【ネタバレ】「ゲゲゲの謎」エンディングの意味は?水木のその後は?鬼太郎最新作映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の見どころ・キャストも含めて解説&考察!

水木しげる生誕100周年記念作品、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。登場人物や見どころ、レビューの紹介をはじめ、エンディング解説や水木が関係するシリーズ作品などを紹介します。

水木しげる生誕100周年記念作品として制作された映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。「鬼太郎」シリーズには欠かせない目玉おやじがかつての姿で活躍する本作。これまで語られなかった鬼太郎誕生前のストーリーが話題を呼び、第47回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品表を受賞した。

また、本作から327カットをリテイク、音も再ダビングした『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』が2024年10月4日に劇場上映が決定している。

本記事では登場人物や見どころ、レビューをはじめ、後半ではネタバレありでエンディング解説や水木が関係するシリーズ作品などを紹介します。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)あらすじ

昭和31年。日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。それを皮切りに恐ろしい怪奇の連鎖が始まっていく。水木と鬼太郎の父の出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものは……。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)登場人物&キャストは?

鬼太郎の父と協力者

鬼太郎の父(関俊彦

目玉親父のかつての姿。生き別れとなった妻を探し哭倉村へやってくる。龍賀一族の遺産争い中に起こった殺人事件の犯人と疑われ身柄を拘束され、そこで出会った水木からとともに村の謎を追っていく。

水木(木内秀信

血液銀行に務めるサラリーマンで、龍賀製薬の担当。龍賀一族の当主である時貞の死後、弔いとして村を訪れる。その真の目的は不死身の製薬「M」の秘密を探ること。次期当主に近いとされる龍賀製薬の社長・克典に取り入って、自身の出世に繋げるためだった。

謎の少年(古川登志夫

「お馴染みの男」にそっくりな長い髭が生えた少年。

龍賀製薬社長・克典一家

龍賀克典(山路和弘

龍賀家に婿入りした、乙米の夫。水木の取引先である龍賀製薬の社長。亡くなった龍賀家当主・時貞からの信頼も厚く、跡継ぎの座を狙っている。

龍賀沙代(種﨑敦美

龍賀乙米と克典の娘。哭倉村から出たことがなく、東京へ憧れている。

龍賀乙米(沢海陽子

龍賀家の長女で、克典の妻。気が強く、水木の村の訪問を快く思っていない。

長田一家

長田庚子(釘宮理恵

龍賀家の三女。哭倉村の村長・幻治の妻。

長田幻治(石田彰

哭倉村の村長。村人からの信頼も厚く、何かあると筋骨隆々な男たちを扇動する。

長田時弥(小林由美子

龍賀家の三女・庚子の息子。病弱でよく咳き込んでいる。人懐っこい性格で、水木や鬼太郎の父にすぐに懐いた。

その他の龍賀一族

龍賀時貞(白鳥哲

日本の政財界を牛耳る龍賀家の当主。太平洋戦争で大きく業績を伸ばした龍賀製薬の立役者。彼の死をきっかけに、跡目争いが始まる。

龍賀時麿(飛田展男

龍賀家の長男。

龍賀丙子(皆口裕子

龍賀家の次女。奔放な性格で、若い頃に男と駆け落ちしたが、連れ戻されている。

龍賀孝三(中井和哉

龍賀家の次男。村の禁忌を犯し、心を壊してしまう。ひたすら絵を描いている。

現世組

鬼太郎(沢城みゆき

人間と妖怪が仲良く暮らす世界を目指し戦う、幽霊族の少年。父・目玉おやじと共に、廃村になった哭倉村を訪れる。

ねこ娘(庄司宇芽香

鬼太郎の仲間の猫の妖怪。高い戦闘力を持ち、普段は誰に対してもクールに振る舞っている。

目玉おやじ(野沢雅子

鬼太郎の父親。妖怪の知識が豊富。ある目的のために、鬼太郎と共に哭倉村へ向かう。

山田(松風雅也

廃刊寸前の雑誌の記者。鬼太郎たちにつきまとう。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)見どころは?

55年の歴史を誇る、国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズ。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は原作者である水木しげるの生誕100周年記念作品として制作された。

Filmarksにも様々なレビューが寄せられている。

ゲゲゲの鬼太郎に、こんな胸熱なドラマがあったとは

色々と悲しすぎる……。ただただ可哀想だと思ってしまった。軽い気持ちで観に行ったから少し驚いたけど観に行って良かった。

八つ墓村的な世界観と鬼太郎の世界観が合致して、鬼太郎親父の活躍も観れて面白かった

「ゲゲゲの謎」を観る前と後では、「鬼太郎」という作品を観る目が360度変わると思う。

本作は昭和31年を舞台としており、鬼太郎が誕生するより前の物語が展開される。哭倉村の後継争いに巻き込まれた水木とともに、「ゲゲゲの鬼太郎」に欠かせない存在である目玉おやじが、かつての姿で活躍するところが注目ポイントだ。目玉おやじの過去とは、鬼太郎の母親は誰なのか、鬼太郎はどのようにして生まれたのか、これまで謎に包まれていた「ゲゲゲの鬼太郎」の根幹に関わる出来事が初めて語られる。「鬼太郎」シリーズではおなじみのキャラクターや技、衣装なども登場するので、鬼太郎との関連を見つけるのも楽しみ方のひとつ。

*以下、物語のネタバレを含みます。

【解説】エンディングで描かれたものは何?『墓場鬼太郎』との比較

ゲゲ郎と別れ、ゲゲ郎の妻・岩子と共に哭倉村から離れた水木。記憶を失った彼のその後は、エンドクレジットで語られる。そこには、顔が腫れ上がった女性や全身が包帯で包まれたミイラ風の大男、水木の逃げ惑う姿……。あのシーンは一体なにかというと、実はアニメ『墓場鬼太郎』(08)1話の内容になっている。

『墓場鬼太郎』とは水木しげるの同名作を原作としたアニメ。原作漫画は、「ゲゲゲの鬼太郎」より前に描かれており、「ゲゲゲの鬼太郎」の前身となった作品。「ゲゲゲの鬼太郎」に比べて、鬼太郎は人間の味方でもないし、悪事を働いたりもする、全体的にダークな作風が特徴だ。

アニメ『墓場鬼太郎』の1話は、水木が顔の腫れた女とミイラ男の2人に出会うストーリー。幽霊族と名乗る2人は死に、水木は女の死体を埋めて墓を作るが、そこから鬼太郎が産まれてくる。ミイラ男の目からは目玉おやじが誕生。つまり、「ゲゲゲの謎」のエンドクレジットで登場した包帯男と顔が腫れた女は、ゲゲ郎とその妻・岩子の姿だったとわかる。

その上で、アニメ『墓場鬼太郎』と「ゲゲゲの謎」を比較すると、水木と鬼太郎の出会いには大きく異なるシーンがある。『墓場鬼太郎』での水木は、土から這い出してきた鬼太郎を恐れ、突き飛ばして左目を失明させてしまう。一方、「ゲゲゲの謎」の水木は、鬼太郎を墓石に叩きつけようとするものの、思いとどまり鬼太郎を抱きしめるのだった。(鬼太郎の左目は最初から閉じているようだった)

アニメ『墓場鬼太郎』でも水木は鬼太郎と暮らし始めるが、その関係は良好とはいえず、鬼太郎は水木のことを「金づる」と言ったりする。その後、水木がどういう運命を辿るかは『墓場鬼太郎』6話で確認してほしい。ただ、「ゲゲゲの謎」で鬼太郎を受け入れる選択をした水木は、鬼太郎や目玉おやじとともに、また違った未来を歩んでいくのかもしれない。そう思わせるエンディングとなっていた。

水木と鬼太郎の出会いが語られる
アニメ『墓場鬼太郎

あらすじ:時は昭和30年代。終戦から10年が経ち、高度経済成長が急加速で進むなか、富むものは富んだが、社会の底辺では泥まみれになりながらも日々を生き抜いている人々が溢れていた。そんな社会に幽霊族最後の生き残りとして墓の中から生まれた鬼太郎。地獄とは? この世とは? 生きる幸福を考察し尽くした水木しげるの哲学に立ち戻り、元祖・鬼太郎が人間を笑い飛ばし、生きる喜びを謳い上げていく。

【解説】水木のその後はどこで見られる?

アニメ『墓場鬼太郎』でも登場する水木。ただし、前述したように、今作とは設定が異なる。「ゲゲゲの謎」は、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6作(18)のエピソード0という位置付けのため、設定としては第6作とつながっている。第6作の1話や最終話では水木に言及したり、回想が流れたりする。水木とのシーンは、どれも良い思い出のように映っているので、『墓場鬼太郎』と比較してみてもその関係の差は面白い。水木の他にも14話では目玉おやじのかつての姿での活躍も見ることができる。

目玉おやじと水木の出会いや背景が明かされた「ゲゲゲの謎」。映画を観たあとは、「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズを見返して新たな発見をしてみてはいかが?

水木や目玉おやじのかつての姿が登場
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎(第6作)

あらすじ:21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前にカランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた……。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)作品情報


■原作:水木しげる
■監督:古賀豪
■脚本:吉野弘幸
■キャラクターデザイン:谷田部透湖
■配給:東映
■公式 HP:https://kitaro-tanjo.com/

(c)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

※最新の配信状況は各動画配信事業者の公式サイトにてご確認ください。

*2024年10月2日時点の情報です。

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