「探偵はBARにいる」シリーズは過小評価されている!……気がします。1作目『探偵はBARにいる』は映画賞を多数受賞しているものの「あー、なんか大泉洋がアクションしてるやつね」と見過ごされている感じがするのです。
実はハードボイルドで、実は愛憎うごめく人間ドラマで、実は泣けるし、もちろんキャラクターは面白いし、特に第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』は現代社会のヘイト感情にも切り込んだ社会派なんですよ。観ていないひとは興味湧いてきたでしょ。
それでは最新作『探偵はBARにいる3』が大ヒット公開中の「探偵はBARにいる」シリーズをおさらいしますよ!
※以降はネタバレを含みますのでご注意ください。
キャラクター紹介
大泉洋演じる“探偵”(名前はない)は札幌のススキノで小さな揉め事を解決する便利屋。雪に埋められたりボコボコにされたりと「水曜どうでしょう」を彷彿とさせるリアクション芸人っぷりも面白いですが、情けなくもかっこいいハードボイルドな男です。
松田龍平が演じるのは探偵の助手兼運転手の高田。こっちが不安になるくらいにやる気なく演じていますが、“探偵”と正反対のキャラでこの2人の掛け合いは最大のみどころ。
重要なのが高田の車、ビュート。オンボロでここぞという時に必ずエンジンがかからない。でも優しい言葉をかけてあげればギリギリのところで動いてくれる可愛いヤツ。
さらにシリーズ通して笑いを提供してくれるのが安藤玉恵演じる峰子。物語に全っ然なんの背景もなくただエロくてただ面白い。こういう人がいてくれるとシリーズものは面白くなりますね。
第1作『探偵はBARにいる』
映画タイトルの通り、“探偵”はいつも「ケラーオオハタ」というバーにいます。ある日“コンドウキョウコ”と名乗る女からの電話で仕事を受けますが、この“コンドウキョウコ”という女性は1年前に死んでいたことが発覚して……。小雪演じる高級クラブのオーナー“沙織”という謎の美女に引っ掻き回されながらラストは哀しい愛の物語として結末を迎えます。
小雪が役柄にピッタリですし、大泉洋のラストの列車のシーン(「水曜どうでしょう」のサイコロの旅を彷彿とさせますが……)は名演ですよ。
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第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
2作目のヒロインは尾野真千子。探偵とヒロインとの漫才のような対決シーンは前作とはまた違った魅力の一つ。
ゴリ演じる手品が上手な「“ゲイのマサコちゃん”殺人事件」から大きな事件へ繋がっていくのですが、現代社会のヘイト感情への痛烈な批判になっています。ラストは完全にヘイト感情というものを断罪したものになっており意外と硬派な社会派映画なのです。
最新作『探偵はBARにいる3』
新作のヒロインは北川景子。北川景子演じる“マリ”は、表向きはモデル事務所でありながら実は若い女性を斡旋する風俗店のオーナー。さらにその店で働く女の子を前田敦子、元娼婦を鈴木砂羽、経済界と裏社会に精通する男をリリー・フランキーが演じています。もちろん安藤玉恵も出ますよ! あと絶対にエンドロールで帰らないでくださいね、オマケありますから!
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「探偵はBARにいる」は近頃少なくなった邦画の実写シリーズものです。しかもエンタメに硬派な社会派を忍ばせた良作。ぜひご覧ください!
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