Blu-ray/DVDで再び「俺を見ろ!」by ニコラス・ホルト
2015年夏に公開され熱狂的な反響を得た『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、念願のBlu-ray/DVDが10月21日にリリースされました。狂気〈MAD〉に満ちた荒野のノンストップ・カーアクションをぜひお茶の間にてお楽しみください!
パッケージリリースに先駆けまして、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にて印象的だったニュークス役の若手俳優ニコラス・ホルトに焦点を当て、役の魅力がキラリと光るオススメ映画を3本ほどご紹介します。
『マッドマックス』での”白塗り半裸スキンヘッド”ではなかなか気付けない、飛びッ切りイケメンな素顔をご覧あれ!
イケメンキリリな英国俳優、ニコラス・ホルトとは
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Nicholas_Hoult
ニコラス・ホルト(本名:ニコラス・キャラドク・ホルト)は1989年12月7日、イングランド南東部バークシャーのウォウキンガムで生まれました。大伯母のアンナ・ニーグルは1930年代に舞台で活躍した女優でした。そのためか、彼はロンドンで有名なシルヴィア・ヤング・シアター・スクールで演技を学びます。
190cmの長身を活かし俳優の他にモデルとしても活躍。また彼のチャームポイントは“バルカン人”風眉毛だそうです。バルカン人とは『スタートレック』に出てくる種族で、ミスター・スポックがバルカン人ですね。
出典:http://www.themagiccafe.com/forums/viewtopic.php?topic=580838&forum=36
上の画像はレナード・ニモイ演じるスポック。確かにニコラスも眉毛が直線キリリのバルカン人!新しい『スタートレック』シリーズにいつでも出演できそうです!
プライベートでは、2010年頃から女優のジェニファー・ローレンスと交際していましたが破局してしまったようです。映画界のヤングビッグカップルなのに残念…。
演技のキャリアは子役時代にさかのぼります。彼を一躍有名にした映画がこちらです。
ニコラス・ホルトの魅力と要チェックの出演作品
魅力1:母を一心に愛する少年
ラブコメの帝王ヒュー・グラント主演、2002年公開『アバウト・ア・ボーイ』です。彼はヒュー・グラント演じる主人公ウィルとひょんなことから知り合う孤独な少年マーカスを演じています。
当時13歳だったニコラスは学校の制服を着てオーディションに出向いたのですが、なんと制服の靴を履き忘れて来てしまい大慌て! 急遽お母さんの白い靴を塗ってごまかそうとしたのですが、うまく塗れずに冷や冷やしたオーディションになったらしいです。
そんなハプニングも乗り越えて見事にマーカス役をゲットし、実質的な映画デビューとなりました。
ニコラス演じるマーカスの見所は、マーカスの母役トニ・コレットと歩いて帰るシーン。母親のために学校のロックライブでロバータ・フラックの「やさしく愛して」を歌い上げたマーカスと、その姿に心打たれ今まで身勝手に息子と接していたことに気付いた母。
出典:http://www.unsungfilms.com/2505/about-a-boy/
マーカスに「お腹空いてない?マクドナルドでも寄っていこうか?」と問いかけます。頑固なまでにナチュラリストだった母の口から、まさかのファストフードの名前。育ち盛りの年代マーカスは賛成するかと思いきや、微笑みながら「お腹空いてないからいらないよ」と断るんです。
全校生徒の前で母の好きな曲を歌いきった。大きな成功を勝ち得た彼には、食欲なんか頭の片隅にも無いんですね。むしろ愛する母親を喜ばすことができた達成感と、しばしの余韻を感じながら母と歩いていたい。
この時のマーカスの表情が、コロコロとした可愛さと母親を想う頼もしさが同居していて、観ているこちらも思わず笑顔になれるんですね。
マーカスが「少年」から「大人」へと成長する様子が、すれ違っていた母子の心を再び繋げ、幸せな将来を約束する”再出発”を感じさせる、さわやかな名場面となっています。
魅力2:映画史上最高のイケメンゾンビ
2013年公開『ウォーム・ボディーズ』では、主人公のゾンビ”R”を演じています。実は原案が「ロミオとジュリエット」であり(恋する相手の名前がジュリー、主役は”R”つまりロミオ!)、ゾンビの青年が人間の女性に恋をする模様を描いています。
近年の異色ゾンビ映画の中ではかなり変わった部類で、本作のゾンビは多少の単語を喋ることができ、物事を考えたり、生前の記憶を思い出せるのです。そして何より独特なのが主人公の容姿。
ゾンビと言えば?「生ける死体=顔も体もボロボロで不気味なモンスター」を想像しますが、本作のRのまぁ素敵に整ったお顔!本当は生きてるんじゃないの?と思うくらいに煮崩れがありません。
特にイケメンゾンビっぷりが発揮されるのは、”R”が住みかとしている飛行機でジュリーと心を通わすシーン。
出典:http://warm-bodies.wikia.com/wiki/R
最初は怖がっていたジュリーも彼の優しさに気づき、彼のお気に入りのレコードを一緒に聴いたり、ゾンビ映画『サンゲリア』のパッケージと彼の顔を並べて笑いあったり、少しずつ打ち解けていきます。その時の”R”の微妙な恋心の起伏を、ジュリーを見つめるわずかな表情の変化でイケメンに演じています。
さらに下にリンクしたニコラスのインタビュー動画では、ゾンビの役作りの話や撮影現場のエピソードを語っていますので、本作と合わせてぜひご覧ください。
魅力3:狂気の世界を体現する裏主役
そして最後はやはり『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でしょう!彼は余命いくばくかの鉄砲玉、ウォーボーイズのニュークスを演じています。
ニュークスは本作の中で裏主役とも言える大きな存在です。映画の主人公は「物語の中で困難な状況を乗り越えて成長する」という定型がありますが、それに当たるのがニュークスなのです。
彼はウォーボーイズ(首領イモータン・ジョーに心酔する戦闘兵)のひとりで、自分の命を繋ぐ”輸血袋”としてマックスを愛車にくくりつけ、堂々の追跡を始めるのですが、突如現れた砂嵐に打ち負け座礁。
マックスには衣服を剥ぎ取られ、預かった銃を無様に転んで落っことし、崇拝するイモータン・ジョーから見放されるしで、情けないけどどこか憎めないザコキャラのようなポジションです。
その後、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサが連れ出したジョーの5人の妻のひとりに淡い恋心を覚え、車が沼地にはまって動けなくなった時は率先して救出活動を行い、今まで”崇拝”と”従事”と”栄誉の死”しか知らなかった男に変化が訪れます。
ウォーボーイズという”消費されるだけのその他大勢“ではなく、ひとりの個人“ニュークス”として尊厳を発揮するキャラクターに転生するのです。
物語が進むにつれて端役のコメディリリーフから脱却し、命がけで仲間を救おうとする勇ましさを見せるニュークスこそ、マッドマックスの裏主役であり真の主役とも言えるのではないでしょうか?彼の生き様をBD/DVDで目に焼き付けてください!
これからの主演作にわくわく!
ニコラス・ホルトがこれから出演する映画はどれも期待が膨らむ作品ばかりです。
まず11月6日より全英公開となる、イギリスの音楽業界を舞台としたブラック・コメディ・スリラー『Kill Your Friends(原題)』に主演。
さらにベストセラー小説「ライ麦畑でつかまえて」を書いた作家J・D・サリンジャーの人生を描いた伝記映画の主役にも決まりました。
他にも2016年夏公開の『X-Men:Apocalypse』でも前作に引き続きハンク・マッコイ/ビースト役で出演が決まっています。
スリラー、自伝映画、アクションと多彩なジャンルでイケメンな才能を発揮する次世代俳優のひとりとして、これからも大注目です!バルカン人風眉毛を活かして『スタートレック』の次回作にキャスティングしてくれ~!J・J・エイブラムス!
※2021年2月28日時点のVOD配信情報です。