「自分でも引くくらい咽び泣いた」映画好き芸人・こがけんが選ぶ2023年の映画は?『MORE THAN USUAL- BEERY片手に、名作映画を嗜む夜-』イベントレポート

Filmarksのイベント『MORE THAN USUAL- BEERY片手に、名作映画を嗜む夜-』に映画大好き芸人・こがけんさんが登場!Filmarksプロデューサーとの映画トークの様子をお届けします!

Filmarksのイベント『MORE THAN USUAL- BEERY片手に、名作映画を嗜む夜-』が六本木 蔦屋書店SHARE LOUNGEにて開催されました。

映画が好きが集まって微アルコールの「ビアリー」を飲みながら、それぞれのオススメの作品や魅力をたっぷりと語る会となりました。

ゲストには映画大好き芸人・こがけんさんが登場! Filmarksプロデューサー・渡辺との映画トークの様子をお届けします!

スペシャルゲスト:こがけんさん

吉本興業所属。2019年に「R-1グランプリ」ファイナリスト、2020年には「おいでやすこが」として「M-1グランプリ」準優勝をしてブレイク。映画好きが高じて、金曜ロードショーや様々なメディアでシネマコンシェルジュとして活躍。

「自分で引くくらい咽び泣いてしまった」
こがけんさんが選ぶ2023年の映画は?

渡辺:お忙しいかと思いますが、映画を観る時間ってありますか?

こがけんさん:「M-1グランプリ」(20)に準優勝してから仕事をたくさんいただけるようになりましたが、それまでは全ての時間を映画に注いでいたんですよ。忙しくなると映画が観れなくなる、というジレンマです。
最近では映画の仕事もいただけるようになったのですが、映画のコメントを決められた字数で納めなくてはいけなくて、これが結構時間がかかるんですよね。だから気晴らしに映画館にいきます。映画のことに悩まされて映画を観にいくという。

普段から映画館に足を運びながら、家でもサブスクなどで映画を楽しむというこがけんさん。好きな作品はBlu-rayも購入しているとのこと。ご自宅の様子も語っていただきました。

こがけんさん:家には7.1chサラウンドのスピーカーシステムと、ポップコーンメーカーもあるんですよ。上にかけるバターオイルも買いましたから。擬似映画館のような感じで、家で楽しんでいます。そしてやっぱりお酒。もともと強くて好きでしたが、最近めっきり弱くなりまして……。「ちょっとアルコール入れたい」って時に「アサヒ ビアリー」がめちゃくちゃ助かるんですよ。通常のお酒だと映画の伏線だけ見て、回収せず寝てしまう……。ビアリーだと眠くなりにくいので、伏線も回収できるんです。

こがけんさんの映画のお供 「アサヒ ビアリー」

アルコール分0.5%の微アルコール。オリジナルベースビールから アルコール分をできるだけ取り除く「脱アルコール」製法を用いることで、麦のうまみとコクを実現している。
*「アサヒ ビアリー」はビールテイスト飲料(アルコール分0.5%)です。この商品にはアルコールが含まれております。 20歳未満の方、妊娠・授乳期の方、運転される方などは飲用をおやめください。 20歳未満飲酒・飲酒運転は法律で禁止されております。 

そんなこがけんさんも愛飲しているビアリーを片手に、「Let’s ビアリー!」の掛け声で乾杯!

普段、お仕事中にお酒を飲む機会が少ないというこがけんさんも、合図とともに一口飲んで「最高!」とにっこり。ビアリーの余韻を味わいながら、話題は「2023年に観た映画」に。

渡辺:2023年公開の中で、印象に残った映画はありますか?

こがけんさん:強烈な印象だったのは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)ですよね。マルチバースのカンフーアクション映画。下ネタもありましたけど、アメリカのコメディ映画の下ネタって右から左に受け流すので、下ネタの部分は覚えてないんです(笑)。シンプルに内容が面白くて、尚且つアカデミー賞で監督賞や作品賞を受賞、そして白人ではないアジアの人たちの映画であるというところが印象に残りました。

渡辺:アジア旋風が吹いたな、時代が変わったな、と感じましたよね。

こがけんさんが選んだ映画
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)

こがけんさん:もう一つ、『aftersun/アフターサン』という、ある家族の物語です。おそらく両親は離婚して、お父さんと娘が最後の夏休みを一緒にすごす、というストーリー。二人の微笑ましいやりとりの中、音がずっと不穏なんです。「なんでこんな感じなんだろう」とミステリーのように引き込まれる。作中では、お父さんが回すビデオカメラの映像と、二人が滞在しているホテルの映像、そしてもう一つ、別の視点が差し込まれるんです。誰かの想像なのか、記憶なのか、何かわからない。でも、最後に誰の視点かわかった時、「あ、こんな映画なんだ」って自分で引くくらい咽び泣いてしまった。映画のコメントなどで「これは泣ける」と書くのはあまり好きではないですけど、めちゃくちゃ泣いて、びっくりしてしまった。強烈な印象でしたね。

渡辺:熱量がすごい(笑)。『aftersun/アフターサン』は映画通の人から「いい映画だ」と言われている印象があります。

こがけんさんが選んだ映画
aftersun/アフターサン』(22)

「一年に一度は観ています」
こがけんさんが名作映画を推す理由

参加していただいた皆さんにも「自分が名作だと思う作品は?」というアンケートを実施。Filmarksのリバイバル上映プロジェクト「Filmarks 90’s」の話から、こがけんさんのこれまで観てきた映画のお話に。

渡辺:Filmarksでも映画館で90年代の作品を中心にリバイバル上映を行なっておりまして、最近では『レオン』、『バッファロー’66』を上映しました。こがけんさんは好きな90年代の作品はありますか?

こがけんさん:まさに90年代が一番映画を観ていました。キアヌ・リーヴスとパトリック・スウェイジ主演の『ハートブルー』(91)がめちゃくちゃ好き。パトリックはボーディというサーファーを演じているんですけど、男でも惚れてしまうような色男なんです。ロサンザルスで銀行強盗が起こって、キアヌ演じるエリートFBI捜査官ジョニーは香りをヒントに、犯人は「サーファーのチーム」と推測する。そのうちジョニーは犯人と目星をつけたボーディに近づくのですが、二人は仲良くなってしまうんです。「犯人こいつっぽいけど、こいつでなくあってくれ!」という葛藤がめちゃくちゃ面白い。監督のキャスリン・ビグローは、のちのち社会派の映画を撮っていくのですが、これが最後のエンタメ作品。女性目線というのもあるだろうけど、とにかく二人共かっこいい! 僕は特にボーディが好きすぎてボーディのTシャツ持っています(笑)。

渡辺:90年代80年代でいうと80年代もお好きなんですか?

こがけんさん:「死亡フラグ」とか「あるある」が確立されてきたのが80年代。70年代ってなんの落ち度もない人が死んでいく。

渡辺:バッドエンドが多いですよね。

こがけんさん:80年代になって「こういう傾向のキャラクターが事件に巻き込まれる」というような、皆が盛り上がれる映画が登場した。「映画あるある」にスティーヴン・スピルバーグたちが貢献しているんですよね。

参加してくださった皆さんが好きな映画を語り合う時間には、こがけんさんも会場を回ってトークに参加。参加者が挙げていた『プライベート・ライアン』にいち早く反応していました。

こがけんさん:『プライベート・ライアン』は実はすごい悲劇。アメリカの軍事作戦のために、取り残されている人を助けに前線へ行こうとするストーリーじゃないですか。取り残されたひとりのために、助けにいく人たちの命をどう思っているかって話なんですよ。物語をヒロイックなモノとして捉える人も多いと思うんですが、政府のパフォーマンス的キャンペーンに巻き込まれた兵士達のかなり辛い話でもあるんですよね。「戦争は嫌いだ」と思うために1年に一回観ています。

その後は映画に関連したクイズ大会を開催。Filmarksの2023年レビューランキングをもとに順位を当てる問題が出題されましたが、あまりの難しさにこがけんさんも「当てさせる気ないでしょう!」と大盛り上がり。

渡辺:映画の話って面白いですよね。

こがけんさん:このあと仲良くなる人もいれば、映画知識マウントされて「あいつなんだったんだ!」となる人がいても、面白いですよね。それも絶対に後々笑い話になりますから。次回もまたやりたい!

映画好きが集まる空間で、ビアリー片手に心地よい空気に包まれながら、イベントは無事終了。次回開催を夢見て、2024年も良い映画とたくさん出合えますように!

 

 

*「アサヒ ビアリー」はビールテイスト飲料(アルコール分0.5%)です。この商品にはアルコールが含まれております。 20歳未満の方、妊娠・授乳期の方、運転される方などは飲用をおやめください。 20歳未満の飲酒・飲酒運転は法律で禁止されております。 

*2023年12月28日時点の情報です。

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