1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、50年以上経つ今でも色褪せぬ名作として世界中で愛される「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)。この度、本作を山﨑賢人主演、三木孝浩監督(『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』)にて映画化、2021年に公開が決定した。
映画『夏への扉』(2021) あらすじ
1995年東京。科学者の高倉宗一郎(山崎賢人)は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友・松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子(清原果耶)との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、罠にはめられ、研究を奪われ会社も追われてしまう。さらに宗一郎は冷凍睡眠させられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった……。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎だが、ヒューマノイドロボットとPETE(ピート)(藤木直人)の力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する…….。
映画『夏への扉』キャスト
高倉宗一郎(たかくらそういちろう)/山崎賢人
山崎賢人コメント
もともとSF好きな僕が、SF小説の原点ともいえるような名作をもとにした作品に出演させて頂けたこと、そして三木監督と一緒にこの作品を作ることができたことをとてもうれしく思います。
「夏への扉」はSFという非現実的な世界観の中で、宗一郎や周りの登場人物が見せるあきらめの悪さを描いた人間臭い物語です。
1995年を舞台にしたレトロでチャーミングなセットや、SF要素全開のセット、90年代の衣装に近未来的な衣装……毎日ワクワクしながら現場を過ごしました。まだ映画を見れていないのですが、各部署がこだわりぬいて作った世界がどのように映画として形になっているのか、僕も今から楽しみです。
原作とは違った映画ならではの設定も加わり、とても素敵な映画になっていると思います。
愛おしくて、ワクワクするような、そんな映画をお届けできる日を楽しみにしています。
山崎賢人プロフィール
1994年生まれ・東京都出身、2010年に俳優デビュー。
翌年『管制塔』(三木孝浩監督)で初主演。2015年には、NHK連続テレビ小説『まれ』、『デスノート』(NTV)など話題作に多数出演、『ヒロイン失格』(英勉監督)、『orange-オレンジ-』(橋本光二郎監督)で第39回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2019年主演を務めた『キングダム』(佐藤信介監督)は興行収入57億円を突破。近年テレビドラマでは「陸王」(TBS/2017)、主演を務めた『トドメの接吻』(NTV/2018)、『グッド・ドクター』(CX/2018)などに出演。映画では『四月は君の嘘』(新城毅彦監督)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(三池崇史監督)、『斉木楠雄のψ難』(福田雄一監督)、『羊と鋼の森』(橋本光二郎監督)、『ヲタクに恋は難しい』(福田雄一監督)、『劇場』(行定勲監督)などで主演を務めている。『キングダム』は先日、続編製作が発表された。
松下璃子(まつしたりこ)/清原果耶
清原果耶コメント
仕事を始めて最初の映画の現場が三木監督の作品だったので、また監督とご一緒させて頂ける事がとても嬉しかったです。
あの頃は右も左も分からないまま監督のお話を聞いていましたが、今回は少しずつでも作品に歩み寄って撮れたら良いなと思いながら撮影に臨みました。
健気でしっかりしていて、所々にあどけなさが残る璃子ちゃんは演じていて微笑ましく思えるような女の子でした。
山﨑さん演じる宗一郎との関係性が温かくもほろ苦く染みる日々を、一時も逃さずに観て頂ければ幸いです。
清原果耶プロフィール
2002年生まれ。2015 年NHK連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビュー。2018 年『透明なゆりかご』(NHK)で連続ドラマ初主演、2020 年『宇宙でいちばんあかるい屋根』(藤井道人監督)で映画初主演。
2021 年連続テレビ小説『おかえりモネ』のヒロインに決定している。主な代表作に映画では『3 月のライオン』(大友啓史監督)、『ちはやふる -結び-』(小泉徳宏監督)、テレビでは NHK 連続テレビ小説『なつぞら』、『俺の話は長い』(NTV)など。
待機作に、『望み』(堤幸彦監督)、『ジョゼと虎と魚たち』(タムラコータロー監督)、『まともじゃないのは君も一緒』(前田弘二監督)、『砕け散るところを見せてあげる』(SABU監督)、『護られなかった者たちへ』(瀬々敬久監督)がある。
PETE(ピート)/藤木直人
藤木直人コメント
今年で役者を始めて25年になりますが、そんな僕に驚きのオファーが。なんとロボット役。でも人間のようだけど実はロボットっていう設定だと聞き、それならとお引き受けして監督に会いに行った所、その場にいらっしゃったのはロボットパフォーマーの方……。
2度とないであろうロボット役、楽しめれば良かったんですがそんな余裕もなく(笑)、現場で試行錯誤しながら演じていました。以前連ドラで共演した山﨑賢人君と、ある意味ロードムービー的な?バディもの的な?作品で再びご一緒できて嬉しかったです。
藤木直人プロフィール
1972年生まれ。早稲田大学在学中に『花より団子』(楠田泰之監督)に抜擢され1995年デビュー。その後もNHK連続テレビ小説『あすか』、「ナースのお仕事」シリーズ(CX)に出演し注目を集め、以後、話題作に次々出演。また、1999年に歌手デビュー、俳優業だけではなくミュージシャンとしても精力的に活動。近年の主な出演作に、ドラマ『グッドドクター』(CX)、NHK連続テレビ小説『なつぞら』、舞台『グッドバイ』(生瀬勝久演出)、映画では『g@me』(井坂聡監督)、『映画ホタルノヒカリ』(吉野洋監督)など
映画『夏への扉』監督
三木孝浩監督
三木孝浩監督コメント
古典中の古典である名作SF小説「夏への扉」を今の日本で映画化???最初、小川プロデューサーからこの企画の話をいただいた時、そのチャレンジのあまりの無謀さに不安を感じる一方、それ以上にワクワクしてしまっている自分がいました。
思い返せば、幼き頃に観て心躍らせた80年代ハリウッドSF映画は、まさにこの原作のような、荒唐無稽だけどどこかファニーでドキドキするアトラクションのような作品ばかりでした。
そんな原作を日本で実写化するチャレンジャーとして任命された事を本当に光栄に思います。
同じくこの企画に賛同し集まってくれたステキなキャストの皆さんと共に、やるからにはあの頃の自分と同じように心躍らせながら老若男女みんなで楽しめるエンタテイメント作品に仕上げたいと思います。
三木孝浩プロフィール
1974年生まれ・徳島県出身。
2000年より多数のミュージックビデオを監督し、MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2005 最優秀ビデオ賞、JUJU feat. Spontania『素直になれたら』のプロモーションの一環として制作した世界初のペアモバイルムービーでカンヌ国際広告祭2009 メディア部門金賞などを受賞。2010年、映画『ソラニン』で長編監督デビュー。以降の映画作品として、『管制塔』(2011)、『僕等がいた 前篇・後篇』(2012)、『陽だまりの彼女』(2013)、『ホットロード』(2014)、『アオハライド』(2014)、『くちびるに歌を』(2015)、『青空エール』(2016)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)、『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(2017)、『坂道のアポロン』(2018)、『フォルトゥナの瞳』(2019)があり、最新作『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)、『きみの瞳が問いかけている』(2020年秋公開)が公開待機中。
小川真司プロデューサーコメント
オールタイムベストのアンケートをとれば常に上位、SFファンの間で名作の誉れ高い「夏への扉」。1979年の初読以来、映画化はずっとずっと個人的な夢でした。原作者は「機動戦士ガンダム」の設定に影響を与えハリウッドでも映画化された「宇宙の戦士」(映画タイトル『スターシップ・トゥルーパーズ』)で有名なSFの巨匠作家ロバート・A・ハインライン。タイムトラベルものは映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』も含めて数々あれど、時間旅行ものというジャンルを確立させた本作は後の作品に大きな影響を与えた古典中の古典と言えるでしょう。
だからこそ映画化という高いハードルを乗り越えるためには強力な監督脚本コンビが必要で、『陽だまりの彼女』でいっしょに組んだ三木孝浩監督と菅野友恵さんしかいない!と二人に依頼、再びタッグを組んでいただきました。そしてピュアさ誠実さの表現に関しては当代随一の山﨑賢人さんを主演に迎えることができました。重要な登場猫のピートと山﨑さんの共演も大きな見所の一つです。どん底からの逆転とタイムトラベルをミックスしたストーリーの面白さをあますところなく入れこんだ本作、未来が不明瞭な今だからこそ、皆さんに早くお届けしたいと思っています。
映画『夏への扉』作品情報
公開日:2021年公開予定
配給:東宝
監督:三木孝浩
脚本:菅野友恵
原作:ロバート・A・ハインライン/福島正実訳『夏への扉』(ハヤカワ文庫)
公式サイト:https://natsu-eno-tobira.com/
©2021「夏への扉」製作委員会
※2020年9月25日時点での情報です。