「海獣の子供」や「魔女」などで知られる漫画家の五十嵐大介による同名コミックが、「夏と秋」「春と冬」のそれぞれをセットで実写化し、2部作として劇場公開された「リトル・フォレスト」シリーズ。本記事では、「リトル・フォレスト」シリーズ2部作のあらすじやキャスト、見どころをまとめてご紹介します。
『リトル・フォレスト 夏・秋』(2014)
“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は一度都会に出たけれど、自分の居所をみつけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん、栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春はふきのとうを使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ。四季折々に様々の恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。自分と向き合い続ける日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく……。
「リトル・フォレスト」の前編。主演を務めたのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で主人公の親友役を演じてブレイクすると、その後は『桐島、部活やめるってよ』や『寄生獣』にも出演を果たした橋本愛。メガホンを握ったのは、『Laundry ランドリー』にてデビューを飾り、他代表作には『重力ピエロ』などがある、森淳一。
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『リトル・フォレスト 冬・春』(2015)
“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は、一度街に出て男の人と暮らしたりもしたけれど、自分の居場所を見つけられず、ひとりでここに戻ってきた。「言葉はあてにならないけど、わたしの体が感じたことなら信じられる」と考えると、稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から食事を作って食べる毎日。そんなある日のこと、一通の手紙が届いた。それは5年前の雪の日に突然失踪した母、福子からの手紙だったのだ。その手紙の存在が、いち子の心を揺らす中でも季節はめぐり、雪解けとともに春の足跡も近づいてくる。来年も小森に滞在すべきか否かで迷ったいち子は、春一番で作付けしなければならないジャガイモを今年は植えるのだろうか……。
「リトル・フォレスト」の後編。前編から引き続き主役、監督などのキャストはそのままに、「夏と秋」から続く自然の恵みと厳しさをありのままに描く。田舎での自給自足・スローライフは、見る者に癒しを与え、前作から同様で挿入された“いち子の料理シーン”は誰もの食欲をそそること間違いなし。
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(C)「リトル・フォレスト」製作委員会
※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年10月13日時点の情報です。