『海街diary』も!フードスタイリスト・飯島奈美さんが手がける癒しの映画メシ

2016.03.20
映画

映画は気持ちよく生きるためのヒント

hikari

先日発表された第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞に、『海街diary』が選ばれました。この作品で思いのほか印象に残るのが、時折登場する食事シーン。素朴なのに、おいしそう。見ているだけで癒されるものばかり。

その料理を手がけているのがフードスタイリストの飯島奈美さん!  実は飯島さんは『海街diary』以外の映画でも数々の料理を手掛けています。

そこで、飯島奈美さんが携わった「映画メシ」をその作品とともにご紹介します!

『海街diary』のしらす丼とちくわカレー

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(c)2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会

鎌倉に姉妹だけで住んでいた幸、佳乃、千佳。家を出て行った父が亡くなったことで腹違いの妹・すずを引き取ることになり、四姉妹になった彼女たちの1年を描いた作品。

この料理に注目!

四姉妹で食べるしらす丼。実は亡き父とも関係のあるものなのですが……それはさておき、四姉妹がおいしそうにどんぶりを頬張る姿は心和みます。

あとは、姉2人がいないときに千佳が作ったちくわカレー。食べながらすずと千佳が重めな会話をしているのですが、それさえもマイルドに感じてしまうほどほっこりする懐かしいビジュアル! そして、なんだか無性に休日のお昼に食べてみたくなるカレーです。

『舟を編む』のこんにゃくの煮付け

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出版社の冴えない書店営業だった馬締が辞書編集部にスカウトされたことで言葉の魅力に取り憑かれ、14年かけて国語辞典「大渡海」を完成させるまでを描いた作品。

この料理に注目!

馬締の下宿先に住む板前修行中の大家の孫・香具矢が練習として作ったこんにゃくの煮付け。きれいにスライスしたこんにゃくを煮ただけのシンプルな料理ですが、お酒を飲みながら食べていたので思わず「おつまみに煮物もいいな」と感じさせるシーンです。

ちなみに馬締は食べながらとある決意をしていたので、見ているこちらもドキドキ! その決意は本編でお確かめ下さい。

『南極料理人』のラーメンと唐揚げ

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南極観測隊員の調理担当として派遣された西村と隊員たちとの、食事を通して見えるちょっと笑える南極での生活を描いた作品。

この料理に注目!

ストックしていたインスタントラーメンが切れて発狂しかけた隊員のために作ったラーメン。シンプルですが温かみがあって、普段あんまりラーメンを食べない人でも食べたくなってくるシーンです。

それから、とあることが原因で調理を休んだ西村に代わり仲間たちが作った不器用な唐揚げ。食べた西村が料理下手な奥さんの唐揚げを思い出して涙してしまうシーンは、ちょっとホロリ。でも見た目はとってもおいしそうな唐揚げでしたよ!

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のお弁当

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福岡で過ごした幼少期、家を出た高校時代、上京した大学時代、東京にオカンを呼び寄せたときなど、オカンの闘病の最中、過去を振り返ってオカンとボクの関係を描いた作品。

この料理に注目!

高校は大分でひとり暮らしをしながら通うことになったボクが、電車に乗って地元から離れるときにオカンから渡されたお弁当。おにぎりにお漬物、唐揚げ、卵焼き、赤いウインナーといった「ザ・お弁当」といった中身がなおさらオカンとの別れを強調させます。

また最近流行りのキャラ弁もいいけれど、こういった昔からあるお弁当らしいお弁当のよさも再発見できるシーンです!

『かもめ食堂』のおにぎり

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フィンランドのヘルシンキで日本食がメインの「かもめ食堂」を開いたサチエが、さまざまな人との交流を経て、食堂が現地に受け入れられるまでを描いた作品。

この料理に注目!

とあるトラブルがひと段落したあとに出てきたおにぎり。映画では、シナモンロールに生姜焼き、とんかつ、唐揚げなどおいしそうなメニューがたっぷり出てくるのですが、このおにぎりは見ているこちらもほっとゆるんでしまう、そんな魅力を放っています。

ちなみに「おにぎりは自分で作るより人に作ってもらったほうがずっとうまい」というセリフがあるんですが、言われてみれば確かにそうかも!

「シネマ食堂」という本も!

そのほかにも『ハンサム★スーツ』や『のんちゃんのり弁』などのフードスタイリングも飯島さんが手掛けています。気になったらこちらの作品もチェックしてみて下さい!

さらに、さまざまな映画に出てくる「映画メシ」を飯島さんが再現した「シネマ食堂」という本も出ています。

『かもめ食堂』、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、『南極料理人』のレシピも登場するので(映画によって今回紹介した料理以外のレシピの場合もあるのでその点はご注意を)、映画を見て作ってみたくなった人はこちらもぜひ!

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  • mas
    3.5
    とにかくみんながかわいすぎる。またリベンジしたい。
  • ちか
    5.0
    世界で一番好きな映画
  • g2
    4.0
    誰が長女で誰が末っ子か、雰囲気を見て一発で分かるのってそれだけですごいことだと思った。女優の演技力の賜物だろうか。 先日見た「万引き家族」でも共演してたリリーフランキーと樹木希林の存在感が本作においても大きい。大者。 2時間があっという間に感じるほど集中して見れたのは、姉妹がそもそも美しいという要素も一つの要因だろうが、一人一人のキャラが立っていて心情をイメージしやすかったという点もあるのかな。
  • たきゆか
    4.5
    2度目の鑑賞。 是枝監督のこどもであることを奪われたちいさいひととむかしちいさかったひとへの優しいまなざしが心地よい作品。ここは自分の居場所ではないのではないかとその場所を離れるひとと踏ん張り続けるひとのそのどちらも否定しない。子供時代を大人に奪われたもの同士、こども時代に父母に去られ祖母も亡くし妹たちを守って生きてきたサチ姉とどこにも居場所がないと思い続けてきたすずの心が寄り添い合う様子に胸がキュッと締め付けられる。四姉妹の父親の葬式のシーンと祖母の七回忌の法要のシーン、ラストの二ノ宮さんの葬式のシーン。とにかくこの姉妹、振り返ると喪服(または制服)を着てるシーンが多いんだけれど美しさが凛と際立って何度見ても飽きないというかかえって下手な衣装よりごまかしが効かないというか、葬式をすると人が集まるのでストーリー上効率がよかったというのが正解なのかもしれないけど喪服はとても印象的だった。一見ステレオタイプにも見える四姉妹に振り分けられた性格に説得力をもたせるセリフの掛け合いの自然さは語られなかった余白の部分まで聞こえてくるようでとても好きでした。丁寧に作られた鎌倉の家も素敵だし是枝監督の描く食事シーンには登場人物のいつもの生活が凝縮されていてどの映画でも好きなシーンのひとつ。それからここ大事なんだけどとてもとても美味しそう! すごく細かいことだけど花火大会に行って遊んで帰ってきたらすずの浴衣の胸元がゆるく着崩れてるのが愛らしかった。1日着てからの撮影だったのかな。いつもきちんとしてるすずがホントはまだ庇護しなければならないこどもなんだなぁとそんなところから感じたりもした。
  • サクマ
    3.8
    雰囲気が良き
「海街diary」
のレビュー(73119件)