山田佳奈監督の同名舞台を映画化し、『劇場』『寝ても覚めても』の伊藤沙莉や、『殺さない彼と死なない彼女』『スパイの妻』の恒松祐里をはじめとしたフレッシュなキャストが集結した映画『タイトル、拒絶』の公開が2020年11月13日に決定した。
映画『タイトル、拒絶』(2019)あらすじ
雑居ビルにあるデリヘルの事務所。バブルを彷彿させるような内装が痛々しく残っている部屋で、華美な化粧と香水のにおいをさせながら喋くっているオンナたち。 カノウ(伊藤沙莉)は、この店でデリヘル嬢たちの世話係をしていた。オンナたちは冷蔵庫に飲み物がないとか、あの客は体臭がキツイとか、さまざまな文句を言い始め、その対応に右往左往するカノウ。 店で一番人気の嬢・マヒル(恒松祐里)が仕事を終えて店へ戻ってくる。マヒルがいると部屋の空気が一変する。何があっても楽しそうに笑う彼女を見ながら、カノウは小学生の頃にクラス会でやった『カチカチ山』を思い出す。「みんながやりたくて取り合いになるウサギの役。マヒルちゃんはウサギの役だ。みんな賢くて可愛らしいウサギにばかり夢中になる。性悪で嫌われ者のタヌキの役になんて目もくれないのに。」 ある時、若くてモデルのような体系のオンナが入店してきた。彼女が入店したことにより、店の人気嬢は一変していった。その不満は他のオンナたちに火をつけ、店の中での人間関係や、それぞれの人生背景がガタガタと崩れていくのだった……。
映画『タイトル、拒絶』キャスト
カノウ/伊藤沙莉
デリヘル嬢の世話役。
マヒル/恒松祐里
人気デリヘル嬢。
アツコ/佐津川愛美
シホ/片岡礼子
設楽/でんでん
キョウコ/森田想
カナ/円井わん
チカ/行平あい佳
リユ/野崎智子
ヤヨイ/大川原歩
その他、キャスト
映画『タイトル、拒絶』見どころ
Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』の脚本を担当したことで一躍脚光を集め、また最近では小説「されど家族、あらがえど家族、だから家族は」を刊行するなど多岐に渡った活躍を見せる山田佳奈が初長編監督を務めた本作。元々は彼女が主宰している劇団「□字ック」で行われていた舞台で、映画でも舞台の魅力を損なうことなくセックスワーカーたちの苦悩や嫉妬、本音が描かれた群像劇に仕上がっている。
『全裸監督』はアダルトビデオ業界の光と闇を描いたセンセーショナルな作品だったが、本作でも引き続き“セックスワーカー”という性に携わる仕事を取り上げている。セックスワーカーという未だに差別や偏見が多い職業だからこそ、そこにある普遍的な“女性の生き様”は、多くの観客の心を揺さぶるだろう。今の時代に観て欲しい1作。
映画『タイトル、拒絶』作品情報
2020年11月13日(金)
監督・脚本:山田佳奈
劇中歌:女王蜂「燃える海」(Sony Music Labels Inc.)
配給:アークエンタテインメント
製作:DirectorsBox/Libertas/move/ボダパカ
(c)DirectorsBox
公式サイト:http://lifeuntitled.info/
Twitter:https://twitter.com/titlekyozetsu
※2020年11月9日時点の情報です。