2021年に劇場公開された『東京リベンジャーズ』から2年。早くもタケミチや東京卍會に新たな事件が発生しました。新たな戦いのターニングポイントは10年前のハロウィン。前後編で描かれるこの戦いの前編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』では、東京卍會のルーツに迫る物語が描かれました。
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(2023)あらすじ
過去に戻りドラケンを救ったタケミチの活躍により、無事元カノのヒナタを救うことに成功したタケミチだったが、そんなヒナタとのデートの矢先、凶悪化した東京卍會によってタケミチの目の前で再びヒナタは殺されてしまった。
ヒナタを救うべく東京卍會がなぜこんな状態になってしまったのかを探るタケミチとナオトは、キサキという男の影響を知り、再び過去へと遡る。そこではマイキーやドラケンからも慕われる日々が待っていたが、その矢先に東京卍會に入隊されるキサキと結成メンバーであったはずの場地の除隊という転機を迎えてしまう。
キサキの入隊を止めようとするタケミチは、敵対する芭流覇羅(バルハラ)に寝返った場地を連れ戻すことと引き換えに、キサキを除隊することをマイキーと約束し、どうにか場地を東京卍會へ連れ戻そうと奔走する。
※以下、本作のネタバレを含みます。
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』で新たに登場した人物
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』では新たな東京卍會に関係する人物が初登場しています。
場地 / 永山絢斗
東京卍會の壱番隊隊長が場地こと場地圭介です。東京卍會の結成メンバーの一人で、喧嘩ではかなり強い一方で、学力は壊滅的で留年しているという人物。集会を出禁になっていたにも関わらず新参番隊任命式に現れ、芭流覇羅への入隊を宣言しましたが、そこにはかつて一虎とある事件が関係していたことが判明します。
一虎 / 村上虹郎
東京卍會の敵対グループである芭流覇羅のNo.3に君臨するのが一虎こと羽宮一虎です。鈴のついたピアスと首元に入った虎のタトゥーがトレードマーク。実はかつては東京卍會結成メンバーの一人だったのですが、過去に場地と起こしたある事件によって少年院に入っており、マイキーに対して強い恨みを抱くようになりました。
千冬 / 高杉真宙
東京卍會の壱番隊副隊長が千冬こと松野千冬です。タケミチとは場地が東京卍會を本当に敵対している証明として、場地によってボコボコに殴られている現場にて遭遇しました。酷い目に遭いながらも今でもなお場地のことを慕っており、タケミチと一緒に場地を芭流覇羅から連れ戻そうとします。
物語のポイント
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』では、東京卍會と芭流覇羅での戦いが重要なポイントとなってきます。
ヒナタを救えたかと思ったタケミチでしたが、そんなタケミチの目の前でまたもやヒナタは残酷にも殺されてしまいます。現代の暴走する東京卍會の原因とされる人物はやはりキサキでした。
凶悪化する東京卍會を変えるべく、そのトップになろうと意気込むタケミチでしたが、過去にタイムリープしてまもなく参番隊に入隊しようとするキサキと対面することになります。
そして、そんなキサキと入れ替わるように東京卍會を裏切り、芭流覇羅に入隊しようとしていたのが壱番隊隊長の場地でした。どうにかしてキサキの入隊を阻止したいタケミチは、その条件としてマイキーに出された場地を連れ戻す任務に挑むことになるわけです。
しかし、そんな場地が抱える因縁は深いもので、かつて東京卍會の結成に名を連ねた一虎の存在や過去に起こった悲劇、そして芭流覇羅に隠された秘密に直面していくことになりました。
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』の顛末とは?
東京卍會の結成初期に起こった事件とは?
今回のタイムリープで重要となる場地と一虎の二人は実は東京卍會の結成メンバーでした。
かつてはマイキーとも仲の良い関係だったのですが、そんなマイキーにバイクをプレゼントしようと窃盗を試みます。しかし、実は盗もうとしたバイクの持ち主はマイキーの兄である真一郎で、忍び込んだ先は真一郎のガレージでした。そうと知らなかった二人は、うっかり盗もうとしているところを真一郎に見つかってしまい、真一郎だと気付いた場地の静止も間に合わず、逃走を図ろうとした一虎は真一郎を撲殺してしまいました。
この事件をきっかけに一虎は少年院に入ることになり、精神を蝕まれたことによりマイキーに対して憎しみを抱くようになってしまいました。
また劇中でマイキーの兄である真一郎を演じるのが高良健吾であることが劇場公開後に追加発表され、その再現度の高さが話題となりました。
芭流覇羅(バルハラ)のトップは誰だったのか?
東京卍會と敵対する芭流覇羅は、副総長に半間修二、No.3に羽宮一虎が君臨する組織でしたが、肝心の総長が誰なのかは不明とされており“首のない天使”という異名を持つグループでした。
タケミチはそんな芭流覇羅を裏で牛耳っているのは誰なのかを千冬とともに調べて回るのですが、どうやら東京卍會に入隊したキサキが実は芭流覇羅と通じていたことを突き止めます。
つまり芭流覇羅を影でまとめていたのはキサキ……かと思われた矢先、現代で死刑囚となっていたドラケンから芭流覇羅のトップはマイキーという衝撃の事実を知らされることになりました。
マイキーが起こしてしまう悲しい事件とは?
ドラケンの証言をきっかけにタケミチの脳裏にも、鮮明に芭流覇羅との抗争で起こってしまった悲劇が浮かび上がることになりました。かつてハロウィンの日に衝突した東京卍會と芭流覇羅の戦いは、最終的にマイキーが一虎のことを撲殺してしまうという顛末を迎えていたのです。
一虎に対して複雑な思いを吐露していたマイキーでしたが、その思いが暴走した結果、最悪な結末を迎えてしまっていたのです。
「東京リベンジャーズ2」後編「-決戦-」では何が起きる?
東京卍會結成まもなく起こってしまった悲しい事件をきっかけにこじれてしまった関係が、マイキーによる一虎の殺害を生んでしまったことを知ったタケミチ。『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』では、その結果悲しい表情を浮かばせるマイキーを救うべく再び過去へと旅立つところで物語が終わりました。
後編となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』では、ハロウィンに迎える芭流覇羅との抗争で起きる事件“血のハロウィン”についに臨む展開が描かれるようです。
では、原作漫画ではこの後どんな展開が描かれていたのでしょうか。
※以下、原作漫画「東京リベンジャーズ」のネタバレを含みます。
原作漫画では、この後ついに血のハロウィンの当日の様子が描かれていきました。実は場地はキサキを倒すべくわざと東京卍會を裏切ったふりをしていたことが判明します。タケミチの奔走もあり、マイキーによる一虎の殺害の阻止には成功するものの、場地が命を落としてしまうという顛末を迎えます。これによりタケミチは千冬から場地が不在となった一番隊隊長として指名されるという最後を迎えるのですが、今回の実写劇場版ではどうなるのかにも注目です。
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は、2023年6月30日より劇場公開を迎えます。こちらではどんな結末を迎えていくのか、要注目です。
(C)和久井健/講談社
(C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
※2023年4月26日時点の情報です。