Filmarksを運営する社員に、映画やドラマ、アニメに関する「偏愛」を聞いてみる企画がスタート。第1回目は、FILMAGA編集長の遠藤さんに「韓国ドラマの魅力」について語ってもらいました！
今回のFilmarksの人
Filmarks内で展開されるwebマガジン「FILMAGA」編集部 編集長の遠藤さん。
ギャルマインドの持ち主でミーハーかつ、沼にハマりやすい性格。現在は主に韓国ドラマ・海外ドラマ・オーディション番組沼の住人で、本業である映画を観る時間作りに苦戦中。
韓国ドラマにハマったきっかけは？
編集：それでは早速聞いていこうと思います！韓国ドラマを観るようになったきっかけって何ですか？
遠藤：これまでの“韓ドラ”好きのイメージとは少し違う雰囲気の若い人たちも続々ハマっているのをみて、Netflixで『梨泰院クラス』や『愛の不時着』が話題になったタイミングで観るようになりました。なんとなく観始めたら面白くて！ そこからですね。
編集：確かに、その辺から私の周りもハマる人が増えたかも。1本目は何を見ました？
遠藤：『梨泰院クラス』ですね。コロナ禍で配信作品を観る時間も増えて、これが大きな一歩になりました。韓国ドラマってキラキラな恋愛のイメージが強かったのですが、『梨泰院クラス』は恋愛要素というよりも重厚感のあるヒューマンドラマが強くて、一話一話本当に次が気になる展開で終わるんですよ。ハマって一気に観てしまいました。でも、最初の感想はやはり「1話が長すぎる……」でしたね（笑）。それを越す面白さとハイクオリティな演出に圧倒されて、今はあまり感じませんが。
編集：やっぱり1話長すぎとは思うんですね（笑）
遠藤：そうですね。1話も長いし、話数も多くて。だいたい3話くらいまで頑張って観ると、一気に面白くなって止まらなくなります。これに慣れちゃえばかなり“沼”りやすいと構成だと思います。長い分登場人物の描写が丁寧で愛着も沸いて、彼らがどうなっていくのか見届けなくちゃ！という気持ちになるのも魅力ですね。
韓国ドラマで好きなジャンルは？
編集：韓ドラも様々なジャンルがあると思うのですが、1番好きなジャンルはありますか？
遠藤：少しダークな展開があるヒューマンドラマが好きです。簡単に言うと“救われない”気持ちになるような、何か重い展開のあるドラマですね……。例えば日本のドラマだと、“窮地に追い込まれたけど、最終的に主人公は助かる”ところが、韓国ドラマでは“助からない”ことが多くて。容赦のない重さが韓国ドラマならではだなと思います。
編集：なるほど、確かに“救われない”ドラマってあんまり観たことないかも。印象に残りそうです。作品でいうとどのあたりでしょうか？
遠藤：『地獄が呼んでいる』『Sweet Home －俺と世界の絶望－』あたりですかね。もっと軽めのものだと『イカゲーム』『未成年裁判』も一気に観ました。あと、ダークまではいかないのですが『ミセン－未生－』もかなり良かったです。
編集：タイトルから不穏……。どういう所が良かったのか教えてください！
遠藤：設定に社会問題が盛り込まれていたり、人間の奥底にある黒い感情が描かれていたり、なかなか他の国のドラマでは観ることがない“重厚感”や、振り切った画の暗さが共通して魅力的です。『地獄が呼んでいる』は役者陣の演技力の高さにも驚きました……！ 『ミセン－未生－』に関しては、前述したようなダークさではなくとも、リアルな“憂鬱さ”に圧倒されましたね。学歴社会である韓国での厳しい社会人生活、ライバルや上司との水面下での心理戦が凄くて……。いずれも実生活では触れたくないものだからこそ、エンターテインメント作品で覗いてみたいという好奇心がくすぐられます。
編集：エンタメ作品だからこそ楽しめる刺激ですね。ちなみに恋愛ドラマも観ますか？
遠藤：はい、やはり王道の恋愛ドラマも最高なのでたまに観ます。恋愛ドラマはストーリーというより、ミーハーにキャストに注目して選ぶことが多いです（笑）。本当にかっこいいんですよ……。
編集：（笑）。確かに、恋愛ドラマはそこも凄く大事だと思います！ ちなみにオススメは？
遠藤：恋愛ドラマだと、“Netflixの息子”と呼ばれるソン・ガン出演の『わかっていても』、チェ・ウシク出演の『その年、私たちは』、パク・ソジュン出演の『キム秘書はいったい、なぜ？』、コン・ユ出演の『トッケビ』などがオススメです！ ただやはり普段恋愛系を観ることがない人には、1話1時間越えのハードルが高いかもしれません。私も途中で離脱してしまった作品もあるので、まずは自分の好みの主人公を見つけるのがいいかもしれません（笑）。
韓ドラ初心者にオススメの作品は？
編集：私は韓ドラをほとんど観たことがないのですが、話題作も多くてとても興味があります！ といっても数が多く、どれから観ればいいのか分からなくて。そんな韓ドラ初心者にオススメの作品があれば、教えて下さい。
遠藤：私が観てきた韓ドラ史上No.1だと思っている『二十五、二十一』は初心者にもオススメです。最終的には涙が枯れると思います。ジャンルでいうと恋愛ですが、ヒューマンドラマという認識でOKだと思います。恋愛ドラマの傍、友情や夢に向かって奮闘する姿が眩しく、最終話を迎える頃には主要キャスト全員のことを好きになると思います……。ぜひ観ていただいて、作品のラストについて「アリorナシ」の感想を聞かせて欲しいです（笑）。私は観終わったあとロスに陥り、1ヶ月ほど新しい韓国ドラマを観られませんでした（笑）。
編集：あれ、No.1はダークな作品だと思ってたのですが（笑）。『二十五、二十一』はポスターも爽やかで取っ付きやすい感じがしていいかも！
遠藤：あれだけ語っておいて申し訳ないのですが、とっても爽やかな作品で誰でも観やすいという点からもオススメさせてもらいました（笑）。「ベタすぎる恋愛」「グロい描写」「胸糞展開」など、一般的に苦手要素とされやすい物が一切ないので、初心者にもピッタリだと思います！ かなり感情も揺さぶられるので、全16話も飽きることなく完走できると思います。
あと、最近配信開始となった『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』も緊張感たっぷりで、1話観ると止まらなくなる系の沼ジャンルだと思うので、オススメです！ スペイン版『ペーパーハウス』のリメイクなのですが、キャラクター設定が“韓国ならでは”のものになっていたりと、スペイン版を観ていて展開や結末がわかっていても順調に沼ってます（笑）。
編集：『ペーパーハウス』の韓国版リメイク、ちょっと気になってました！ 韓国ならではの設定になっているの楽しそうです。でも涙が枯れるほどっていうのが気になるので、『二十五、二十一』からチャレンジしてみようと思います！ 本日はありがとうございました！
遠藤：是非！ 本当に涙枯れるので（笑）。ありがとうございました！
次回の【Filmarksの人にきいてみた】は……？
映画を年間300本観る渡辺さんに「2022年上半期ベストムービー」をお伺いします！ 映画館で観ることの意味やパンフレットの楽しみ方なども語ってくれました。どうぞお楽しみに！
※2022年7月29日時点での情報です。
