あなたの怖い体験が、映画化されたら…?短編ホラー作品に人気モデルが挑戦!

あなたは、思わずヒヤッとするような怖い体験をしたことがありますか?

この度、怖い話が集まる投稿サイト「本当にあった怖い話」に寄せられた157作品の中から、当ユーザーからの人気投票により「こたつ」をテーマにした作品が映画化されました!

短編作品『コタツの中』をご紹介するともに、監督を務めた諸江亮さん、出演された横田ひかるさんにお話を伺いましたので、その模様をお伝えします!

コタツの中

あなたの怖い体験が、映画化されたら…?

「リアル・ホラー・ストーリー」とは?

本作は、月間100話以上の本当にあった怖い話が集まる投稿サイト「本当にあった怖い話」から生まれた作品を映像化したものです。

ほかにも、都市伝説や意味がわかると怖い話、ホロっと感動する不思議な話などを収録。今回ご紹介している投稿された恐怖体験を映画化するイベントも定期的に開催しています。

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『コタツの中』あらすじ

有坂惠は会社の後輩の鳴島すずなと自宅で家飲みをしていたが、いつになく酔いすぎた鳴島はコタツで寝てしまう。惠が洗い物をしてキッチンから戻ると鳴島の姿がなくなっていた。惠は、鳴島がふざけてコタツの中に潜ったのだろうと、コタツに足を入れるとその瞬間、足に激痛が走る!思わずコタツから足を引き抜いた惠は自分の足首を見て絶句する……

映画は、日常ではないものを足したり引いたりしてつくるもの

—監督をされるようになったきっかけ、これまでの略歴について教えてください。

諸江亮監督(以下諸江監督):20歳ぐらいのときに初めて映画が好きになったんですが、それまではテレビ放送されている吹き替えのメジャー作品しか観たことがありませんでした(笑)。

映画を好きになり始めた頃、相米慎二監督の『お引越し』という作品を観て、衝撃を受けました。「映画って、光でも表現できるし音でも表現できるし、日常ではないものを足したり引いたりして作るものなんだ」って衝撃的で…僕も撮りたい!と思いました。

コタツの中

専門学校に通っていたのですが、映像の学科ではなかったので映画を撮りたくても全然わからず…。とりあえずサークルを作って、詳しい人を集めていきました。その頃はまだ8ミリフィルムがあったので、それを使ってみんなでワイワイ撮ってましたね。

—学生のころからホラーを撮っていたのでしょうか?

諸江監督:いえ、ホラーを撮り始めたのは30歳になる手前ぐらいです。専門学校を卒業してからは、自主映画を撮りながら他の作品の助監督などもやっていました。

自主映画を撮ってる周りの人を見てみると、コメディや恋愛ものを撮ってる人が多くて、やっぱりうまい人も多いんですよ。そこから抜き出るのは難しいと思って。その頃ホラーをちゃんと撮ってる人がまだいなかったので、ちょっとやってみようかなと思いましたね。

それまではホラーを観たこともなかったし興味もなかったのですが、周りの詳しい人に「新耳袋」読むといいよ、とか教えてもらいながら、勉強していきました。

表現の可能性に挑んだ作品

—今回の『コタツの中』で、特にこだわった点はありますか?

諸江監督:実話をもとにしているので、「どこまで脚色していいのか」という部分はありました。そのお話をただ映像化するだけでは表現しきれない部分がたくさんあります。

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例えば本作は、「冷たい」という表現があるのですが、それはセリフでしか表現できなくて。じゃあ、絵としてどう見せようかな、という部分ですね。

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今回は、動きとして「引っ張られる」という表現に変えたりとか。本質を崩さずに、映像としてどう面白く成立させられるかという部分が、面白くもあり苦労した点でもあります。

—主演された横田ひかるさんについてどのような印象を持ちましたか?

諸江監督:最初に、僕もレッスン講師を担当しているパフォーミングアカデミーというスクールの伊藤さんに「どなたいい人いませんか?」と聞いたら、「いますよ!」って即答していただいて。それが横田さんでした。演技はまだ始めたばかりということでしたが、すぐにお会いして、他の人とは違うオーラを感じました。演技を見させていただいて、少しお話もして、即決でした。

横田さんのいいところは目ですね。目が弱いと、リアクションが弱くなっちゃうんです。目だけで表現できる人は強いです。

演技の仕事は初めての挑戦

—モデルとしてご活躍中ですが、今回映画に出演されたきっかけを教えてください。

横田ひかるさん(以下横田さん):去年の12月頃に演技のレッスンを始め、監督が演技指導をしている学校に私が通っていたところ、そちらの制作の方が紹介してくださいました。

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—演技指導のワークショップを受けてみていかがでしたか?

横田さん:難しかったですね。映像のお仕事はほとんど初めてだったので、どういう風にカメラの前で振る舞えばいいのか考えました。でも、共演した寺田みなみさんと打ち解けるために、「相手の顔をずっと見る」という、いろんなレッスンがあって楽しく勉強することができました。

—撮影中の印象的なエピソードはありますか?

横田さん:幽霊とのシーンがすごく大変で…疲れました(笑)

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諸江監督:今回、脚本の中で、横田さんにかなり難しいことを要求したんですよ(笑)まず、酔っ払い。あと、幽霊と対面する。普通ならば、初めての人にそんなに挑戦はさせないんですけど、今回やってみようかなって。

ホラーは苦手だけど、ゾンビ映画は大好き!

—普段、ホラー映画は観られますか?

横田さん:ジャパニーズホラーはちょっと苦手で観ないんですが、ゾンビ映画は大好きです(笑)

海外ドラマの「ウォーキング・デッド」や、映画『ワールド・ウォーZ』などはよく観ています!

—今後はどのような活動をしていきたいですか?

横田さん:モデルの仕事も続けていきたいですし、映画やCMなどの仕事も挑戦したいです。今後は自分の代表作になるような作品に出演できるように頑張りたいと思います。

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—憧れの監督や脚本家、影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?また、マイベストムービーを教えてください。

諸江監督:冒頭にお話しした映画始めるきっかけだった『お引越し』の相米慎二監督。それと、コメディの大巨匠であるドイツのエルンスト・ルビッチ監督です。

生きるべきか死ぬべきか』という映画はギャグのやりとりだけでなく、上品で洗練されたコメディで、観たときはシビれました。

横田さん:いろんなジャンルを観るので迷いますね・・・アマンダ・セイフライドが好きなので『親愛なるきみへ』がお気に入りです!普段はYouTubeで予告編を観て「これは観に行くぞ」と決めておいて、ひとりで映画館とか行くこともあります。

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諸江監督:僕はクロエ・グレース・モレッツが好き。めちゃかわいいよね(笑)でも、何がすごいって、たとえば『キャリー』でイケメンに言い寄られたときに鼻がピクピクって動くところ!あれはやろうと思ってできるもんじゃなくて、本当に役になり切っているからこそ自然に出ちゃうんですよ。

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—投稿サイト「本当にあった怖い話」の感想を教えてください。

諸江監督:聞いたことのない話が結構あったので、新鮮でした。「こういうのあるよね」ではなく、なんで?と思うところが切り取られていて、面白かったです。その人が感じた通りに書いてあって、きちんと筋立ってないのが、逆に書いた人の思いが反映されていて、良かったです。

—ありがとうございました!

▼諸江亮監督

映画監督・MV監督・演技レッスン講師。映画の助監督を経て『死づえ 噂霊』(2005)で監督デビュー。主な監督作品に『アニと僕の夫婦喧嘩』(2009年)、『コトリコ』(SSFF&ASIA2014 にて上映 / 2014年)、『カゲノワズラ』(2016年)など。

その他に、演技レッスン講師としてTV番組「のびのび乃木坂」に出演。どぶろっく「やってはいけない!」のMVを監督。最新作は2017年公開予定のホラー映画『アルト・エンド』。

▼横田ひかるさん

【主な出演履歴】
●MAGAZINE
「CHOKiCHOKiGiRLS」専属モデル 内外出版、「NYLON JAPAN」「CYAN」 カエルム、「SEDA」 日之出出版、「Zipper」 祥伝社、「Soup.」 スープ

●SHOW
MOTEMASCARAone (日本一のマスカラブランドの上級ライン)、STYLENANDA (韓国人気コスメブランド)、Gucci Film Projection in Shibuya、神戸コレクション ’16SS、東京ガールズコレクション ’16SS

「リアル・ホラー・ストーリー」

サクッと観られる短編作品『コタツの中』は現在公開中!本当にあった怖い話もまだまだ盛りだくさんなので、ぜひ読んでみてはいかがですか?

こちらから作品を観よう!

(取材:柏木雄介・辻千晶/文・撮影:堀田菜摘)

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