人と語りたくなるラストを味わって!新感覚ラブストーリー『COMET/コメット』

映画好きをこじらせLAへ

MaryK

12月12日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開中の映画『COMET/コメット』。

題名にもなっている彗星を意味する”Comet” が降り注ぐLAで偶然出会った二人の6年間を、時間と空間をランダム使って表現したちょっと不思議なラブストーリーです。

comet

(C) 2014 COMET MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

本作で長編映画監督デビューをしたのがサム・エスメイル。IMDbでの8.9点という高評価を記録している新作海外ドラマ『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』という大注目シリーズも手がけており、今後どのような作品を生み出していくかとても楽しみな監督の一人でもあります。

では、さっそく今作のあらすじから見所に迫ってみましょう。

あらすじ

数多くの歴代有名俳優が眠る墓地、Hollywood Forever Cemeteryで行なわれる彗星観測を訪れていたデルは、偶然知り合ったキンバリーに一目ぼれをしてしまいます。

彼女のあまりの美しさに見とれていたために、車に轢かれそうになってしまったところを助けられるという、なんとも情けない出会い方でした。

 

キンバリーには一緒に来ていた男性がいましたが、自己愛性人格障害であるデルのちょっと変わったアプローチに引き込まれていってしまいます。この二人が出会ったその時を超え、次々と映し出される未来のエピソード。

友人の結婚式のために訪れていたパリのホテルでの出来事や、NYにいるデルに衝撃の告白をする会話。デルに別れを告げたあと電車で偶然再会する二人、そして夢なのか現実なのかわからないキンバリーのアパートでのやり取り。6年間の二人の物語がまるで走馬灯のように映し出され、見ている観客をどんどん引き込んでいきます。

あの時の会話は?そのあとに何をしたの?そう思っていると次々と移り変わるシーン。夢なのかパラレルワールドの中にいるのか、現実なのか?ラストシーンは人と語りたくなること間違いありません。

心にジーンとくるラブストーリー

タイムラインがランダムであるという手法や、独特な色味の映像美も幻想的でその儚く切ない恋をうまく表現しており、『エターナルサンシャイン』や『Her/世界でひとつの彼女』といった作品が好みの方にはどんぴしゃな映画ではないでしょうか。

会話がとても重要である今作品。どのセリフにも意味があり、この後の二人はどうなるのだろう?とずっと推測し続けることになります。男性の視点から感じるキンバリーのセリフ、女性の視点から聞くデルの一言。見る側の性別や、その人が持っている恋愛に対する考え方によっても解釈が違うはずです。

ポスターに書かれている「やっぱり、君とはいられない。」という絶対に愛する人から言われたくない言葉… どうして二人はそうなってしまったのか?その経緯を映画館で見届けてきてください。

主演二人の今後の出演作

最後に、主演を務めた二人(ジャスティン・ロングとエミー・ロッサム)の日本で見られる今後の作品にも注目していきましょう!

『Mr. タスク』- ジャスティン・ロング

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(C)2014 Big Oosik, LLC, and SmodCo Inc. All Rights Resereved.

2016年1月6日にレンタル開始予定のホラー映画『Mr. タスク』。『クラークス』や『ドグマ』のケヴィン・スミス監督作品。

ポスターの画像にあるセイウチ+人間=Mr. タスクとありますが、嫌な予感しかしないですね。新しい関係といわれても、そんな恐ろしい関係知りたくありません。ムカデ人間といった作品も過去にありましたが、今回はセイウチ人間ときたものです。我慢できずに画像を検索してしまった自分を恨みたい…

そっち系がお好きな方はぜひご覧になってみてください。カメオとして大物人気俳優が出演しているそうなので、お見逃しなく!

『サヨナラの代わりに』- エミー・ロッサム

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(C)2014 Daryl P.phpe Productions, Ltd. All Rights Reserved.

11月7日より全国で公開中の『サヨナラの代わりに』。何をやらせてもうまいオスカー女優のヒラリー・スワンクと共演をしています。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)に冒された女性と介護のために雇われた大学生と心を通わせていくお話。フィルマークスでも泣けた!というレビューが圧倒的に多い感動作品です。『オペラ座の怪人』でその美声を披露しブレイクしたエミー・ロッサムが今作品でも歌を披露しています。

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  • 浪漫な海風
    3.3
    予告を見て、幻想的な恋って感じがして不思議と惹きつけられた。SF寄りな恋愛だね 最初の会話から素敵。全てのバランスが調和してる時に気付く、今という状態の心地よさにね。私ものどかな場所へ心地よさを求めに旅したいな。 心にジーンとくる感情の種類は、「パターソン」と似てるかも。言葉のメロディーが私の中にある感情線と似てて落ち着くんだよね。 出逢った時、恋した瞬間から夢が覚める前までは幻の時間のようだった、そう言ってるかのようにネオンカラーが画面上を踊ってた 構成は、SF寄りで、ifな人生。「(500)日のサマー」と似てるかなー、時系列をミックスさせて観賞してる側にその融合を楽しんでもらおうって意図がね。 太陽に近い時だけ光る彗星、それはまるで一目惚れした瞬間のようで。一つだけしか存在しないはずの太陽が二つ現れ、目立つ輝きは薄れ。 そして、愛は本物だと信じた
  • abloom
    3.5
    解釈は観客に委ねる系映画で、面白い作品だと思いました。 デル(赤緑系。5分後に生きている。時間に縛られている。ネガティブで愛を信じない。)と、 キンバリー(青白系。今を生きている。時間に縛られるのが嫌い。ポジティブで愛を信じている。)の対比や、 時系列を切り刻んで断片的に見せることで映画なのに絵画的な、時間に縛られない見せ方をしている点がお洒落だと思いました。 ほとんどのシーンで背景にライトが散りばめられていたり、星のピアスや飾りがあったりして、宇宙を漂っているような画作りが綺麗でした✨🪐 観測イベントの列は天の川で、その中から二つの星(デルとキンバリー)が出会ったという演出だと勝手に思ってます。 特に、観測イベントの時、デルとキンバリーがぶつかりそうになって話している最中に、二人の間に映る赤い星のビッグバンは、デルの心の中を表しているようで素敵でした💘 以下、コメ欄ネタバレ 私なりの解釈&時系列順メモ↓
  • 餃子
    -
    タイミングの大切さ 辛くても時間は戻せない
  • しようまちやん
    3.3
    大半のシーンが夕方か夜更けで 終始スペイシーな音楽が流れてる きっと無音で見れば 美しい映画なんだろうけど デルがくそ野郎すぎて全部ぶち壊し! (おしゃれな居酒屋の大きな 液晶テレビで映すにはちょうどいい?) 若干ラ・ラ・ランドの主人公男の くそ野郎っぷりに似てるけど こいつはさすがに雑音が大きすぎて 他の部分ではカバーできない...     2020.10.3
  • シリアルキラー
    2.8
    パラレルワールド系の時間軸がバラバラで話の断片を見せられながら進んでいく映画。 この映画のしんどいのは、パラレルだからではなく、主人公の男性が「自己愛性人格障害」で自己中な男だったとしても、ほぼ一切の共感性が持てず、男女カップルの恋も一切応援したい気持ちが湧いてこないところである(笑)。 前半は眠くなってしまい首がカクンカクンしていたが、最後まで見てみると良い箇所もある。 映像美は圧巻だし、男女カップルはところどころで心を揺さぶるような台詞を吐くのだ。非常に評価しづらい映画。他人には薦めないけど、気になった人は見てもいいかもしれない。
COMET コメット
のレビュー(1977件)