人類最大のタブーと言われる「カニバリズム」とは、人間が人間を食べると言う行為のことを示しています。
この言葉だけを聞くと、サイコスリラーやホラー作品を想像する方が多いかもしれません。しかし、絶体絶命の状況下で迫られる究極の選択、青春や純愛もの、ちょっとほっこりするコメディなど、意外にも映画の中で描かれるカニバリズムの内容は多岐に渡ります。
そこで今回は、オススメのカニバリズム映画10本を厳選してご紹介していきます。
映画セレクト基準は?
本記事で紹介する映画は、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のスコアやデータに基づきセレクトされています。
『グリーン・インフェルノ』(2013)
あらすじ:環境保護を訴える活動をしている学生グループたちはアマゾンの森林伐採の不正を暴くために現地を訪れる。しかし、彼らの過激な活動は問題視され、強制送還されてしまう。不運にも帰路についた飛行機にエンジントラブルが発生。あえなく彼らの乗った飛行機は、熱帯雨林に墜落してしまう。生き残った学生たちは助けを求めるのだが、そこにいたのは人間を食べる習慣をもつ食人族だった……。捕らわれた彼らは一人、また一人と喰われていく……。
『ホステル』の、イーライ・ロスが監督と脚本を担当。ロレンツァ・イッツォ、アリエル・レヴィ、スカイ・フェレイラ、ニコラス・マルティネス、カービー・ブリス・ブラントン、アーロン・バーンズ、マグダ・アパノヴィッチ、マティアス・ロペス、ダリル・サバラ、リチャード・バージ出演。

『羊たちの沈黙』(1990)
あらすじ:FBIアカデミーの優秀な女性訓練生・クラリスは、上司の指示によって女性ばかりを狙った連続殺人事件の捜査を担当する。彼女は事件の謎を紐解くため、かつて連続殺人を起こした犯罪者として収監されている天才的な元精神科医・レクター博士と面会する。レクター博士はクラリスに強い興味を示し、犯人特定に結びつく手掛かりを与えていく。面会を通して二人は交流を深めていき、クラリスはレクター博士が与えたヒントをもとにしながら、連続殺人事件の犯人を追っていた。そんな中、新たな誘拐事件が発生し、レクター博士が護送中に脱獄するという異常事態が発生する…….。
『フィラデルフィア』の、ジョナサン・デミ監督作。トマス・ハリスによる、同名の小説を原作としている。ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド、ケイシー・レモンズ、ダイアン・ベイカー、ブルック・スミス、フランキー・フェイソン、ロジャー・コーマン、チャールズ・ネイピア、ジョージ・A・ロメロ、ポール・レイザー、ダン・バトラー出演。
『ハンニバル』(2001)
あらすじ:FBI捜査官・クラリスが、全米を震撼させたシリアルキラー“バッファロー・ビル”を射殺してから10年後。かつて天才的な元精神科医・レクター博士が、事件解決へと繋がる手掛かりを与えたことがきっかけで犯人逮捕に成功したクラリスは、アカデミー生からFBIのベテラン捜査官へと成長していた。しかし、麻薬密売人・イベルダを逮捕する際、激しい銃撃戦の末に彼女を射殺してしまったクラリスは、マスコミやFBI内部からも厳しい非難を受ける。一方、レクター博士は、イタリア・フィレンツェで“フェル博士”として別人に成り済まし、逃亡生活を続けていた。彼の正体に疑問を抱いた地元の刑事・パッツィは、レクター博士に復讐を誓う大富豪と組むものの、レクター博士の返り討ちに遭ってしまい……。
『羊たちの沈黙』の続編であり、『エイリアン』の、リドリー・スコット監督がメガホンをとる。トマス・ハリスの同名小説を原作としている。アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、フランチェスカ・ネリ、フランキー・フェイソン、レイ・リオッタ、イヴァノ・マレスコッティ、ヘイゼル・グッドマン、ジェリコ・イヴァネク、フランシス・ギナン出演。
『RAW〜少女のめざめ〜』(2016)
あらすじ:16歳のジュスティーヌは厳格なベジタリアンの獣医一家に育ち、両親、姉と同じ獣医学校に入学。初めて親元を離れ、見知らぬ土地の大学寮で学生生活を送ることになった彼女は、新しい環境で不安に駆られる日々を過ごす。新入生通過儀礼として生肉を食べることを強要されると、どうしても学校に馴染みたいという思いから家族のルールを破り、人生で初めて肉を口にする。その行為によってジュスティーヌの本性が露わになり、次第に変貌をとげていく。彼女が本当に求めるものとは……。
『TITANE/チタン』の、ジュリア・デュクルノーが監督と脚本を担当。ギャランス・マリリアー、エラ・ルンプフ、ローラン・リュカ、ブーリ・ランネール出演。

『ボーンズ アンド オール』(2022)
あらすじ:生まれつき、人を喰べてしまう衝動をもった18歳のマレンは初めて、同じ秘密を抱えるリーという若者と出会う。人を喰べることに葛藤を抱えるマレンとリーは次第に惹かれ合うが、同族は喰わないと語る謎の男の存在が、二人を危険な逃避行へと加速させていく……。
『君の名前で僕を呼んで』『サスペリア』などを手掛けた、ルカ・グァダニーノ監督最新作。カミーユ・デアンジェリスによる、同名のヤングアダルト小説を原作としている。ティモシー・シャラメ、テイラー・ラッセル、マーク・ライランス、アンドレ・ホランド、クロエ・セヴィニー、ジェシカ・ハーパー、デヴィッド・ゴードン・グリーン、マイケル・スタールバーグ、ジェイク・ホロヴィッツ出演。

『悪魔のいけにえ』(1974)
あらすじ:アメリカ・テキサス州の各地で、墓荒らしが相次いで発生。その際、墓場から掘り返された遺体の一部が持ち去られるという奇妙な事件が連続的に多発していた。若い女性・サリーと、車椅子の兄・フランクリン、ジュリー、カーク、パムの5人組は、夏休みを利用して、サリーたちの祖父の墓参りを兼ねてドライブ旅行へ出掛ける。ドライブの途中でヒッチハイカーの男を車に乗せるものの、その男はナイフで自らを切りつけるといった異常な行動を繰り返し、恐れをなした5人は男を車から追い出す。それから一行は、とある一軒の洋館を見つけ、その家に立ち寄ろうとするが……。
『ポルターガイスト』の、トビー・フーパー監督作。マリリン・バーンズ、アレン・ダンジガー、ポール・A・パーテイン、ウィリアム・ヴェイル、テリー・マクミン、エドウィン・ニール、ジム・シードウ、ガンナー・ハンセン、ジョン・デュガン、ジョン・ヘンリー・フォーク出演。
『食人族』(1981)
あらすじ:南米ブラジルとペルーの国境に、“グリーン・インフェルノ”と呼ばれる秘境があった。そのアマゾンの未開発地に、探検へと出かけたアメリカ人の4人組が、突如として失踪する。彼らが残したフィルムからは、人肉を食べる“食人族”と出会い、喰い殺されるまでのショッキングな内容が記録されていた……。
ルッジェロ・デオダート監督作。フランチェスカ・チアルディ、ルカ・バルバレスキー、ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、サルヴァトーレ・ベイジル、リカルド・フュエンテス、ガブリエル・ヨーク、パオロ・パオローニ、ピオ・ディ・サヴォイア、ルイジアナ・ロッシ出演。
『フレッシュ・デリ』(2003)
あらすじ:精肉店で働くスヴェンは同僚ビャンと独立し、新たに精肉店ををオープンするものの、なかなか客がやって来ないことに頭を抱えていた。さらには知的障害を抱えるビャンの弟・アイギルが、営業妨害にやって来る始末。しかも、冷蔵庫からは人間の死体が……。店の経営も傾き始め途方に暮れたスヴェンは、冷蔵庫から出てきた死体をマリネにして販売することを思いつく。すると次の日には、行列が出来ていて……。
『ライダーズ・オブ・ジャスティス』の、アナス・トマス・イェンセンが監督と脚本を担当。ニコライ・リー・コス、マッツ・ミケルセン、ボディル・ヨルゲンセン、リーネ・クルーセ、オーレ・テストラップ出演。
『フリーキッチン』(2013)
あらすじ:内気な高校生・ミツオは母親と二人暮らし。幼い頃に母が殺した父とその愛人を食して以来、母が料理する人肉料理を食べ続けてきたミツオの異常な日常が語られる。
中村研太郎の、劇場版デビュー作。福満しげゆきによる、驚愕の短編漫画「娘味」を原作としている。森田桐矢、大貫真代、延増静美、山崎和如、山本由夏、植松愛、政岡泰志、相馬滉介、須田暁、徳永将健、菊地飛翔、角田光、浅海絵美、内田ゆかり、岩寺祥希、種子、鈴木一功出演。

『ラビナス』(1999)
あらすじ:1847年。メキシコ・アメリカ戦争の最中、突撃命令を受けたボイド大尉は最前線へと飛び出していく。戦死したと思われていた彼は、兵隊たちの死体の山の中で息を吹き返し、人肉を食べながら生き延びて帰還した。しかし、彼の帰還を祝う席で出されたステーキを見て嘔吐してしまったボイド大尉は、スローソン将軍の機嫌を損ねてしまう。そのことをきっかけに、シェラ・ネバダ山脈に西にある、静かなスペンサー砦に赴任させられることに。冬には全く人が通らないほど雪深い場所であるにも関わらず、ある日、コルホーンと名乗る遭難者がたどり着く。聞けばその男は、旅の途中で仲間と遭難し、救助を求めてここまでやって来たのだと言う。残された仲間を救うため、救助に向かうボイド大尉たちだったが……。
『フェイス』の、アントニア・バード監督作。ガイ・ピアース、ロバート・カーライル、デヴィッド・アークエット、ジェレミー・デイヴィス、ジェフリー・ジョーンズ、ジョン・スペンサー、スティーヴン・スピネラ、ビル・ブロークトラップ出演。
※2023年2月14日時点での情報です。