映画「ハングオーバー」シリーズは男たちのドタバタ劇を描くアメリカのコメディ映画。
コメディながら興行収入的にも大ヒットを記録し、第1作品目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』では、第67回ゴールデングローブ賞 作品賞(コメディ・ミュージカル部門)を受賞。アメリカだけではなく日本も含め全世界で爆笑の嵐を巻き起こした。
今回はそんな「ハングオーバー」シリーズを全3作品公開順にご紹介します。
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)
結婚式を間近に控えたダグ(ジャスティン・バーサ)は、独身最後の夜に、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィナーキス)ら悪友3人とラスベガスへ繰り出す。酒やギャンブルで夜を満喫する4人だったが、次の日、最悪の二日酔いで目覚める。昨夜の記憶はなく、なぜか花婿のダグの姿がない。さらには謎の赤ん坊がクローゼットの中に……。3人はひどい二日酔いの中、必死に記憶を手繰り寄せる。一体彼らの間に何があったのか?
全員キャラが立っていて魅力的。花婿が消えるというミステリー要素はあるが、破茶滅茶なドタバタコメディで何も考えずに観ても面白い作品。ブラックジョークもあり、まさにアメリカならではのコメディ。
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(2011)
ラスベガスの騒動から2年、同メンバーは、ステュの結婚式のためにタイを訪れていた。前回の反省を踏まえ、ビール1本で乾杯……のはずだったのに、翌朝、一行は見知らぬホテルで目覚める。しかも昨夜の記憶がない。1人は丸刈り、新郎・ステュの顔にはタトゥーが入り、そしてまた1人が行方不明になっている……。またしても最悪の二日酔いの中、昨夜の記憶を手繰り寄せるのだった。
設定、ストーリーは前作をなぞったもの。しかし前作のレベルを落とさない1本に仕上がっている。4人のキャラもいいが、前作にも登場したアジア系ギャングのミスター・チャウ(ケン・チョン)もいい味を出している。
『ハングオーバー!!! 最後の反省会』(2013)
アランの問題児ぶりに呆れたダグは、アランを施設に入れようと車を走らせる。しかし道中で大物ギャングに遭遇。タイで刑務所に入れられるも脱獄を果たしたチャウを探してこいとの命令が下る。4人はチャウを捕まえようとメキシコに向かうが、上手く捕まえられず、様々なハプニングを繰り返しながら、いつの間にか思い出の地・ラスベガスへ向かうことになる。
前の2作品と同様のキャストが集結。シリーズを通してトラブルメーカーでお騒がせキャラのアランの破天荒さがパワーアップ。しかし成長の変化も見られ、最後らしく感動も交えて完結となった。
【文・タナカリオ】
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※2020年3月24日時点の情報です。