【2018年】最も「災」な映画は『シン・ゴジラ』、今年の漢字「災」で映画ランキング発表

2018年の「今年の漢字」は「災」。国内最大級の映画レビューサービス・Filmarksのデータをもとに「“災”映画」ランキングTOP10を算出。第1位は『シン・ゴジラ』。

2018年12月12日、平成最後となる今年一年の世相を表す「今年の漢字」が「」と発表されました。

地震、豪雨、記録的な猛暑など自然災害の恐ろしさを改めて痛感し、防災への意識が高まった今年。また、仮想通貨の流出、スポーツ界でのパワハラ問題、財務省決裁文書改ざんを「人災」として捉えたことなどが、選ばれた理由として挙げられています。

ちなみに、2004年にも記録的な天災などを理由に「災」が今年の漢字に選ばれていました。

さて、「災」といえば、どんな映画をイメージをするでしょうか。

今回、国内最大級となる5,000万件以上の映画レビューが投稿されているFilmarks(フィルマークス)のデータをもとに、「災」という単語がレビューで最も多く使われている映画を算出。

おそらく世界で唯一の「“災”映画」ランキング。TOP10を見てみましょう。

災

第10位『彼女の人生は間違いじゃない』(2017)

彼女の人生は間違いじゃない

「災」レビュー数:289件

震災後、福島で父親と仮説住宅で生活をしながら、週末は東京に出て風俗嬢として働く女性と、その周囲の人々の姿を描いたヒューマンドラマ。

Filmarksのユーザーからは「東日本大震を正面から、正攻法でアプローチした一本」「まだ被した人達は一生懸命戦ってるんだなって思った」など、自身の震災体験と重ねて語るもの、被災者への思いをつづるものなどを中心に様々なレビューが寄せられています。

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第9位『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)

オンリー・ザ・ブレイブ

「災」レビュー数:309件

『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキー監督が、未曾有の巨大森林火災にたった20人で立ち向かった消防士たちの実話を映画化した人間ドラマ。

「森林火の凄まじさを初めて知った! 建物火と森林火はこんなに違うんだ」「森林火ってああやって火を消すんですね」「『バックドラフト』以来の久しぶりの傑作消防士映画」など。

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第8位『インポッシブル』(2012)

インポッシブル

「災」レビュー数:384件

2004年のスマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇した家族の実話を、ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー主演で映画化した感動ドラマ。

「圧巻の映像。痛みと震の恐ろしさが画面から伝わる。未来に残していくべき映画」「テレビ越しに見た東日本大震の大津波を思い出させ、涙と震えが止まりませんでした害の恐ろしさを再認識すると共に、家族愛に心が洗われた」など。

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第7位『サバイバルファミリー』(2017)

サバイバルファミリー

「災」レビュー数:412件

『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督作。原因不明の電気消滅によって危機を迎えた世界を舞台に、生き残りをかけて東京脱出に奮闘する家族をコミカルに描いたサバイバルムービー。

「電気が使えないなんて…。現代人にはあまりに致命的。天と同じくらい恐ろしい」「ハートフルな気持ちと害対策しとかねばと思わせる作品」「防グッズ買わなきゃ」「防の日とかにぜひ地上波で流してほしい」 など。

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第6位『カリフォルニア・ダウン』(2015)

カリフォルニア・ダウン

「災」レビュー数:502件

1,300kmに渡る超巨大地層の横ずれによって大地震と大津波が発生。前代未聞の大災害で崩壊してゆくロサンゼルスを舞台に、人々の救助に奔走するレスキュー隊員を描いたディザスター・パニックムービー。

「(この映画で)起こる大害は映画史上でもかなりヤバい」「迫力満点! ハラハラドキドキの連続で圧巻の一言です。自然害の恐ろしさを感じ、実際にこんなことが起こったらと想像すると凄く怖かった」「震の恐ろしさを語るだけではなく、その背景の家族愛に胸が打たれた」など。

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第5位『バーニング・オーシャン』(2016)

バーニング・オーシャン

「災」レビュー数:544件

2010年4月にメキシコ湾沖で発生し、日本でも報道された海底油田爆発事故を題材に映画化。石油掘削施設に取り残された作業員たちの脱出劇を描いたパニックムービー。

「火のシーンは臨場感と迫力があって、害の怖さや惨状が映像を通して物凄く伝わってきた」「害というより人。起こるべくして起きた事故」「衝撃でした。まさか人だったとは…」「経済的効率のみ追う人間の愚かさが招く結果は、ある意味下手なホラーよりも怖い」など。

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第4位『ヒミズ』(2011)

ヒミズ

「災」レビュー数:646件

古谷実の人気漫画を鬼才・園子温監督が実写映画化。平凡な15歳の少年と少女の日常が、ある事件をきっかけに狂気に満ちたものへと激変する様子を描く。

「原作と変えて東日本大震を入れてるのがすごい」「衝撃的な被地のガレキ世界」原作にはない震を盛り込んだことに賛否両論あったようだけど、あの頃の空気感も含めて映像に残しておくというのは、意味があることなのかも」など。

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第3位『君の名は。』(2016)

君の名は。

「災」レビュー数:739件

『言の葉の庭』の新海誠監督による長編アニメーション映画。田舎で暮らす女子高生と東京に住む男子高生が、心と体が入れ替わる奇妙な体験を通して成長していく姿を描いたファンタジー。

「東日本大震から5年経った今だからこそ描ける作品」「害がリアルすぎて切ない気持ちになった」「地に住んでいる身としては、 このように東日本大震を彷彿とさせる作品が世の中に増えてきていることは、私は嬉しく感じます」など。

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第2位『ジオストーム』(2017)

ジオストーム

「災」レビュー数:856件

天候をコントロールする人工衛星が暴走。未曾有の災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”に立ち向かう人々の姿を描いたディザスター・アクション大作。

「衛星システムで害を人為的に起こすっていう発想は斬新」「害のシーンの迫力はすごかった」「超弩級な害やその裏にある陰謀など、王道ストーリーで楽しめました」「各国に気象害が起きてるシーンは結構怖かったです」「『気象害の背景には、実は黒幕の人物の操作がある』というサスペンスが入って面白い」など。

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第1位『シン・ゴジラ』(2017)

シン・ゴジラ

「災」レビュー数:2,484件

「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が総監督を務めた、「ゴジラ」シリーズ初のフルCG作品。現代の日本を舞台に、突如出現したゴジラによって未曾有の危機にさらされた人々を描く。

厄の象徴、ゴジラ。現代の日本政府がゴジラ級の害にどう対処できるか? 現実対虚構のキャッチフレーズがお見事」「東日本大を連想させる演出」害としてのゴジラ」“巨対”のメンバーがキャラ濃くて好き」「害や原発の問題など、多くの政治哲学的な要素があって面白かった」「アド街で立川防センターが映ったときの盛り上がりがようやく理解できた」など。

シン・ゴジラ

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ランキング番外編

「災」映画No.1は、「災」を含むレビュー件数が唯一4桁を超えた『シン・ゴジラ』でした。

その一方、レビュー数では及ばないものの「災」がレビューに使われている割合が多い、「災」の含有率が高い作品がこちら。

『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』(2015)

LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版

「災」含有率:26.8%(4件のレビューに1件は「災」を含む)

東日本大震災によって故郷の福島から離ればなれになった女子高生とその仲間たちが、タイムカプセルを掘り起こすために福島の母校を目指すロードムービー。

「震後のそのまま残された福島の街が切り取られている」「登場人物とともに被状況を実見し、しだいに共感を覚えていく」「『いつになったら終わるんやろ、震って』。言葉に打たれる映画だった」など。

LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版

※各作品のFilmarksのレビュー数及び映画レビューは2018年12月13日時点のものです。

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