ローテンポで紡がれるリアルな会話劇や、美味しい食事と人間模様を淡々と映し出すグルメドラマなど、落ち着いた気持ちで観ることのできる“日常系ドラマ”。
ストーリーの起伏が穏やかな日常系ドラマは、多忙な毎日に疲れている人でも楽しめるジャンルの一つとなっています。
そこで今回は、人気グルメドラマから、懐かしの伝説的コメディドラマまで「ほっこり癒されたい」人にオススメの日常系ドラマを、10本ピックアップしてご紹介します。
『きのう何食べた?』(2019)
『失恋ショコラティエ』(14)の、安達奈緒子が脚本を担当。よしながふみによる同名コミックスを原作としている。西島秀俊、内野聖陽、マキタスポーツ、磯村勇斗、チャンカワイ、真凛、中村ゆりか、田中美佐子、矢柴俊博、高泉淳子、志賀廣太郎、山本耕史、梶芽衣子出演。
街の小さな法律事務所で雇われ弁護士として働く筧史朗と、同居人で美容師の矢吹賢二は、互いのことを“シロさん”“ケンジ”と呼び合う恋人同士。2LDKで同居する男2人の、ほろ苦くもあたたかな毎日と、日々の食卓を映し出す。
『舞妓さんちのまかないさん』(2022)
『ベイビー・ブローカー』(22)の、是枝裕和が監督・総合演出・脚本を務める。小山愛子による同名のベストセラーコミックを原作としている。森七菜、出口夏希、蒔田彩珠、城桧吏、福地桃子、若柳琴子、南琴奈、リリー・フランキー、北村有起哉、尾美としのり、古舘寛治、戸田恵子、白石加代子、松坂慶子、橋本愛、松岡茉優、井浦新(ARATA)、常盤貴子出演。
由緒ある祇園の花街を舞台に、舞妓さんになることを夢見てやってきた2人の少女毎日のご飯を用意する「まかないさん」キヨと、京舞の才能を開花させていく「舞妓」すみれを中心に、美味しく美しい日々を綴った心温まる物語。
『ソロ活女子のススメ』(2021)
『ファースト・クラス(第二期)』(14)の、及川博則が監督と脚本を担当。江口のりこ、小林きな子、渋谷謙人、佐々木春香、柄本明、高岡早紀、津田寛治、柄本時生、横田栄司、渋川清彦、松本利夫、北香那出演。
「ダイジェスト出版」編集部の契約社員・五月女恵は、会社の同僚から飲み会に誘われても、誘いを断り足早に退社する。その理由は……“ソロ活”。一人でしか味わえない贅沢な時間を堪能すべく、ソロ活を探し求め、実行していく一人の女性の幸せと日常を描く。
『サ道』(2019)
長島翔監督作。“サウナ大使”にも任命されたプロサウナー・タナカカツキによる同名コミックを原作としている。原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗、宅麻伸、荒井敦史、小宮有紗、山下真司、荒川良々出演。
謎の男・蒸しZとの出逢いを経て、サウナの魅力に目覚めた主人公・ナカタアツロウ。そんなナカタは、偶然さん、イケメン蒸し男といった超個性的なサウナ仲間と共にサウナのある日常を楽しむ一方、蒸しZの姿を追い全国各地のサウナ施設を探訪する。“サウナ”とは? “ととのう”とは? その答えを求める彼らは、今日もまた、サウナ旅を続ける……。
『きょうの猫村さん』(2020)
『パンとスープとネコ日和』(13)の、松本佳奈監督作。ほしよりこによる同名の大人気コミックを原作としている。松重豊、濱田岳、石田ひかり、市川実日子、松尾スズキ、染谷将太、安藤サクラ、荒川良々、小雪、池田エライザ(池田依來沙)、水間ロン出演。
自分を拾ってくれた飼い主・ぼっちゃんとの再会を夢見る、猫村ねこ。家事能力の高い猫は、家政婦として働きお金を貯めるため、村田家政婦紹介所の門をたたく。そして無事、家政婦として犬神家へ奉公することに。緊張しながら向かった犬神家は、とてもお金持ちのように見えるが、何やら問題を抱えているようで……。シュールでほっこり、静かにだけど暖かな猫村さんの日常に、不思議と癒される人続出。
『ホタルノヒカリ』(2007)
『すきすきワンワン!』(23)の、水橋文美江が脚本を担当。ひうらさとるによる同名の人気コミックを原作としている。綾瀬はるか、藤木直人、国仲涼子、加藤和樹、武田真治、安田顕、板谷由夏出演。
東京のオフィス街で働く一見華やかなOL・雨宮蛍の中身は、恋愛を半ば放棄したように毎日をぐうたらに過ごす、ゆる〜い「干物女」。そんな雨宮蛍の元にある日、突然恋の予感がやってくる……! 働く女性のリアルなライフスタイルから恋愛までを赤裸々に描いたロマンティックコメディ。
『やっぱり猫が好き』(1988)
『ケイゾク』(99)の、清水東×「警部補 古畑任三郎」シリーズの、三谷幸喜が共同で脚本を執筆。もたいまさこ、室井滋、小林聡美出演。
舞台は、とあるマンションの一室。恩田かや乃・レイ子・きみえの恩田三姉妹が繰り広げるドタバタ劇を、一話完結型でコミカルに描いたシチュエーション・コメディ。基本的にシナリオはあるものの、出演者3人のウィットに富んだアドリブもかなり多く、かしまし娘たちの賑やかな日常を笑いと共感を込めて穏やかに紡いでいる。
『今夜すきやきだよ』(2023)
『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(21)の、太田良×『おやすみ、また向こう岸で』(19)の、山中瑶子による共同監督作。谷口菜津子による同名コミックを原作としている。蓮佛美沙子、トリンドル玲奈、鈴木仁、三河悠冴、紺野ぶるま、河井青葉、宮崎美子出演。
ある出来事をきっかけに、共同生活を始めることになった恋愛体質女子・あいこと、他人に恋愛感情を抱かないアロマンティック女子・ともこ。正反対の2人が、ジェンダーやセクシャリティにまつわる生きづらさに立ち向かっていく姿を、美味しいご飯を通して紡いだハートフルな日常ドラマ。
『孤独のグルメ シーズン1』(2012)
『帰らないおじさん』(22)の、田口佳宏が脚本を担当。久住昌之(泉昌之)による同名のロングセラー漫画を原作としている。松重豊出演。
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎は、営業で様々な街を訪れる。そこでふと立ち寄った店で食事をする姿や、言葉で表現できないような至高のグルメたちと出会う様子を淡々としながらも食への情熱たっぷりにモノローグで綴るグルメドラマ。五郎が立ち寄るお店は、実在する“味な店”を、毎回番組スタッフが自らの足で探している。
『すいか』(2003)
『野ブタ。をプロデュース』(05)の、木皿泉が脚本を担当。小林聡美、ともさかりえ、市川実日子、高橋克実、金子貴俊、小泉今日子、もたいまさこ、白石加代子、浅丘ルリ子出演。
「自分らしく生きられない」2人の女性は、「賄い付き下宿」という、まさに時代から取り残されたような場所で出逢い、暮らし始める。そこには、もう2人の女性と事情を抱えたもう1人の姿が……。新たな生き方を見つけ、ちょっとだけ成長し、幸せになっていくそれぞれの人生をユーモラスに描いたコメディドラマ。
※2023年4月12日時点での情報です。