ゾンビ映画のニューカテゴリ!?「偽物・オブ・ザ・デッド」のオススメ5作品

恐怖は生きるための潤滑油

やすゆき

今宵もやって参りました13日の夜。
B級映画と廃墟をこよなく愛す”やすゆき”が、オススメのホラー映画を独自のカテゴリでご紹介。第1回の今夜は、ゾンビ映画にまつわる怪しいお話をさせていただきます。

海外ドラマやゲームですっかりおなじみのゾンビ。
某バラエティ番組では「ゾンビ芸人」という企画が扱われるなど、その人気がホラーの枠を超えている昨今、皆さんは“偽物・オブ・ザ・デッド”という映画シリーズをご存知でしょうか?
ご存知ないですよね。なんせ私の造語ですから。

では“偽物・オブ・ザ・デッド”とは一体なんなのか。今日はそんな“偽物・オブ・ザ・デッド”(通称:NOTDの世界とおすすめ作品を紹介したいと思います。

偽物・オブ・ザ・デッド(NOTD)って?

NOTDとはタイトルが「オブ・ザ・デッド」で終わる作品で、下記の条件を含むものをそう呼んでいます。

NOTDの条件

1. ゾンビやパンデミックを題材とした作品である。
2. 故
ジョージ・A・ロメロ監督がかかわっていないこと ※ココが大事です。
3. B級映画であること ※ココも大事です。

偽物・オブ・ザ・デッドの誕生

では何故、NOTDは誕生したのか?
それはゾンビ映画の生みの親、ジョージ・A・ロメロ監督の作品タイトルに「オブ・ザ・デッド」がよく使われていることが関係しています。あの映画『ゾンビも原題は『ドーン・オブ・ザ・デッド』です。

そのほかにも・・・
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
サバイバル・オブ・ザ・デッド
ランド・オブ・ザ・デッド
などが代表としてあります。

そんなジョージ・A・ロメロ監督へのリスペクトを込め、ほかの監督や配給会社がこぞってゾンビ映画のタイトルに「オブ・ザ・デッド」をつけたのです。なかには日本に上陸した際、邦題でNOTDに変身する作品もあります。
これがNOTDの誕生です。

オススメの偽物・オブ・ザ・デッド!

そんなリスペクトされた作品にも関わらず、なぜわたしは「偽物!」などと無礼な呼び名をつけたのか……。それは大抵がロメロ監督へのリスペクトを忘れたドのつくB級映画だからです!!

90分間、白目で鑑賞する作品がほとんどですが、数を重ねると、なかには素敵な作品もありました。そこで今日は私のオススメNOTD作品を紹介します。

ダスク・オブ・ザ・デッド(2008)
原題:SPLINTER

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キャンプに訪れたカップルが車を走らせていると突如強盗に襲われカージャックされてしまう。さらに不幸は続き動物を跳ねた車が故障する……。近所のガソリンスタンドに立ち寄るが店員はいない。そこで彼らを待っていたのはトゲトゲモンスターだ!?……的な作品。
ゾンビ映画ではありませんが、生物から生物へと感染する謎のトゲトゲ。カージャック犯とその被害者という対峙する関係とガソリンスタンドという狭い空間での緊張感ある攻防戦がみどころ。

ハーモニー・オブ・ザ・デッド(2015)
原題:Extinction

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ゾンビの襲撃により、人類は絶滅の危機に陥るが、冬を超えられなかったゾンビたちは世界から消え去った……それから9年が経ち、雪に覆われた小さな町“ハーモニー”で暮らす父と娘、そして向いの家に住むアルコール依存症の男。厳しい環境ながらも、なんとか暮らしていたある日、滅びたはずのゾンビが進化を遂げて現れた……的な作品。
雪夜というだけで怖いのに、そこに現るは進化系ゾンビ! さらに極端に少ない人数設定とみどころ満載の本作。3人の関係性も魅力の一つである。

スウィング・オブ・ザ・デッド(2012)
原題:The Battery

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ゾンビワールドで生き残る元プロ野球選手の二人組。選手時代の立場や性格も違う二人、モメる事もあったが何だかんだ上手くやっていた。世界にはもう自分たちしかいないと思っていたある日、無線で男女の会話を拾う……的な作品。
二人の熱い友情とロードムービーのような展開が終始観ている側を飽きさせない。ラストがちょっと異色な雰囲気だが、それがまたカッコよかった。

ベルリン・オブ・ザ・デッド(2010)
原題:Rammbock

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元交際相手ガービを訪ね、ベルリンのマンションにやって来たミシェル。部屋のドアが開いていることを不審に思い部屋の中へ……。そこにいたのは二人の修理工。すると一人の男が突如ゾンビとなりミシェルともう一人の修理工を襲い始める。なんとか男を部屋から追い出し籠城するも外はゾンビだらけ。果たしてミシェルたちの運命は!? そしてガービはどこに?……的な作品。
何よりマンションの構造が本作を盛り上げた。中庭を通して見えてくる住人たちの人間模様や悲しい現実……。狭いシチュエーションながらマンションをフルに活かした緊張感や展開が面白かった。

ワイルド・オブ・ザ・デッド(2010)
原題:UNDEAD OR ALIVE

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西部開拓時代。投獄されていたエルマーとルークは、脱獄に成功し悪徳保安官の金を奪って逃走。翌朝、怒り狂った保安官は二人を追うよう指示を出すが、部下クレタスの様子がおかしい……彼は投獄されていた感染者に噛まれていたのである。それに気づかない保安官もクレタスに噛まれ感染してしまう。一方、脱獄したエルマーたちの前に謎の美女スーが現れる。彼女は味方か敵か……的な作品。
ウエスタンゾンビもいくつかあるが、本作は笑いあり涙あり更に展開ありと抜群の安定感。ゾンビの作りはB級感満載だが、それが時代設定にハマっていた。一番のみどころはスーがやたら魅力的であることだ。

まとめ・・・

いかがでしたか?
貞子の井戸より深いNOTDの世界。
ここでは紹介しきれないほどNOTDは世の中に広がっております。
まさにパンデミック!!

皆さんも近所のTSUTAYAで見かけたら、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに……

yasuyuki_0006
こんな作品もあります。
こちらNOTD上級者向けとなっておりますのでご注意ください……。

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  • Nozzy
    3.4
    これはおぞましい…全身トゲだらけになってしまう謎の寄生体との攻防を描いたホラー映画。 トゲに刺されるとアウト、手だけになっても奴らは本能で追ってくる…。 も~この「トゲが生える」と言う設定に惚れた…! 寄生された元人間は粗をごまかすためかチラチラとしか映らないけど、気味悪さが十分伝わってくる。 しっかり映してくれないのが惜しい…。 低予算だろうけどグロ描写はもちろん、ストーリーも綺麗にまとまっていて全体的に抜かり無い仕上がりの良作だった。 なんも良さが伝わってこない日本版ビジュアルほんとクソ…。
  • Cem
    4
    トゲトゲの恐怖!! ガソリンスタンド行ったら謎のトゲトゲ生物に襲われる🥺ずっと3人がガソリンスタンドにいるだけなんだけど、80分って短さもあり飽きずに面白く観れたよ🥳 感染すると腕がグニャグニャ動きだし棘が生えるのが面白かったし、手の動きも蜘蛛っぽくて可愛い!女保安官の胴体千切れるの気持ちいい!ガソリンスタンドにある物を色々使うっていうアイデアも良かった 面白かったなー
  • キサトル
    -
    オブ・ザ・デッドとありますがゾンビものではありません。「遊星からの物体X」を彷彿とさせる寄生クリーチャーが登場します。低予算ながら、隠れ傑作の作品でしたよ。惜しむらくは、クリーチャーの全体像をはっきりと見せず、画面がぼやけたり、ぶれたりする所でしょうか。
  • 3
    若いカップルが運転中にデニスとレイシーに車を乗っ取られてしまいその道中でガス欠になりガソリンスタンド⛽️に立ち寄るがそこは無人だった。レイシーがトイレでガソスタの店員を発見したが様子が変なのに気づき逃げ出すが襲われてしまいカップルとデニス3人はガソスタの中で立て篭もる。全身トゲトゲの🦔生物はレイシーにも寄生し姿、形はまるでゾンビと化していく。そんで一度奴に触れたものは黒いトゲトゲに侵食されていき人を襲うようになってしまうらしい。3人は黒い未知の生物から逃げ切ることはできるのか... 本当に王道のB級モンスターパニック映画でありがちなシーン展開で普通に楽しめました😊 一つ残念なのがカメラワークが激しくブレるから見辛いのと切り替えが早くてモンスターの襲ってる所とかどうなってるのかまるで分からなかった。緊迫感を出す為にあえてそういったカメラワークにしてるのだろうがそこには萎えた。 デニスは初め車を強引に盗んで態度もデカくて悪いキャラが全面に出てたが後半になるにつれてカップルと一緒に協力していく姿に好感度がマジ上がった⤴️ 最後のモンスターが爆発で吹っ飛ぶ所よかったな。舞台がガソスタで正解だったと思いますねー モンスターパニック好きなら見て損は無しでっせ(笑)
  • MxExGxA
    3
    先 端 恐 怖 症 絶 対 殺 す マ ン 。 原題の『SPLINTER』(※鋭い破片・とげの意) でそのままいけばいいもの、あまりにインパクトが弱いのでちょっとでも気を引くために「 オ ブ ・ ザ ・ デ ッ ド 付 け て み ま し た 」的な安易な思考が透けて見えるちょこざいなタイトルどおり、ゾンビとは一切関係ない謎のトゲトゲ寄生生物を題材としたクリーチャー系のホラー作品です。笑 ざっくりとしたストーリーの流れとしては、ドライブ中に拾ったカップルが強盗犯⇒言われるがまま運転するも途中で得体のしれない生物を轢いてしまいパンク⇒なんとかガソリンスタンドに辿り着くもそこで棘だらけで血塗れの店員に襲われる…といった感じ。 「ガソリンスタンド」という限られた空間を使っての籠城戦は単純にワクワクするし、トゲに刺されると感染し徐々に身体の自由を奪われていく(部位切断)といったゾンビ作品を応用した設定や、『遊星からの物体X』を彷彿とさせる異形のビジュアル&体操選手を使った奇怪な動きが特徴的なクリーチャーも面白いし、もともと<強盗>と<人質>という関係性ながら、共通の敵を得たことで最終的に謎の信頼関係を築いていく人間ドラマも悪くなかった。 ただ仕方がないとはいえ、カメラのブレや照明によりクリーチャーの<全体像を誤魔化す>お約束の手法を多用している点だけは残念だった。逆に言えばこの辺含めもうちょい金かけて諸々のクオリティをあげれば十分傑作になり得る潜在能力は秘めてる作品とも言えるが。いや、それはそれで大切な “ナニか” が失われる気がするからやっぱりこのままでいいや。笑 すでに廃盤のため鑑賞自体がなかなか困難だが、B級クリーチャー作品が好きならとりあえず押さえておいて損はない、そんなマニア向け作品です。
ダスク・オブ・ザ・デッド
のレビュー(175件)