イギリスの新星イケメン、“Mr. Burberry”ことジョシュ・ホワイトハウスが初来日!blur、RADIOHEAD…音楽と歩んだ人生【インタビュー】

映画のインタビュー&取材漬けの日々是幸也

赤山恭子

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』が、いよいよ日本でも公開される。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ

物語では「blurが好き」という共通点を持つリアムとナタリーの、音楽で終わり、音楽から始まる、10年にわたる切ない恋模様が描かれる。レコード店にてblurのアルバムを選んでいるときに偶然出会ったふたりの惹かれ合う様子、徐々にすれ違っていくやるせなさをファンタジックな映像のもと、blurのほか、RADIOHEAD、Spiritualized、The 1975など、数々のUKバンドの楽曲が彩る。

バンドで成功することを夢見ながらも、世の中のデジタル化に追いつけず苦しむ主人公・リアムを演じたのは、新星ジョシュ・ホワイトハウス。メンズフレグランス「Mr. Burberry」のモデルにも起用され、俳優としても波に乗るジョシュは、自身もミュージシャンとしての肩書きを持つ。劇中ではリアム率いるバンド「ヘッドクリーナー」のオリジナル楽曲の作詞を5曲も手掛けた。マイギターを手に初来日したジョシュに、主演作ならびに音楽への溢れる想いを聞いた。

ジョシュ・ホワイトハウス

――今回、リアムとして10年間を演じられました。役作りの苦悩はありましたか?

ナタリーとの出会いから別れまでの10年という長い期間を描いているので、10年間の関係性が説得力のあるものに見えるようにするのが一番難しくて、苦心したよ。ただフレイア(・メーバー/ナタリー役)とは、とっても仲良く仕事ができたので、すごくやりやすかった。

――役と自分が重なるような点もありましたか?

キャリアと言っていいかはわからないんだけど、僕は俳優をする前にバンド活動をしていたから、バンド活動のほうが長いんだ。リアムはミュージシャンでバンド活動をして、成功したいと思っているから、そこについては同じかな。僕が音楽を始めた理由は、ラジオから聴こえる音楽があまり好きではなくて、もっと自分のオリジナルのものを作りたいと思ったから。そこはもしかしたらリアムと同じような考えかもしれない。もちろん自分とまったく同じではなくて、リアムと僕の仕事に対する姿勢は違うし、彼のほうが気難しい部分があるかな(笑)。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ

――本作では作詞を担当されていますが、自分のバンドのために作詞をすることと、役として作詞をすることは違いましたか?

リアムとして作詞をするほうが自由だったよ。ずっと長いこと音楽をやっているので、何がOKで、何がOKじゃないか、昔はやっていたけどやらなくなってしまっていたこととか、自分ルールみたいなのができちゃっていたんだ。でも、リアムとして作詞することで、10代の頃の自分に戻ったような感じで、自由に作詞することができたよ。

ジョシュ・ホワイトハウス

――特にお気に入りの歌詞はありますか?

「Give it Til’ You Lost It」という曲が好きで、「Maybe you’re the one In lust or feeling lost, you must be lost to find your way(自分の道を見つけ出すには、一度迷子にならなきゃいけない)」というフレーズが一番お気に入りかな。

ジョシュ・ホワイトハウス

――普段、作詞はどのようにやっているんですか?

大抵は表現したいことや、伝えたいことがあって書くけど、ストレスや怒りが元になることもある。胸の内に秘めていて、人には話したくないときが、作詞をするには一番ベスト。詞として吐き出すことで、自分を解放する、癒しみたいな感じだよ。具体的に何もなくて、何となく「書こうかな」というときも、実際の生活にはあるけどね(笑)。

リアムとしての作詞は映画のためだったから、ナタリーのこと、ストーリーのことを考えて、10代の戸惑いみたいなものを表現したりもしたよ。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ

――blurをはじめとして、RADIOHEAD、SpiritualizedなどUKバンドの楽曲が多く登場します。ジョシュさんが影響を受けたアーティストはいますか?

RADIOHEAD! 理由なんてなくて、大好きなんだ! インディーズロックが10代の頃から好きで、RADIOHEADをよく聴いていたよ。

ジョシュ・ホワイトハウス

――最後に、初主演作となった本作『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』はご自身にとって、どんな位置づけになりましたか?

僕が俳優として一番最初に演技をしたのは、『ノーザン・ソウル』(14)という映画だった。そこでは、エレイン・コンスタンチン監督が2年間、演技の訓練をしてくださったんです。それ以降は演技をほとんどせず、たまに小さな役をちょこちょこいただきつつやってきて、今回、初めて主演として作品に出演したんだ。演技の訓練なしの挑戦だったので、自分ができるかということ自体が大きなチャレンジだった。だけど、こうしてきちんと映画ができあがって、日本の皆さんにも観てもらえるようになった。自分に自信が持てたし、これからやっていくにあたっての確信みたいなものが持てたよ。

ジョシュ・ホワイトハウス

――今後、組んでみたい監督や出てみたいジャンルの作品はありますか?

不思議な生物が出てくる作品で、変てこりんな役をやってみたい(笑)!

――ティム・バートン監督とのタッグが頭に浮かびました(笑)。

いいね! 昔の作品とか、そんな感じだよね!(インタビュー・文=赤山恭子、撮影=林孝典)

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』は2018年11月9日(金)より、新宿ピカデリー・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかでロードショー。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ
(C)Modern Life Pict ures Limited 2016

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  • マルメン
    -
    すごいどうでもよかった。そんな女、見返したらもうそれでOKなんだから別のいいひと探そうよと思った。付き合っていた女の子と別れてすぐのタイミングで見たので。
  • keith中村
    4.5
    2018.11.18 Facebook 投稿より転記 ================== 「モダンライフ・イズ・ラビッシュ 〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜」感想    観て損はしない佳作。90年代ロックが刺さる人なら絶対に楽しめる良品。  何しろ、ピンと来る人ももちろんいるだろうけれど、このタイトルはBlurのアルバムから採られているのだから。    監督はダニエル・ジェローム・ギル。IMDBを見ると第二班監督などのキャリアが20年近くあるが、これが初監督作品のようだ。この路線を追求していけば第二のジョン・カーニーになれる可能性のある人だと思った。    主人公はアマチュア・ミュージシャン。前半は「(500)日のサマー」や「ブルー・バレンタイン」を彷彿させる。  主人公リアムは、ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン(「生まれてくる時代を間違えた」)ばりに、「現代の暮らしは屑だ」(タイトルの直訳)と考えている若者。  このリアムくんがとにかく痛い。  「iPhone? iPod? そんなの屑だよね? CDで聴かないと。いや、レコードのほうがもっといいよね」  まあ、CD出現時に「CD? そんなの屑だよね? レコードで聴かないと」と嘯いた50歳としては、今やCDが「おっさんチームのアイテム」に入っていることに愕然としつつも、「うわぁ。リアムくん、痛いわぁ。でも、この痛さは、俺、解るわぁ。っていうか、これ、若い頃の俺だわぁ」と感情移入しまくりになってしまった。  この作品の優れているところは、リアムくんに対する彼女さんの感情の揺れが、表情や視線だけで観客にわかるところ。  あの頃より少しは成長した自分としては、そっちにも感情移入できるわけで、「な? リアム、アホやろ? でも、ええやん。こいつ、ええ所もぎょうさんあるから、もっと寛容になったってや」とハラハラし通しになる。  (余談であるが、私はかつて、当時のガールフレンドに、この作品の出逢いのシーンでのリアムくんのような蘊蓄を垂れて、ブチ切れられたことがある。BlurではなくThe Beatlesに関するものだったのだが、それはまた別のお話)    後半はネタを割らない書き方をすると、「偉大なるオズの魔法使」だと思っていた人がただのオッサン(「リアムはお前しか知らないよ。ノエルも同僚の名前だし」)だったという展開を挟んで、「エリザベスタウン」ばりのハッピーエンドに着地する素敵な作品でした。    使われている楽曲は、作品内の架空のバンド"Head Cleaner"のオリジナル曲に加えて、90~2000年代のもの(おれ、この映画の最初の盛り上がりで流れたStereophonicsのDakotaは堺筋本町のライブハウスMercuryで弾いたなあ。あ! Mercuryって言えば今公開中のあの作品とシンクロニシティだ。シンクロニシティといえばPolice! さらにPoliceと言えばこの作品内で「ベースがリーダーで何が悪い」の喧嘩シーンでポールと共に引き合いにされてたぞ。なんかよくわからんが、カッコ内の独り言が円環構造になったぞ!)なんだけれど、劇中で言及されるが流れない2曲がとても重要。   ①All You Need Is Love  ナタリーの腕の、「ルイスと不思議な時計」のケイト・ブランシェットの刺青とまったく同じ位置に彫られたフレーズ。  もちろん、Abbey Roadのスタジオと横断歩道込みで。 ②Perfect Day  ハイドパークでの「完璧な一日だ」の台詞の後に続く、「動物園には行ってないけどね」「サングリア、飲む?」で笑ってたのは館内で私だけでした。  これがラストの「宝探し」につがなるんだよなあ。    冒頭でジョン・カーニーを引き合いに出しつつも、評価を「良品」「佳作」に留保した理由は次の一点。  「お前はスティーブ・ヴァイとのギター・バトルに勝利したラルフ・マッチオか! なんで自分が否定し続けてきたものに助けられてるねん!」  それでも、やっぱりいい作品なのは間違いないので、お薦めです!
  • あぶを
    3.4
    ブラーをきっかけに出会った男女のベタなラブストーリーをお洒落に仕上げ気味な映画。 ではあるけども、 劇中でブラーは流れていない気がする。 ベタなラブストーリーではあるけどもこの辺の音楽をかじったことがある人ならそれなりに楽しめると思われる。 二人の掛け合いに親近感を覚えたり通ずるものがあったし、他バンドも流れていて良かったです。 特にフェスで険悪な空気に包まれたときの二人の会話はすごく分かる。 きっと、全男子納得、うなずき止まらず状態だと思う。 主人公は拗らせダメ人間だけども、バンドマンはモテるよって話で イケメンだから割と救われがち。 拗らせても彼女いるとか羨ましすぎ。 てか、別れでもすぐ見つかるとかインチキすぎ。 でも、snsさえしてない主人公は好感度大 でもこいつならtinderして秒速でマッチしそうだから忌まわしい。 内容はベタなんだけど、 時代が移り変わって、人間関係も物も生活もアナログからどんどんデジタルに押し流されてゆく様に抵抗してしまう主人公の気持ちは痛いほど分かる。 ガレージバンドも減ったし、生楽器よりもキラキラっとしたお洒落な音楽がロックと言われてきたし増えてきて。 劇中音楽でアナログからデジタルへ変化してゆく様も表されていて良い。 一番よかったのは、Radioheadの使い方。 これはもう至高ですね、Radioheadを聴く瞬間はまさにああいう感じという。笑 好き嫌いは誰しもがあるものだから人の嗜好なんかどうでも良いのだけど。 Radioheadが嫌いな女の子なんて、、 こっちから願い下げだよ!!バーーロォオオオ。
  • ますみ
    3
    ブラーをきっかけに出会った男女について。 でも劇中でブラー1曲もかかってない気がする。 僕の趣味ドンピシャなUKが最高のシチュエーションで流れます。綺麗なシーンも切ないシーンも落ち込むシーンにも。 好きな女の子とヴァクシーンズのライブ観に行ったり、ステレオフォニックスで爆踊りしたいです。 ストーリー自体は夢という理由をつけて全然働かないし、世間や流行に反発しまくる主人公に少しイライラしました。 ヘッドクリーナーってバンド名はクソださいと思うけど、それをイカしてるって言うてくれる彼女のことは本当に大事にしないといけないと思いました。 Frightended Rabbit / The Loneliness And TheScreen The Libertines / Don't Look Back Into The Sun Stereophonics / Dakota Spiritualized / Ladies And Gentleman We Are Floating In Space Cocteau Twins / Heaven Or Las Vegas The Vaccines / If You Wanna Head Cleaner / Uncontrollable The Kooks / She Moves In Her Own Way Radiohead / Bullet Proof...I Wish I Was RY X / Only Mt. Wolf / Hex Head Cleaner / Mystery Head Cleaner / Liquorice Allsort Girl The 1975 / Sex Warpaint / Stars White Lies / Death Head Cleaner / Give It Til You've Lost It
  • YutaIkawa
    3.5
    文系ロッカー。 blurはかからんのかーい。 Spiritualized Radiohead Cocteau Twins The 1975 The kooks
モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~
のレビュー(784件)