ヴィラン(Villain)は英語で「悪者や悪役」「敵」などの意味。近年、所謂ヒーローの敵である彼らの背景や独自の美学がクローズアップされ、キャラクターとしての人気は主人公を凌ぐ者も。光り輝くヒーローはもちろん格好いいですが、強烈な闇を持つヴィランにも惹かれてしまう人が増えています。
そこで今回は、ヴィランの中でも人気の高い「イケてる」ヴィランが登場する映画を10作品ご紹介します。
『マレフィセント』(2014)
『アリス・イン・ワンダーランド』でプロダクションデザイナーを務めたロバート・ストロンバーグ初監督作品。ディズニーの名作アニメ『眠れる森の美女』に出てくるヴィラン・マレフィセントを主役に実写映画化。
プリンセス・オーロラ姫の誕生を祝うパーティーの最中に突然、邪悪な妖精・マレフィセントが現れる。そして彼女は、オーロラ姫が16歳になる時に永遠の眠りにつく呪いをかけてしまう。なぜ呪いをかけたのか。理由はマレフィセントの過去と、オーロラ姫の間にある隠された物語にあった。
『眠れる森の美女』の物語をマレフィセント視点で映像化した本作は、その過去を描くことでより一層深いものに。アンジェリーナ・ジョリーの娘ヴィヴィアンが幼少期のオーロラ姫を演じているのにも注目。
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『ダークナイト』(2008)
ゴッサム・シティを守るヒーロー・バットマンの誕生を描いた『バットマン ビギンズ』の続編。前作に続き、『インセプション』『インターステラー』などのクリストファー・ノーランが監督を務めた。
バットマンの活躍で悪が減ってきたゴッサムシティだったが、不敵な笑みを浮かべながら次々犯行におよぶ究極の悪・ジョーカーが現れる。今回もバットマンは警察や検事と協力して挑むのだが……。
バットマンのヴィランとして、様々な映画に登場しているジョーカー。本作でヒース・レジャーが演じるジョーカーは、悲哀に満ちてカリスマ的な魅力を放つ。第81回アカデミー賞では助演男優賞を受賞。
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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
『アイアンマン』からスタートしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの19作品目。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”が挑むのは、最凶にして最悪の敵・サノス。彼は6つすべて集めると無限大の力を得るインフィニティ・ストーンを次々と手に入れ、世界の半分を滅ぼそうと企む。アベンジャーズはサノスの野望を止めることができるのか……?
圧倒的な暴力性を持つサノスに共感の余地なし……かと思いきや、彼が世界の半分を滅ぼそうとする理由に考えさせられる、美学をもつ悪役として人気のあるサノス。アベンジャーズ史上最強のヴィランと称される彼との戦いは、手に汗握ること間違いなし。
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『クルエラ』(2021)
ディズニーの名作『101匹わんちゃん』に登場した悪名高いヴィランであるクルエラの誕生秘話を、『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのクレイグ・ギレスピー監督で実写映画化。
パンクムーブメント吹き荒れる1970年代のロンドン。少女エステラは、デザイナーになるべく日々努力を続けていた。そんなある日、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスと出会い、エステラの運命は少しずつ変わっていくのだった。
ディズニー映画ではあまり見ない、パンクロックで過激な展開に心奪われる。社会に反発しながらも、自分の生き方を貫こうとするクルエラの姿が印象的。
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『ブラックパンサー』(2018)
『クリード チャンプを継ぐ男』などのライアン・クーグラーが監督を務めた、MCUシリーズの18作品目。第91回アカデミー賞ではスーパーヒーロー映画として初めて作品賞にノミネートされた。
アフリカの地にあるワガンダ王国は、強力な力を持つ鉱石ヴィブラニウムの産出によって高度な技術を持っていた。その力が悪用されないように何世紀も世界から孤立し、力が狙われる度に国王が「ブラックパンサー」となり、秘密を守ってきた。ところが元秘密工作員エリック・キルモンガーの陰謀がすぐそこまで迫っていて……。
ヴィランであるキルモンガーが、ワガンダ王国に固執する理由、置かれた境遇から、ただの悪役とは言い切れない。キルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンの肉体美にも注目。
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『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
マーベル・コミックスの中でも人気の高い「スパイダーマン」がMCUシリーズに本格参戦した作品。監督は『COP CAR コップ・カー』のジョン・ワッツ。
ニューヨークに暮らす15歳のピーター・パーカーは、スパイダーマンとして街をパトロールする日々を過ごしていた。トニー・スターク=アイアンマンに出会って以降、一人前のヒーローとしてアベンジャーズの一員になることを目標にしているが、トニーには止められている。そんな中、巨大な翼で飛行するヴァルチャーが現れ、トニーの忠告を聞かずに一人で戦いに挑むが……。
ヴァルチャーは他のヴィランたちと違い、庶民的な普通の人のように描かれているのが印象的。彼のもう一つの顔が、別の方向からスパイダーマンを苦しめるのにも注目。
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『ヴェノム』(2018)
マーベルコミック「スパイダーマン」シリーズに登場するヴィラン・ヴェノムの誕生を描くダークヒーロー作品。
《誰もが望む、歴史的偉業》を発見したライフ財団だったが、裏では人体実験で死者を出しているという。噂の真相を突き止めるべく、ジャーナリストのエディが取材を試みるも、人体実験の被験者との接触により地球外生命体に寄生されてしまう。寄生した生命体の声が聞こえ始めたエディには、とてつもない変化が起きていて……。
ヴィランの中でも稀に見る強烈なビジュアル。その身体の中で善と悪がせめぎ合う姿が印象的。
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『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020)
バットマンの宿敵であるジョーカーの共犯者であり恋人のハーレイ・クインを主役に描くクライムアクション。
ジョーカーと別れたハーレイ・クインは、すべての束縛から解放されてやけになり、モラルのない暴れっぷりで街中の悪党たちから恨まれていた。そんなある日、ダイヤを盗んだ少女をめぐり、裏世界を牛耳るブラックマスクと対決すべく、くせ者たちを集めてチームを結成する。
クレイジーすぎる暴れっぷりと奇抜な見た目で、新たなヴィラン・ヒロイン像に目が離せない。
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『マイティ・ソー』(2011)
神話世界のキャラクターが魅力的なMCUシリーズの4作品目。監督は俳優でもあるケネス・ブラナー。
全能の神オーディンが支配する神の国アスガルド。その第1王子であるソーは父の期待を背負い、時期王の座に就こうとしていた。しかしソーの傲慢な性格がオーディンの反感を買い、すべての力を奪われて人間界に追放されてしまう。一方その頃、第2王子のロキがオーディン暗殺を企てていて……。
傲慢な兄・ソーとは対照的に狡猾な弟・ロキは、巧妙な作戦で兄を翻弄する。悪ぶっているがどこか憎めないロキにファンも多く、2021年にはロキを主人公にした連続ドラマ『ロキ』が制作された。
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『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)
マイティ・ソー作品の第3作目。監督は『ジョジョ・ラビット』などのタイカ・ワイティティ。
アベンジャーズの一員としてインフィニティ・ストーンを探していたソーがアスガルドへ帰郷すると、ロキが父オーディンになりすましていた。ロキと共に地球にいるオーディンのもとへ向かったソーは、そこに姉である死の女神・ヘラがいることを知る。オーディンは邪悪で危険すぎるヘラを封印していたが、彼の死と共にその封印が解かれてしまって……。
MCUシリーズ初の女性ヴィランとして登場したヘラ。彼女を演じたケイト・ブランシェットの雰囲気も相まって、美しくも恐ろしい、妖艶な女性ヴィランに仕上がっている。
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※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年11月14日時点の情報です。