「仕事や勉強で疲れてしまった」「やる気が出ないし、気ままな休日を過ごしたい」そんな時におすすめなのが、深く考えずに楽しめるアニメを見ること。
ポップで可愛いキャラクターたちがおくる楽しい日々に癒されたり、気分転換ができるはず。そんな「何も考えずにぼーっと」観たい時に、気ままに観ていられる日常系アニメを紹介します。
『日常』(2011)
ちょっと抜けた所のある女子高生・ゆっこ、密かにBL漫画を描いているツッコミ役・みお、クールで不思議な行動が多い・まい。そんな仲良しな3人と、8歳の天才少女はかせに作られた、女の子ロボット・なのが出会い、事件が起こる……。という大それた話ではなく、ちょっと不思議でシュールな日常を描いたコメディ作品。
あらゐけいいちの同名漫画を原作に、『響け!ユーフォニアム』シリーズや『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などを手がけてきた京都アニメーションが、2011年にTVアニメ化した作品です。緻密な美術でおなじみの「京アニ」が一転して、デフォルメされたキャラクターたちの時に素朴で時に激しい、“異常な”日々を楽しく描きます。
レギュラーキャラクターの他にも教師陣や囲碁サッカー部、フェイ王国の人々など、オムニバス形式でゆっこたちの周りの人物たちの日々も次々に描かれ、シュールで笑える個性のぶつかり合いが癖になります。
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『干物妹!うまるちゃん』(2015)
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の誰もが憧れる女子高生の土間うまるは、一度家に帰ってしまえば、だらしのない姿に変わってしまう、干物妹と書いて「ひもうと」!そんな真の姿を知る兄のタイヘイは、そんなうまるのだらしない姿に翻弄されながらも、うまるとの生活を続けていきます。
原作はサンカクヘッドによる同名ギャグ漫画。うまるが自宅に帰った後の生活態度の変貌ぶり…どころか、見た目すらも二頭身のマスコットキャラクターに変身してしまう姿は衝撃的。憎たらしさもあるが、ちょこまかと動く干物妹状態の挙動は可愛く、表と裏のすがすがしい程のギャップに、どこか自分にも共感ができてしまうのが不思議なところ。
基本は笑って楽しめるコメディでありながら、たまに心温まるエピソードも挟んだりと、まさにまったりと気楽に楽しめるアニメとなっています。あなたもうまるちゃんのギャップに思わずハマってしまうこと間違いなし。
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『小林さんちのメイドラゴン』(2017)
独り身お疲れOLの小林さんのもとに、突如現れたメイド姿の美少女トール。角を生やし尻尾を携えた彼女の姿は、まさにドラゴン娘(むすめ)。酔った小林の誘いで家に来たと言うトールは、あれよあれよと小林さんちのメイドとして働くことに・・・・・・!最初は拒絶する小林も、メイドとして家に来たトールと過ごすようになり、新たな日々がスタートします。
クール教信者による同名漫画を原作にTVアニメ化。なんでもできてしまうトールが、慣れない人間世界でドタバタと事件を巻き起こし、それぞれの文化の違いに翻弄されたりといった日々がコミカルに描かれます。
2017年放送の第1期からスパンを開けて、2021年には新たに第2期『小林さんちのメイドラゴンS』もスタートし、また、ショートアニメシリーズ『ミニドラ』の配信が実施されたりとその展開も広がっています。
トールの他にも様々なドラゴンたちが登場するのですが、実はそれらにも元ネタがあるので、アニメを見ているだけでドラゴンに対する造詣も深まっていく作品になっています。
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『斉木楠雄のΨ難』(2016)
高校生の斉木楠雄は超能力者。テレパシーからサイコキネシス、透視能力や瞬間移動となんでもできてしまう斉木でしたが、そんな彼の周囲には、個性が強すぎる曲者ばかり。できる限り目立たず、ひっそりと暮らしたい斉木に反して、トラブルばかりが降りかかります。そんなピンチを、斉木は超能力で半ば強引に解決。果たして斉木に平穏な日々は訪れるのか、斉木の受難の日々が繰り広げられます。
本作は週刊少年ジャンプで連載されていた麻生周一による同名のギャグ漫画が原作。1話ずつがコンパクトにまとめられており、TVアニメの放送回数に対してエピソード数は300に迫るほど迫るほど多く作られています。中でも、TVアニメ作品からの派生にしては珍しく後に『Ψ始動編』としてNetflixのオリジナルエピソードも複数制作されたり、さらには山崎賢人主演で実写映画化まで果たしたりと、多岐に渡る活躍を果たしたシリーズです。
無茶苦茶な周囲の人間と、それを冷ややかな目で斉木のギャップが刺さる人もきっと多いのではないでしょうか。
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『けいおん!』(2009)
私立桜が丘女子高等学校の軽音部は、新学期を迎え部員全員が卒業し、廃部寸前。そんな中、軽音部を“軽い音楽をする部活”と勘違いした新入生の平沢唯が軽音部にやってくる。同じく新入生の田井中律、そして幼馴染の秋山澪、そして合唱部の練習場所と間違えてやってきた琴吹紬の4人が揃い、無事軽音部の継続が決まり、軽音部の日々が始まるーー。
かきふらいによる同名原作4コマ漫画を京都アニメーションがアニメ化。可愛いキャラクターたちの穏やかな日常描写に加えて、オープニングテーマやエンディングテーマでは、作中の登場キャラクターによる本格的な楽曲や、おしゃれなMV風の映像なども人気を高め、実際に軽音部人口も増加させるなどの影響を与えました。
エピソードが進んでいくと、後輩の中野梓が登場し人気を加速させ、第1期放送の2009年に続いて、翌年2010年には第2期が2クールにかけて放送され、さらに2011年には劇場版の『映画けいおん!』が公開され大ヒットとなりました。一世を風靡した唯たちの日常をまだ体験したことのない人こそ、ぜひ一度体験してみるべしです!
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『あたしンち』(2002)
大雑把で怠け者な母、寡黙でマイペースな変わり者の父、ちょっと抜けたところのある女子高生のみかん、クールな中学生の弟ユズヒコ。そんな4人家族“タチバナ家”の日々は、どこにでもあるような等身大の家庭。大きな事件は起こらないが、日常の些細な出来事に喜んだり戸惑ったり、なにげない日々が描かれます。
原作はけらえいこの読売新聞にて連載をスタートした同名漫画。4人家族の平凡な毎日を切り取り、見ているこちら側が思わず“あるある”と頷いてしまうような細やかな出来事を丁寧に拾い上げます。家族構成も生活の仕方も全く違うという人にも、作中で描かれる小さな事件や出来事が自分の家族と重なって見える瞬間があるのではないでしょうか。タチバナ家の平穏な日々が愛らしく思えた分、鏡のように自分たちの普通の生活も輝いて見える、そんな日常系アニメの極地とも言える作品です。
ちなみに劇場版シリーズも2作公開されていますが、そちらはTVアニメシリーズとは打って変わって、母とみかんの中身が入れ替わったり、母が超能力が使えるようになったりと、日常ではありえない特別な物語が展開されます。
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世の中多忙でなかなか落ち着けない日々が続く人も多いでしょう。平穏を忘れそうになった時、ここで紹介した“日常系アニメ”がきっと心を支えてくれたり、大きな山を越えるためのもう一踏ん張りの力になってくれるのではないでしょうか。大変なことが多い世の中だからこそ、アニメの力を借りて自分の人生の中にも楽しい日々を見つけていきたいですね。
※2021年8月3日時点でのVOD情報です。