700人の映画愛を世界に発信!東京タワーをバックに映画を楽しむ特別な野外上映会!

人との出会いに日々感謝(ライター・編集)

大久保渉

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「東京タワーをバックに映画鑑賞」
「そしてみなさんの“映画愛”を世界に向けて発信します!」

10/16(日)の夕方から港区芝公園で開催された、第29回東京国際映画祭【野外上映企画】Tower Light Cinema~映画の話をしにきませんか?~。

気温も暖かく心地よい気候に恵まれた、最高の野外イベント日和となったその日は、若い年齢層を中心に、家族連れやふと立ち寄った通行人たちを含めた、約700名の人々が会場に集まった。

本イベントの目的は、【公園に集まった見知らぬ来場者たちが“野外上映”を通して“好きな映画”を語り合えるような温かい場所作り】。そのプロデュースを担った“旅する映画館”キノ・イグルーによる演出が、多くの来場者たちの笑顔を生み出していた。

好きな映画を語り合う!「シネマプレート」と「お題のフラッグ」

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17時半からはじまる上映までの間は、【自分の好きな映画3本】をシネマプレートに記入し、プロフィール代わりに首にかけ、参加者みんながそれぞれ好きな映画への思いを語り合うという時間が設けられた。

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また、会場の中にはキノ・イグルーのボランティアスタッフによる「お題フラッグ」隊も結成され、【泣ける映画】【今年のベスト映画】【好きな監督】【ジブリ】【冬が楽しくなる映画】の5つの項目が書かれた旗が立てられ、来場者は興味のある項目のもとへ集まり、好きな映画について話しに華を咲かせるひとときが各所で生み出されていた。

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“映画愛”をくすぐる上映作品

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この日上映された作品は、ミシェル・ゴンドリー監督による『僕らのミライへ逆回転』。

キノ・イグルー代表の有坂塁氏は、本作品についてイベントの中で以下のコメントを残している。

この映画はコメディ映画ではありますが、【映画】というものを通して人々が繋がっていくという意味で、私たちの時代の『ニュー・シネマ・パラダイス』と言える作品です。まずは、皆さんの中にある“映画愛”のように、その“映画愛”で作られたこの作品を皆で鑑賞できればと思います。

東京タワーのライトと月の光が醸し出す特別な映画体験

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その日の会場は、まんまるお月さまと東京タワー、街のネオンの光が観客たちを優しく包み込み、ふと一瞬、映画の中の1シーンと観客席一帯がつながったような気分になった。

それは、光に照らされながら、スクリーンの中で笑い合う登場人物達と、芝生の上に座って笑う来場者たち。どちらも映画を見て、笑っている。

有坂氏の言う通り、映画というものを通して、人と人が繋がっていく感覚というのものが、この夜、確かに感じられた。

この特別な空間で、同じ映像を見て、隣の人の笑い声を聞きながら、笑い合う。そのひとときの、楽しさ。映画の、楽しさ。みんなが集中して、映画を自由に味わえる空間が演出されていた。

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(C)2016 TIFF

(最後に行われた記念撮影。それぞれが書いたシネマプレートの集計と共に、東京国際映画祭のニュースで世界に発信された)

東京国際映画祭会期中にも野外上映会が開催

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(C)2016 TIFF

第29回東京国際映画祭会期中も、六本木ヒルズアリーナが野外シアターに大変身。「野外上映Cinema Arena」という名で、数々の無料上映プログラムが実施される。

・10月26日(水)15:00~『ゴーストバスターズ
・10月26日(水)18:00~『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV 英語版』
※4K・HDRでの上映がワールドプレミアとなります
・10月27日(木)15:00~『トップガン
・10月27日(木)18:00~『オブリビオン
・10月28日(金)12:00~『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
・10月28日(金)15:00~『愛と青春の旅だち
・10月28日(金)18:00~『スター・トレック
・10月29日(土)17:40~『オデッセイ
・10月30日(日)12:00~『スタンド・バイ・ミー
・10月30日(日)15:00~『フラッシュダンス
・10月30日(日)17:40~『アメイジング・スパイダーマン2 TM』

もちろん、その他コンペティション部門、ワールドフォーカス部門等々、東京国際映画祭にはたくさんのプログラムが用意されているので、ぜひ10月25日(火)~11月3日(木・祝)は、東京国際映画祭まで足を運んでみていただきたい。

第29回東京国際映画祭公式ホームページ:http://2016.tiff-jp.net/ja/

(C)2016 TIFF

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  • 3.5
    立ち退きを迫られているビデオレンタル店の店長代理が、電波化した友人にビデオテープをすべて壊されてい、代わりに自主制作映画を撮る話。 前半が何の話がつかめずにちょっと苦労した。その場しのぎの嘘が思わぬニーズを開拓してしまい、どんどん映画をパクっていくところから面白くなり、気づけばラストは映画を見る人たちのように見入ってしまった(一応メタ発言)。主演のジョーン・ブラックはどこかで見たことがあると思っていたら『スクールオブロック』の人だった。嘘を嘘で塗り重ねていく話と相性が良さそう。
  • Wao
    4
    映画が好きなら絶対にみんな好き。
  • SUK
    4.3
    終始ニコニコして観れます。 小難しい事考えないで観れる作品。映画の本質ってそういう事でしょ。
  • める
    3
    何も現実味のない映画だけど勝手に一緒に喜怒哀楽した Jack black のブラックフェイスはアウトでしょ 2008はそんなんできたの?
  • 謎謎
    3.5
    楽しさに溢れる
僕らのミライへ逆回転
のレビュー(6593件)