世界が注目する実力派俳優・安藤サクラ出演のおすすめ映画22本

映画マニアと呼ばないで

夏りょうこ

カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した『万引き家族』での演技が絶賛され、10月から放映されるNHK連続テレビ小説『まんぷく』では初ヒロインを務める安藤サクラ

万引き家族

映画ファンの間では以前から人気のあった女優だが、『万引き家族』で初めて知ったという人も多いのでは?

安藤サクラは1986年生まれ。父は俳優の奥田瑛二、母はエッセイストの安藤和津、姉は映画監督の安藤桃子という芸能一家で育ち、5歳のとき父の舞台を観て女優になろうと決意し、高校生になってから本格的に女優の道へ進んだ。

ちなみに夫も俳優の柄本佑で、義弟の柄本時生、義理の両親である柄本明と角替和枝も俳優という親類を含めてみな映画関係者だ。

そんな安藤サクラは、スクリーンに登場した頃からタダモノではない雰囲気を漂わせ、将来性を感じさせる女優であった。

そこで今回は、安藤サクラの出演映画22本をご紹介しよう。

俺たちに明日はないッス』(2008)

バカでやるせない男子の思春期

俺たちに

女子とセックスのことしか考えていない男子高校生の恋と性を描いたホロ苦い青春ストーリー。

原作は、さそうあきらの人気コミック。女の子とヤルことしか頭になく、気になる同級生がいても素直に接することができない主人公を、イケメンとは程遠い柄本時生が演じ、モンモンとしながらダラダラと日常を送る思春期男子の姿がリアル。海に沈んだ彼女を裸のまま追いかける後姿は、バカ丸出しなのにどこか切なくて泣き笑いしてしまう。

物語には3組のカップルが登場するのだが、そのなかのぷよぷよ系男子と巨乳美人の2人がサイコーだ。体目当てなのはどっち?

安藤サクラはこの頃からすでに今の安藤サクラ。めんどくさそうにしゃべり、包容力のある母性を感じさせる。そんじょそこらの男子の手には、とても負えそうにないね。それでもちゃっかり欲しいものを手に入れて、幸せそう。女性が観ても面白い映画である。

愛のむきだし』(2008)

あまりにも純粋で壮絶な

愛のむきだし

神父を父に持つ主人公が、幼少時に亡くなった母親の「マリア様のような人を見つけなさい」という言葉を胸に、理想の女性像を追い求める。

実話に基づいたエピソードで綴られる一大恋愛叙事詩。父から毎日懺悔を強要され、父との関係を失いたくないため罪作りに励む主人公がとうとう「盗撮」に行き着いてしまうとは、なんて面白くて哀しい話だろう。彼の行為は、親の愛を引き止めたいという心の叫び。なので、変態には思えない。

彼が見つけたマリア様は、不良少年の集団をパンチラさせながら叩きのめしていた女子高校生だった。そして、彼女が洗脳されて入団したカルト新興宗教団体にいるのが、安藤サクラだ。

かなりコワイよ。この安藤サクラ。その凍りつくような邪悪な目つきときたら。しかし同時に空虚な寂しさも感じさせ、いつも一緒にいる小鳥にささやかな癒しを求めているところが、いじらしい。

3時間57分という長い映画ではあるが、やや饒舌なところも含めてみごたえあり。いろいろなむきだしに、あなたは耐えられるか?

罪とか罰とか』(2008)

罪でも罰でも

罪とか罰とか

万引きの罪滅ぼしに一日警察署長をやらされるハメになった売れないグラビアアイドルが、刑事である元カレの秘密に振り回されていく。

秘密といっても、隠しちゃいけないレベルのとんでもない秘密である。なので、いくらまだ彼のことが好きだからといって……。でもまあそこが、演劇界の奇才ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品のシュールさ。やめたくてもやめられない彼のクセに、こちらも笑いが止まらない。

主人公と一緒にスカウトされた高校の同級生は、のちグラビア雑誌の表紙を飾るほどの売れっ子になった。でもこの子、昔はあんなに大人しかったのに性格変わったな……それが安藤サクラである。その変貌ぶりに注目。安藤サクラ、ブラック・コメディも似合う。

僕らは歩く、ただそれだけ』(2009)

ひたすら歩いて撮って

僕らは歩く

恋人がニューヨークへと去ってしまった女性が、その喪失感を埋めるようとして故郷に戻り、歩きながら写真を撮り続ける。

SPANK PAGEの歌「ame 〜rain song〜」がモチーフとなった作品だという。カメラを片手に街をブラブラしながら、写真を撮り続ける彼女。とにかく歩く。レンズを向ける。シャッターを押す。その過程で彼女はいろいろな人たちと出会い、別れる。ただその繰り返しが、彼女の傷ついた心を癒していくのである。

悲しいことやつらいことがあったときは、部屋に引き籠って1人でいたい。それはそれでアリなんだけど、外に出て体を動かし、たくさんの人に会うというのもリハビリとして有効らしい。そこで活躍するのがカメラ。人と人をつなぐ媒体としての写真。

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