今週末は映画を観ない? 映画館で公開中&動画配信サービスで視聴できる映画をFILMAGA編集部員がレコメンドする企画、「#週末なに観る?」。まだ予定が決まっていない方のために、 オススメしたい作品の魅力を語ります!
今週はFILMAGA編集部・堤がレコメンド!

PROFILE: 散歩すら苦行に変わる季節に、映画館ちょうオススメです。(涼しい……)今週はなんだか夏っぽいラインナップをお届けします。
劇場公開中『劇場版モノノ怪 唐傘』(2024)
あらすじ:モノノ怪生まれるところに何処からともなく現れ、モノノ怪を斬り、祓い、そして鎮め、救う。謎の男、”薬売り”。此度、薬売りが現れたるは、女たちの情念が渦巻く”大奥”。豪華絢爛で荘厳美麗な世界に潜む”女の情念”と、そこで生まれる”モノノ怪”の正体とは……。
堤: 2007年にフジテレビの「ノイタミナ」枠で放送され、熱狂的なファンを生んだアニメシリーズ『モノノ怪』の劇場版シリーズ第1弾。江戸時代を舞台に、和紙のようなテクスチャに浮世絵タッチで描かれるそれこれ。画面のどこを観ても眼福です。影や差し込む光をとっぱらい、浮世絵をベースにした平面的な作りを守っているのに、絵の具のようなパキッとした陰影にサイケデリックな映像、雨や雫の粒をメタファーとして描く洒落た演出もスタイリッシュ。所々に散りばめられた意味ありげなモチーフも盛り盛りで、アニメ版からもかなりブラッシュアップされています。(17年ぶりですか…)女の花園“大奥”で描かれる苛烈な争い、大義のために何を捨て何を得るのか、最後に何が残るのか? 現代にも通づるテーマ性もしっかり楽しめました。次編「火鼠」も楽しみです!
劇場公開中『サマーウォーズ』(2009)
あらすじ:天才的な数学の才能がありながらも内気な性格の健二は、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みを彼女の実家でフィアンセとして過ごすことになる。そんなある日、インターネット上の仮想空間「OZ」で起きた事件に巻き込まれ、その影響が現実世界にも影響を及ぼしてはじめた。謎の人工知能“ラブマシーン”の暴走によって生じた世界の危機を救うため、インターネット上の仮想空間「OZ」と現実世界、両方の世界で奮闘する。
堤:夏になると思い出すアニメ映画といえば、『サマーウォーズ』が浮かぶ人は多いんじゃないでしょうか? 日本人の心象風景にすりこまれている“あの夏”がたっぷりと詰まった夏映画としても楽しめることはもちろん、発展していくテクノロジーと私たちの生活がどう共存していくのか、どうありたいか、守りたいものは何なのか。シンプルで爽やか、心がスッとするのと同時に、色々と考えさせられる。ある意味で哲学的な映画だと思います! 『サマーウォーズ』は、7月26日(金)より2週間限定で全国上映中! この機会に是非、ご覧ください。
Prime Videoで配信中『青いパパイヤの香り』(1993)
あらすじ:1951年ベトナム。サイゴンの資産家の家に奉公人として雇われた10歳の少女ムイは、先輩女中の教えをうけ雑事を懸命にこなしていく。ムイが仕える屋敷には、聡明な女主人とほとんど顔をみせない旦那に三人の息子たち、そして自室に引きこもり続けるお婆さんがいた。ムイはある日、長男が連れてきた友人クェンに淡い恋心を抱く……。
堤:カンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞したトラン・アン・ユン監督のデビュー作。何度観ても、画面から漂うベトナムの熱風にのってパパイヤの香りが鼻を刺すような感覚にとらわれます。スコール、夏の虫たち、暑い国ならではの涼しげな工夫。音楽をほとんど廃し、大半を環境音で構成した映像は生活の影をより一層濃くし、没入感が高まる演出も最高です。ゆったりとじっとりと、戦前ベトナムをなすがままに生きていくムイ。終始まとわりつく少し不穏な空気感も、生きていれば当たり前にそこにあるものだと思えば、多くは語らずともそれ以上に魅せてくれる作品です。是非、このあっっつい週末にどうぞ!
週末に観る映画は決まりましたか? 良い作品に出会ったら、ぜひFilmarksでレビューしてくださいね。それでは良い週末を!
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※2024年7月27日時点の情報です。



