世界の有名ファッションブランドとデザイナーたちの映画13本<ファッションショーの日>

映画と現実を行ったり来たり

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9月21日は「ファッションの日」。世界のトップメゾンとそのデザイナーをテーマにした映画作品をご紹介します。

みなさん、9月21日は「ファッションショーの日」だということをご存知ですか?

その由来は1927年のこの日、銀座・三越呉服店で日本初のファッションショーが開催されたことからなのだそう。現在でも毎年9月の2週目・3週目には、様々なファッションイベントが開催されています。

今回はそんな「ファッションショーの日」にちなんで、世界のトップメゾンとそのデザイナーをテーマにした映画作品をご紹介していきます。

CHANEL

1909年にココ・シャネル(本名:ガブリエル・ボヌール・シャネル)が、パリで創立したフランスのファッションブランド。

「古い価値観にとらわれない女性像」をブランドポリシーとして掲げ、常に革新的で最先端なスタイルを発信し続けたココ・シャネル。彼女の死後は、カール・ラガーフェルドがその意志を引き継ぎながらも、更に革新的なデザインを発表し続け、世の女性の憧れのブランドとしてファッション界に君臨しています。   

自らがブランドの広告塔になるほどの美貌を持つココ・シャネルをモチーフに描いた映画作品も多数製作されています。

シャネル シャネル』(1986)

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貧しい村で生まれ育ったココ・シャネルが、その感性と美貌を開花させ、強い精神でファッション業界で成功していった様子、彼女の名言、スタイル、そして若き日のカール・ラガーフェルドがココ・シャネルについての考えを語るシーンが、当時の映像と共に次々と映し出されていきます。ファンにはたまらない62分間。

ココ・シャネル』(2008)

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15年ぶりにブランドを再開し、復帰後1回目のコレクションで大失敗したココ・シャネル。落ち込みながらも自身のスタイルと愛、波乱に満ちた人生を振り返り、再び成功への階段を駆け上がっていくストーリー。

美しさ、そして強さの秘密、成功の裏側に隠された苦悩。いつの時代も女性たちが憧れるココ・シャネルの精神を垣間見ることができます。

ココ・アヴァン・シャネル』(2009)

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ココ・シャネルの幼少期からメゾン・ド・クチュールを立ち上げるまでを描いた物語。

孤児院を出たココ・シャネルが、エチエンヌ・バルサンやアーサー・カペル(ボーイ)との出会い、恋を通じて自分らしいスタイルを貫いていく様が描かれます。

くわえ煙草で仕事をするオドレイ・トトゥ演じるココ・シャネルの、エレガントでスタイリッシュな姿! 当時の女性達の憧れの存在だったことがよくわかります。

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サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ』(2006)

シャネル3

ココ・シャネルの没後、ブランドの精神を引き継ぎながらも、独自のデザインでCHANELを蘇らせたカール・ラガーフェルドのコレクションを追ったドキュメンタリー。

彼の周りで働くプロフェッショナルな職人たちを通して、CHANELのコレクションが出来上がるまでを知ることができます。

Dior

1946年にクリスチャン・ディオールが創立したフランスのファッションブランド。

幼い頃から動植物を愛し、芸術や建築にも精通しており、それらは彼のデザインした作品にも色濃く表れています。

ブランド設立当初に発表した「花冠ライン」はニュー・ルックと呼ばれ、世界中のファッションに新たな旋風を巻き起こします。その後も様々な新しいラインで1950年代のファッション業界を牽引、現在までクチュール・メゾンのトップに君臨しています。

ディオールと私』(2014)

ディオール

ジルサンダーのデザイナーを離れたラフ・シモンズが2011年にディオールのデザイナーに就任し、初めてのコレクションを開催するまでをブランドの歴史と共に追いかけたドキュメンタリー作品。

伝統あるメゾンの重圧のもと、初コレクションを控えたラフ・シモンズの苦悩。そして彼のデザインを形にするべく奮闘する職人たちの姿など、Diorで働くことに愛と誇りを持って挑む人々の姿が印象的に映し出されていきます。

ショー当日の映像は圧巻!!です。

SAINT LAURENT

学生時代から類い稀なる才能を発揮し、1957年に21歳という若さでDiorのデザイナーに就任したイヴ・サンローラン。

1962年、自身のブランドをフランスで創立。ニューモードを表現し、モンドリアンルックなど、1960年代を代表するエレガントなスタイルを発表し続け、名実共に“モードの帝王”として君臨しました。

2002年の退任まで40年にわたりファッション業界に大きな功績を残したイヴ・サンローラン。コレクションのデザインのみならず、ファッション界におけるセクシャルや人種の問題に対しても、先進的な考えをもって行動し、業界の古い価値観を変える功績を残しました。

イヴサンローラン』(2010)

サンローラン1

イヴ・サンローランと50年以上に渡り公私ともにパートナーだったピエール・ベルジュ。イヴの死後、その美術収集品を競売にかけるまでの様子と共に、2人が過ごした苦悩と栄光の日々をピエールが振り返るドキュメンタリー作品。

若かりし頃のイヴの映像や、これまでのコレクション映像、2人が過ごしたマラケシュの別荘、所蔵していた美術品の数々など、貴重な映像たちはみごたえ抜群です。

イヴ・サンローラン』(2014)

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後述の『SAINT LAURENT/サンローラン』と同時期に製作された作品で、サンローラン財団による初の公認映画です。財団とイヴのパートナー、ピエール・ベルジュの全面強力によって製作。ピエールの回想でストーリーが進んでいきます。

若きイヴの生き写しのようなピエール・ニネの立ち居振る舞いや、ブランドのアーカイヴから提供された本物のドレスの数々、ショーの再現性の高さに誰もが息をのむことでしょう。

類い稀なる才能を発揮しながらも、長きに渡り苦悩や重圧と闘い続けたイヴ。ドラックやアルコールに溺れる日々、スキャンダラスなファッション業界など、有名デザイナーの内側に迫りながらも、SAINT LAURENTのブランドイメージにぴったりな、エレガントでノスタルジックな雰囲気漂う作品となっています。

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SAINT LAURENT/サンローラン』(2014)

サンローラン3

『イヴ・サンローラン』とほぼ同時期に製作された作品で、こちらはギャスパー・ウリエル主演。

ブランドがプレタポルテを開始した1967年からの10年間を描いており、こちらはイヴ本人の目線でストーリーが進んでいきます。本作は情熱的でアート要素がより強く表現された作品となっています。

上記3作品のほか、ブランドのミューズとしてランウェイモデルも務めたカトリーヌ・ドヌーヴが主演を務める『昼顔』や、『暗くなるまでこの恋を』の衣装はイヴ・サンローランが担当しており、映画作品からもイヴ・サンローランの素晴らしいアートワークを感じることができます。

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LOUIS VITTON

フランスのスーツケース職人だったルイ・ヴィトンが1821年に創立したファッションブランド。それまでになかったキャンバス素材で軽量なトランクは瞬く間に評判となり、急成長を遂げます。

1987年に大手シャンパンメーカーのモエ・ヘネシーと合併し、LVMHとして生まれ変わると、FENDIやDiorを傘下に収める巨大グループとなっていきます。

1896年に現在のブランドのトレードマークとなっている「LV」というマークが描かれたモノグラム・ラインを発表。1997年にはマーク・ジェイコブスをデザイナーに迎え、ブランド初のアパレルラインをスタートさせました。世界的に有名な様々な現代アーティスト(日本では草間彌生や村上隆)とのコラボ、その他で常に革新的なデザインを生み出し、モード界を牽引し続けています。

マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~(2007)

マークヴィトン

ブランド初のプレタポルテのクリエイティブディレクターに就任したマーク・ジェイコブス。彼の豪華で斬新なコレクションのインスピレーションの源と、制作現場の壮絶な裏側に迫ったドキュメンタリーです。ニューヨークのマーク・ジェイコブスとパリのルイ・ヴィトン。それぞれのブランドの気質の違いなども見ることができます。

Vivienne Westwood

1971年からイギリスでブティックを展開し、自らデザインした洋服で英パンクバンド「セックス・ピストルズ」をプロデュースするなど注目を集め、パンクの女王と呼ばれたヴィヴィアン・イザベル・スウェア。

1983年にヴィヴィアン・ウエストウッドとしてパリコレデビューし、反逆性とエレガンスを兼ね備えたデザインで一躍人気ブランドとなります。王冠と地球をモチーフにした「ORB(オーブ)」がブランドロゴで、日本でも多くの熱狂的なファンを持つブランドです。

永遠の反逆児 ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!』(2011)

ヴィヴィアンウエストウッド

デザイナーとしてだけでなく、アーティスト、文化人、活動家であるヴィヴィアン・ウエストウッド。本作は2009年、2010年のパリコレクションと、彼女の日々の活動を映し出したドキュメンタリー作品です。

DRIES VAN NOTEN

ベルギー・アントワープ生まれのドリス・ヴァン・ノッテンは、テーラーだった父と祖父の影響で幼い頃からファッションに携わり、アントワープ王立美術アカデミーのデザイン科在籍中にデザイナーとして活動を始めます。「アントワープ・シックス」として参加したロンドンコレクションで注目されたことで、コレクションの商品化のチャンスを掴み、素材と色にこだわり抜いた特徴的なデザインで世界500以上の市場で支持されるブランドとなりました。

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』(2016)

ドリスヴァンノッテン

これまで密着取材を断り続けてきたドリス・ヴァン・ノッテン。彼が洋服をデザインしていく過程、素材や色へのこだわりを、自身の言葉とこれまでのコレクションでまとめたドキュメンタリー作品。

真摯な仕事ぶりだけでなく、アントワープの自宅やパートナーとの日常の姿が映し出される本作。自然と生き物を愛するドリスの姿や言葉からはファッションという域を軽く飛び越え、人間の生き方について語りかけてくるような作品となっています。

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CHRISTIAN LOUBOUTIN

CHARLES JOURDAN(シャルル・ジョルダン)、CHANEL、SAINT LAURENTなどで靴の制作に携わってきたクリスチャン・ルブタンは、1991年に自身の名前を冠した靴のブランドをフランスで創立。

誰もが一目でCHRISTIAN LOUBOUTINのシューズであると分かる「レッドマーク」と呼ばれる深紅のソールが特徴的で、アメリカではこのデザインは商標登録されています。

エレガントでセクシーなデザインは、大物セレブやファッショニスタたちからも愛され、SAINT LAURENTをはじめ、多くの有名ブランドとのコラボやコレクションに関わっています。

ファイアbyルブタン』(2012)

ルブタン

ムーラン・ルージュやリドとあわせて、パリの三大ナイトショーと呼ばれる老舗ナイトクラブのクレイジー・ホース。

史上初のゲストアーティストとしてクリスチャン・ルブタンが招かれ、演出した「ファイア」。世界が熱狂した80日間限定開催のショーを映画化した作品です。

CHRISTIAN LOUBOUTINの靴を履いた女性たちが繰り広げる伝説のショーを、本作のために再構築し、クリスチャン・ルブタン自身がこのショーと靴への想いを語っていきます。

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MANOLO BLAHNIK

スペイン・カナリア諸島出身のマノロ・ブラニク。もともとは建築や文学を学び、舞台芸術家を目指していましたが、パリ旅行中の出会いをきっかけに靴作りを始め、才能を開花。1972年に自身の名前を冠したブランドをロンドンで創立しました。

JOHN GALLIANO(ジョン・ガリアーノ)など有名ブランドとのコラボのほか、大ブームとなったテレビシリーズ、「セックス・アンド・ザ・シティー」でサラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公キャリーが愛用するアイテムとして登場したことで、世間への知名度が一気に上昇。世界で唯一走れるピンヒール”と呼ばれ、ファッション界を代表するシューズブランドの地位を確立しました。

マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』(2016)

マノロ

世界中の女性を虜にするMANOLO BLAHNIKの靴がどのように生まれるのか、デザイナーのインスピレーションや生い立ち、人柄に迫るドキュメンタリー。

彼の靴を愛するファッション界の重鎮たちの愛あるコメント、画面に映し出されるこれまでのコレクション、色鮮やかな靴たちを観ているだけでも幸せな気持ちでいっぱいになるはず!

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ファッションをテーマにした映画は、お洒落な作品ばかりで芸術の秋にもぴったり。秋の夜長に何気なく流しておくだけでもその映像や音楽が癒しの要素になるかもしれませんね。

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