映画「クローバーフィールド」シリーズは、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』などを手がけたJ・J・エイブラムス製作による怪獣映画。しかし、ただの怪獣映画ではなく、怪獣から逃げ惑う人に焦点を当てたパニックムービーとなっています。今回はシリーズ3作品をまとめてご紹介します。
『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)
ニューヨークのアパートで日本への栄転が決まったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)の送別パーティーが開かれる。しかしその途中、大きな爆音が聞こえ外を見ると、正体不明の何かがニューヨークの街を破壊していた。ロブは恋人から助けを求める電話を受け、怪獣と軍隊の戦闘に巻き込まれながらも恋人の救出に向かう。
SFパニックアクション超大作。製作を務めたJ・J・エイブラムスが日本の怪獣映画に影響を受けて着想を得た作品。
アマチュアカメラマンが撮影した記録映像というスタイルでドキュメンタリー風に仕上げている。怪獣が大都市を襲うという、設定自体はよくあるものだが、自らが居合わせたかのような臨場感とリアルな恐怖が観客を襲う。
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『10 クローバーフィールド・レーン』(2016)
ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は交通事故に遭い気を失う。目が覚めると知らない2人の男性と閉ざされたシェルターの中にいた。ミシェルは外に出ようとするが、シェルターの外は危険だと制止される。シェルター内で3人の奇妙な共同生活が始まるが、ミシェルは外に出ることを決意する。しかし、外には想像を超える光景が待ち受けていた。
怪獣映画ながら、わずかな登場人物が展開させる密室心理劇という新しい切り口で描く。前作から直接的な繋がりはないが、前作同様「怪獣がほとんど出てこない怪獣映画」として前作と同じ流れを持つ映画となっている。あらゆる場面で謎が散りばめられ、謎が解けるラストまで目が離せない。
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『クローバーフィールド・パラドックス』(2018)
近未来。地球は深刻なエネルギー資源の枯渇による危機を迎えていた。世界各国の科学者たちは国際宇宙ステーションで危機を解決するため実験を行なっていたが、実験中の事故で次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。やがて予想もできない恐ろしい事態が起きてしまう。
1作目の前日譚となるエピソードであり、怪獣が出てくることになるきっかけを明らかにする。宇宙でのSFパニック要素を強く出し、シリーズ3作品それぞれ違うテイストで楽しめるものになった。
※2020年12月5日時点の情報です。