週末なに観る?編集部がおすすめする劇場公開&VOD配信中の映画3選!『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』『私にふさわしいホテル』etc.【2025年1月10日版】

週末に劇場公開中&配信中の映画の中から、FILMAGA編集部員がおすすめする3作品を紹介します。(2025年1月10日版)

今週末は映画を観ない? 映画館で公開中&動画配信サービスで視聴できる映画をFILMAGA編集部員がレコメンドする企画、「#週末なに観る?」。まだ予定が決まっていない方のために、作品の魅力を語ります!

今週はFILMAGA編集部・井上がレコメンド!

PROFILE:初詣のおみくじは吉でした。おみくじ引くと慎み深く生きようと思えます。今年も沢山のいい映画と出会えますように!

劇場公開中『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』(2023)

あらすじ:パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。当初は贋作と疑ったアンドレだが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家だった。現物を見た2人は驚き、笑い出す。それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す……。

井上:長らく行方不明だったエゴン・シーレの「ひまわり」をめぐる、実話に基づいた物語です。駆け引きやオークションの様子がリアルに描かれ、アート・ビジネスの世界を垣間見る本作。絵を取り巻く人々の人間性が浮き彫りになっていく様子にハラハラしながら、純真さや心の豊かさというものを改めて認識できる作品でした。また画面の端端に映るアートの数々、フランス映画らしいポップな色使い、登場するビール瓶のラベルまで可愛い! アートの裏側を知れるだけでなく、目にも楽しい一作です。ぜひスクリーンでご覧ください!

劇場公開中『私にふさわしいホテル』(2024)

あらすじ:新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。この恨み、晴らさでおくべきか……。そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは……なんと東十条だった! 大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった……。加代子VS東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく! 果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか!?

井上:1984年の文学界で、新人作家の下剋上を描いた本作。物語の舞台が、現在休館している「山の上ホテル」だと聞いて観たい! と思っていた作品でしたが、アールデコ様式の建物に重厚感のあるインテリア、多くの文豪に愛されたホテルの内部を観ることができて感無量でした。時期は未定ですがホテルも再整備が決定しているので、再開したら絶対に訪れたい。また、くるくる変わる加代子のレトロなファッションも、それを着こなすのんさんも素敵すぎて眼福です! パワフルで、笑ってしまうほど大胆な手を使ってのし上がっていく加代子の奮闘にすっきりできる一作です、是非劇場でご覧ください!

VOD配信中『Cloud クラウド』(2024)

あらすじ:吉井良介は、町工場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で日銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕入れて、高く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった高専の先輩・村岡からの“デカい”儲け話にも耳を傾けず、真面目にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預金残高だけが信じられる存在だった。そんな折、勤務先の社長・滝本から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう十分だろう」と固辞し、と、その足で辞職。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子との新しい生活をスタートする。地元の若者・佐野を雇い、転売業が軌道に乗ってきた矢先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。徘徊する怪しげな車、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意……。負のスパイラルによって増長された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「日常」は急速に破壊されていく……。

井上:転売ヤーの主人公・吉井に降りかかる恐怖を描いた本作。私も転売ヤーの買い占めが原因で欲しかったものが買えなかった経験があるので、犯罪ではなくとも、悪びれもせず“真面目に”転売をする吉井の感覚のズレに恐怖を感じました。不穏な空気が漂う中、不特定多数の集団による狩りゲームの標的となってしまう物語の後半は、激しい銃撃戦が繰り広げられます。気づかないうちに不特定多数から憎悪を向けられ、攻撃される恐怖と、その先にあるものとは。考えるほど不気味に思えてくるサスペンス作品でした。ぜひチェックしてみてください!

週末に観る映画は決まりましたか? 名作に出合えたらFilmarksでレビューしていただけると幸いです! それでは良い映画ライフを!

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(C)2023-SBS PRODUCTIONS(C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会(C)2024 「Cloud」 製作委員会

※2025年1月10日時点の情報です。

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