第76回英国アカデミー賞の英国新人賞を受賞し、スタジオ A24が北米配給権を獲得した注目作『aftersun/アフターサン』が、2023年5月26日(金)公開。
本記事では、父と娘の煌めく夏の想い出を描いた『aftersun/アフターサン』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『aftersun/アフターサン』(2022)あらすじ
夏休み、11歳のソフィは、離れて暮らす31歳の父親・カラムとトルコのひなびたリゾート地にやってきていた。太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合う、まばゆい数日間。20年後、ソフィは懐かしい映像のなかに大好きだった父との記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった父の一面を見出してゆく……。
『aftersun/アフターサン』キャスト一覧
カラム/ポール・メスカル
穏やかな愛情と包容力を持つソフィの父親。繊細な一面を持っている。
ソフィ/フランキー・コリオ
思春期真っ只中の11歳。父親と離れて暮らしている。
現在のソフィ/セリア・ロウルソン・ホール
20年前の父親と同じ31歳になった現在のソフィ。
その他キャスト
スタッフ
■監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
■プロデューサー:バリー・ジェンキンス
『aftersun/アフターサン』見どころ
記憶の中の遠い夏の日、あの頃の父親と同じ年齢となったソフィの視点で物語が綴られていく本作。太陽が降り注ぐ海辺、日焼け止めの香り、波の音……。楽しい想い出の中に、闇を抱えた父の姿が垣間見えてくる。多くを語らない脚本と最小限の演出が観客それぞれの記憶と結びつき、大切な人とのかけがえのない瞬間や些細な日々を想起させられる作品となっている。
監督は、本作が長編初監督作品となるシャーロット・ウェルズ。今まで3本の短編映画の脚本・監督を手がけ、2018年にはフィルムメーカー・マガジンの“インディペンデント映画の新しい顔25人”に選出された。ショートフィルム同様に本作でも脚本を手掛け、描かれる父娘の姿は監督本人の実体験に基づいたものとなっている。
キャストには、愛情深い父親のカラム役に『ふつうの人々』(20)、『ロスト・ドーター』(21)などのポール・メスカル。本作での繊細な表現力で第95回アカデミー賞(R)主演男優賞にノミネートを果たした。ソフィ役は半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれたフランキー・コリオ。現在のソフィ役は、『Ma』(15)などのセリア・ロウルソン・ホールが勤めている。また、第89回アカデミー賞(R)で作品賞を含む3つの賞を受賞した『ムーンライト』(16)の監督、バリ ー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーを勤めている。
20年前のビデオテープに残った淡い夏の日々、大人になって見えてくる父親の姿とは。映画『aftersun/アフターサン』。この機会に是非チェックしてみては?
『aftersun/アフターサン』作品情報
■原題:aftersun
■公開日:2023年5月26日(金)
■上映時間:101分
■配給:ハピネットファントム・スタジオ
■製作国:イギリス、アメリカ
■公式HP:happinet-phantom.com/aftersun/
(C)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
※2023年5⽉10⽇時点の情報です。