新作観る前にサラッとおさらい!『ブレードランナー』初心者のザックリ相関図!!

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ウラケン・ボルボックス

僕は、『ブレードランナー』ビギナーです。

ブレードランナー

映画雑誌を読むと、SF映画の金字塔として一般常識レベルで頻出する『ブレードランナー』。1982年公開、これ以降のSFの元ネタは全部ココにあると言われてる映画ですが……

あんまし、覚えてません。

FILMAGAでコラム書いてる奴がこんなんですみません。中学か高校の頃になんか有名な映画らしいから映画好きとしては一応観ておかねばと、ビデオ(懐かしい響き!)をレンタルして一度観ました。しかし、覚えてるのは暗い画面と、雨と、ユニコーンのスローモーションと……えーと?

そうです。僕、ブレードランナービギナーなんです。

でも、そんなブレードランナービギナー(BRB)が実は結構いるんじゃないかと! そして、続編公開は気になるけど観返す時間ない!って方もいるんじゃないかと!  ……てなわけで、そんな方々のために『ブレードランナー』(ファイナルカット版)をBRBなりに超ザックリまとめてみました。

当然、ネタバレ有りです!

【時に、西暦2019年ー】

この時代、人類(のリッチピーポー)は宇宙に移住して地球はだいぶ荒廃。環境汚染が進み、都市部には高層ビルがギュウギュウ。もちろん車だって浮いちゃいます。

【レプリカント】

宇宙での奴隷労働や植民地建設に使われている人造人間。映画はいきなりこのレプリカントの説明から始まります。「21世紀はじめ、タイレル社はロボット開発をネクサス段階へと進めた 彼らは人間そっくりでレプリカントと呼ばれた。ネクサス6型……」

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

【ネクサス6型】・・・タイレル社製のレプリカント。体力、びんしょう性に優れ、知能も彼らを作った遺伝子技術者に匹敵。反乱を起こしたため地球上での存在は非合法され死刑が宣告された。6名が脱走し地球に潜伏。

【ブレードランナー】

「脱走したレプリカントを発見したら殺せ」という命令が下っている特別捜査班。それは処刑ではなく解任と呼ばれている。

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

【デッカード】・・・ハリソン・フォード(このとき40代半ば)が演じる本作の主人公。ブレードランナーを一度退職しているが、ロイ・バッティのグループがロサンゼルスに潜伏したため呼び出された。

【だいたいこんなストーリー】

感情に目覚めたロイ・バッティ率いるレプリカントグループが、宇宙から逃亡しロサンゼルスに潜伏。退職していたデッカードが引っ張り出される。開発者のタイレル博士の元に捜査に赴き、秘書のレイチェルがレプリカントであることに気づく。長生きしたいロイはタイレル博士接触までこぎつけるも、4年の寿命を伸ばすことは技術的に不可能と宣告され博士を殺害し逃亡。

レイチェルと恋に落ちたデッカード、ロイグループの解任を命からがら成し遂げレプリカントである彼女と共に逃亡。

【ブレードランナーざっくり相関図】

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

ザックリなので、描いてない人(J・F・セバスチャンとか)もいますが大体こんな感じかと。レプリカントの特別捜査班の物語なのでレプリカントがいなきゃこの映画は始まりません。レプリカントがこの映画の肝です。

【反乱を起こす要素が揃いすぎてる!】

ネクサス6型のスペック

・簡単に人を殺せる程の身体能力
・彼らを作った遺伝子技術者に匹敵するほどの知能
・製造後数年で憎悪、恐怖、嫉妬心などの感情を示す
・安全対策で寿命は4年

反乱を起こす要素が揃い過ぎてる! こんなもん作ってんじゃないよ! 製造後数年で感情を示すて! こう言っちゃなんだけど、奴隷として労働させようと思ってるならソレ欠陥じゃない!? ムチャクチャ強くて頭いい人が強制労働させられてて憎悪の感情に目覚めたらそりゃ反乱するでしょ!

【ブレードランナー←超汚れ仕事】

15年?ぶりに観返した感想です。やるせないです。レプリカント生きたかっただけだし。脱走時に何人も殺してるけど、そらひどい扱い受けてたら反乱もするわ。しかも、そんな脱走レプリカントを処刑するのが仕事て……超汚れ仕事じゃないすか。そりゃ退職したくもなるわ。そして愛する彼女もレプリカント……やるせない! やるせないよ!

ブレードランナー

関わったものはみんな映画作りが嫌いになったほど制作現場が混乱していたと言われる『ブレードランナー』。そして、10月27日公開の続編はデッカードがレイチェルと逃亡して30年後。ポスターのコピーは、「知る覚悟はあるかー。」一体どんな真実が明かされるのか……今からもうやるせない気持ちでいっぱいです。

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  • まっちゃん
    4.6
    多分この版を観たような気がする。ラストシーンが議論を呼ぶ
  • Hana
    4.9
    イントロとともに未来世界が広がり一気に引き込まれる。原作との比較をしつつブレードランナーの魅力を確認したい。 本作の原作はフィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」である。映画は、近未来を舞台にブレードランナーのデッカードがレプリカントを捕獲していくという原作の大筋を引き受けつつ、サイバーパンクな世界観やレイチェルの立ち位置などオリジナルと言ってもいい話になっている。 主人公のデッカードがブレードランナーであることは双方共通しているが、原作のデッカードは妻がおり動物を買うために金銭稼ぎに熱を燃やしているが、その点でハードボイルドで失う物のないの映画版のデッカードと異なる。 また、原作ではデッカードは「信頼できない主人公」として登場している。作者フィリップ・K・ディックは意地の悪いまでに徹底して、彼の立ち位置を不明確に描き、人造人間と人間の境界性はとても曖昧なため、読者は「果たして人間とそう出ないものの違いは何なのか」という問いを突きつけられる。生命の境界の線引きを読者自身に委ねる構図は、映画版にも引き継がれ、事実映画ファンの間では「デッカードはレプリカントか」論争が延々と繰り返されている。 「ブレードランナー2049」ではその一つの答えが示されることになる。(これも論争がある) リドリー・スコット映画版では、「人間とは何か?」という原作の大きなテーマを主軸に、レイチェルやレイなど人間の比較対象になるレプリカントのキャラクターを魅力的に肉付けし、鮮烈な(もはやセンセーショナルな)映像美で一つの世界を描き切っている。 さてその映像であるが、これが圧巻である。映画が始まるとともに、vangelisのアクの強いメインテーマと暗い画面に徐々に未来世界の光が見えてくる。カメラは上空から徐々に街並みに近づいていき、白い光を発する建物群がわっと画面に広がったところで音楽が山場に達する。退廃した美しい未来世界に入っていくこの冒頭が最も興奮するシーンである。 ブレードランナーは映画として長く、中だるみのようなシーンも多々あるが、この冒頭を見る度に引き込まれて不思議と何度も見てしまう。 ブレードランナーを見る時は、まず部屋を暗くする。ブレードランナーの舞台は核戦争後、酸性雨が降り続くようになった暗い地球である。そんな地球に無理に住み続ける人間が取り繕うように着けた、ケバケバしいネオンの光をぜひ暗闇で鑑賞して欲しい。 また、80年代のサイバーパンク像も興味深い。おかしな日本語のシーン(ブレードランナー屈指の有名シーンでもある「2個で十分ですよ、分かって下さいよ!」)。また暗闇に光る芸者のビルボード、日本語の看板などが至る所に出てくる。ブレードランナーが作られた80年代、日本は高度経済成長期の絶頂で近い未来アメリカと肩を並べるとまで言及されることすらあった。その当時のアメリカ社会での勃興する東洋の一国へのエキゾチシズム・オリエンタリズム的な眼差しが感じられる。(ここ10年のハリウッド映画ではサイバーパンク世界のイメージは日本語から中国語韓国語へと変化しており時代の流れを感じる) そして、この映画のテーマは人間の境界はどこか、である。 全編を通して、なぜレプリカントは捕えられなければいけないのか、果たして人間とは言えないのかを考えながら鑑賞する。最新型のレプリカントは「人間としての記憶」を持っており、レイチェルに限らず自分のことを[人間]であると本心で信じているのだ。仲間を愛し、感情を持ち、見た目も人間と何も変わらない。だから必死で逃げ、抵抗するし、生きたいと願う。それを否定するのは社会だけなのである。 プリスが撃たれた時に悲痛な叫び声をあげるロイ、それを聞いてもなお執着心でレプリカントとを追い詰める主人公デッカードどちらがより「人間らしいと言えるのだろうか?」この疑問を根底に置けば、ルドガー・ハウアー演じる最後のロイの名シーンもより味わいが深まるのではないか。
  • 勇人
    -
    IMAX
  • プレミアムネムネム
    4.5
    なんでいままで見てこなかったんだろう、ってくらいストーリーも世界観も大好きだ… 頻繁に日本人や日本語、日本の文化的なものが画面に映るけど何故?と思ったけど監督が新宿に影響受けてたのか。知らなかった。 最初はあの金髪のレプリカントがとても恐ろしく見えたのに、話が進むにつれ感情移入して「生きてええええ死なないでええええ」ってなる不思議。恐ろしいのは人間たちだったという 雨の中「そういう思い出もやがて消える」と詩的に語るシーンがいちばん好きで切ない
  • 記録作業中
    3.5
    『ブレードランナー ファイナル・カット』は、従前の『オリジナル劇場版「ブレードランナー」』(アメリカ国内公開版)や『インターナショナル劇場版「ブレードランナー完全版」』(海外公開用編集版)と大きくエンディングの持つ意味が変わる終わり方(バッサリ削除)をしている。 また、デッカード(ハリソン・フォード)の思っている事のつぶやきがバッサリと消えていた。 『ブレードランナー』の5バージョンのうち4種類目を鑑賞。
ブレードランナー ファイナル・カット
のレビュー(24184件)