【ネタバレ】映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』結末はどうなる?過去作との繫がりや登場キャラは?徹底解説

映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』胸熱の他シリーズ作品との繋がりは?ポール・ウォーカーの娘がカメオ出演?次回作どうなる?をネタバレありで徹底解説&予想!

20年もの歴史を経て、豪華俳優陣の起用と共に壮大なスケールへと進化し続けてきたメガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」。その最新作で完結へと繋がる第10作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が2023年5月19日(金)より公開されている。ワイスピファミリー総結集!史上最大の危機にドミニクたちはどう立ち向かうのか。

今回の記事では本作のラストや過去作との繫がりをネタバレありで徹底解説。さらにシリーズが今後どのような展開を迎えるのかも大胆に予想していく。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)あらすじ(ネタバレなし)

元犯罪者でありながら世界を幾度も救った伝説のストリートレーサー・ドミニク。彼はパートナーのレティ、息子のリトルBと平穏な日々を送っていた。そんな中、瀕死の重傷を負った宿敵・サイファーが現れ、かつて倒した麻薬王レイエスの息子・ダンテがドミニクへの復讐を企てていることを告げる。彼女の言葉通り、家族同然の仲間たち(ハン・ラムジー・ローマン・テズ)にも危険が迫っていることを知ったドミニクはレティと共にローマへ向かう。しかし、ダンテの罠により濡れ衣を着せられた仲間たちは国際指名手配犯として追われることに……。

※以下、ネタバレを含みます。

【ネタバレあり】あらすじ

ダンテが仕掛けた巨大爆弾により、ローマは甚大な被害を受けた。無罪の罪でレティは捕らえられてしまうが、残りの仲間たちは何とか逃げ延びる。彼らはそれぞれの目的のため、別行動をとることに。

ダンテを追うドミニクはリオデジャネイロへ向かう。知人・ディオゴ、現地のストリートレーサー・イザベルと共にカーレースに挑むが、ダンテはディオゴを犠牲にする卑劣な手段を実行。復讐に燃えるドミニクは政府の秘密工作員・テスとの合流を経て、ダンテを追う。

ロンドンへやって来た仲間たち(ハン、ラムジー、ローマン、テズ)は、かつての敵・デッカード・ショウと再会。彼を仲間として引き入れることに成功する。ドミニクの妹・ミアに預けられていたリトルBは、ドミニクの兄・ジェイコブに保護され、仲間たちとの集合場所・ポルトガルへ向かう。

しかし、ダンテがリトルBを誘拐。追いついたドミニクは何とか奪還に成功するが、その最中にジェイコブが犠牲となってしまう。さらに、仲間たち(ハン、ラムジー、ローマン、テズ)が乗る航空機もエイムス(ダンテの協力者で政府組織の裏切り者)の狙撃により撃墜。ドミニクとリトルBは絶体絶命の危機に追い込まれ、彼らをあざ笑うようにダンテは最後の一撃を放つのだった。

一方、レティは謎の施設で目を覚ます。そこにいたのは同じく囚われの身となったサイファーだった。ぶつかり合いながらも何とか脱出した彼女たちは、そこが孤立無援の地・南極だと知る。絶望の淵に追いやられる中、1隻の潜水艦が浮上し、なんと死んだはずのジゼルが現れる。

時を同じくして、ある男がダンテの宣戦布告を受けることになる。

その名はルーク・ホブス。

彼はドミニクにとって最強のライバルであり、同志。そして、麻薬王・レイエスの命を奪った張本人であり、ダンテが復讐を誓うもう一人のターゲットだったのだ……。

本作のラストは?

本作はシリーズ史上もっとも衝撃のラストだった。というのも、これまでのシリーズでは悪役が倒される、または仲間になるという結末がお約束。また、次作に続く要素はあるとは言え、1作で独立した内容となっていた。

そのため、主人公が窮地に追いやられる壮大なクリフハンガー的展開、主要キャラクターがほぼ全滅するという展開は前代未聞となった。実は本作、公開前からすでに第11作と合わせた2部作で物語が完結することは主演/プロデューサーのヴィン・ディーゼルにより示唆されていた。

シリーズのもう一人の顔である故・ポール・ウォーカーとは生前に第10作目にて完結を予定していたとのことだが、ヴィン自身がMCU作品への参加を経て、完結編を2部作にすると決めたと過去のインタビュー(※1)で語っているのだ。

また、本作を鑑賞した映画ファンからは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との共通点を見出す意見も多い。

これまでの人気キャラクターが総出演、同時進行で複数のストーリーラインが展開、悪役に主人公たちが敗北する結末etc……

挙げだすとキリはないが、それもそのはずで、ヴィン・ディーゼルがシリーズの完結として参照されたとされるのが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の2部作なのである。

これらの作品を知っていると、いかに本作がその影響を受けているかが分かり、続く完結編の展開を予想する手掛かりになるだろう。

トリビア的な仕掛けが盛り沢山!

シリーズ作品ならではの“繋がり”を感じさせる嬉しい演出も多数。

完結編前編と言われている本作では、シリーズ第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』を筆頭に過去作を思わせるシーンが多数登場した。

冒頭では第5作のクライマックスを用いることでダンテの過去を見事に演出。さらには故・ポール・ウォーカーの登場シーンを使用することで違和感なくブライアンを再登場させている。

続いて、ドミニクとハンの会話シーンでは、ブライアンを想うドミニクに合わせて、ウィズ・カリファ「See You Again」のメロディーが流れる。

この楽曲は第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』にてブライアンが去る場面で使用されたシリーズの代表曲。ファンにとっては感涙ものの演出だったと言えるだろう(また、劇中では同作のキーアイテム「ゴッド・アイ」がダンテに悪用されてしまうという展開も!)。

ちなみに同場面ではドミニクとハンが「ロス・バンドレロス」と口にするが、これは第4作の前日譚を描いたスピンオフ短編『ロス・バンドレロス~盗賊たち』(『ワイルド・スピード MAX』Blu-rayの映像特典として収録)のタイトルにもなったキーワードである。

また、思わぬキャラクターの再登場や新キャラクターの意外な設定も嬉しいサプライズだった。

「MEGA MAX」からはブラジル人ストリートレーサー・ディオゴ、第6作「EURO MISSION」からは死んだと思われていたジゼルも再登場。

イザベルがドミニクの亡きパートナー”エレナ”の妹であったり、テスが政府組織のボス・ミスター・ノーバディの娘だったりと新キャラクターにもシリーズファンが思わずにやりとしてしまうような設定があった。

ちなみに、劇中ではポール・ウォーカーの娘・メドウ・ウォーカーもカメオ出演。リトルBとジェイコブを手助けする謎のCAとして、わずかな出演シーンながらも強い存在感を残している(吹き替え版を担当するのはみちょぱこと池田美優)。

もはやアメコミ映画なキャスト……?

本作がMCUの影響を受けた作品だということは前述したが、キャスト陣を見ると異様にアメコミ出演俳優が多いことに気づくだろう。

主演・ヴィン・ディーゼルは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でグルート役を、ブリー・ラーソンは『キャプテン・マーベル』で主役を務めており、MARVEL作品からは2名が参加。

一方、DC作品からは『アクアマン』のジェイソン・モモア、『シャザム!〜神々の怒り〜』のヘレン・ミレン(へスペラ役)、『ワンダーウーマン』のガル・ガドッド、『ブラック・アダム』のドウェイン・ジョンソン、さらに『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』から、ジョン・シナ(ピースメイカー役)、ダニエラ・メルシオール(ラットキャッチャー2役)、ピート・デイヴィッドソン(ブラックガード役)の3名が出演しており、なんと計7名もの俳優が出演している。

アメコミファンは、本作をマーベルと比べながら鑑賞してみても面白いかもしれない。

今後の展開は?

次回作にて物語の完結が予定されている本作。前述したMCU作品の影響を踏まえると次回作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のような内容が予想される。そのため、キャラクターの復活と再集結、ダンテとの決着が描かれるのはほぼ間違いないだろう。

ハン、ラムジー、ローマン、テズ、ショウ、ジェイコブなど、本作で退場したメンバーは復活、エンディングで登場したジゼルとホブスも物語に関わってくると考えられる。

第9作で久々の再登場を果たしたショーン、アール、トゥインキ―の3人組や、失踪したミスター・ノーバディなどの再登場も気になるところである。

また、シリーズの顔であり、もう一人の主役と言えるブライアンをどう描くのかにも注目だろう。

ポール・ウォーカー亡き後の8作目以降もブライアンが「生存している」ことは示唆されているため、彼がドミニクたちを助ける展開もあるのかもしれない。果たして、完結編では誰がどのような形で登場し、豪華キャストが集結する大団円は実現するのか。期待は高まるばかりだ。ちなみに『アベンジャーズ/エンドゲーム』では約5年の時間経過を経て、宿敵との最終決戦が描かれていた。もし、この展開も踏襲されるとなれば、成長したリトルBが車を運転するなどの活躍をすることも……。

親子の関係性と父子の「継承」にフォーカスが当てられていた本作だけに、次作でそのテーマをどこまで掘り下げるのかにも注目していただきたい。

さて、本記事では『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のラストや過去作との繫がりを徹底解説。そして、今後のシリーズ展開を予想した。

てんこ盛りな内容と圧倒的な熱量で駆け抜けた『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』。その内容を改めて理解するためにも、本記事を読んで繰り返し映画館に足を運んでいただきたい!

(C)UNIVERSAL STUDIOS

※2023年5月27日時点の情報です。

※1 参考インタビュー Entertainment News for WEEKRY 

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