イルミネーション・エンターテインメント初のクリスマス映画『グリンチ』が2018年12月14日(金)より全国公開。
原作は1957年の絵本「いじわるグリンチのクリスマス」で、2000年にロン・ハワード監督、ジム・キャリー主演で実写映画化もされています。日本では馴染みの薄いキャラクターだと思いますので、今回はグリンチというキャラクターを紹介しますよ!
グリンチ=クリスマスが嫌いなイジワルおじさんっ!
グリンチは全身緑の毛で覆われた謎の生物なのですが、妖精なのか妖怪なのか宇宙人なのかその点については一貫してスルーされています。村の人たちもちょっと人間とは違う顔つきなのですが、ジム・キャリー版で「人類」と言われていたので人間のようです。
「クリスマスはみんなとハッピーに過ごさなければならない」という強迫観念が苦手だという方も多いと思います。〝イジワル〟と評されるグリンチですが、ちょっと共感して応援したくなる気持ちも湧いてくるのです。
原作絵本とジム・キャリー版と新作を比較してみた
グリンチが53歳で山の上で愛犬(マックス)と住んでいて、クリスマスが嫌いで、クリスマスを盗みに行こうとしてある女の子と出会う…という流れは3つとも同じですが、それぞれ少しずつ違うので比較してみました。
原作絵本「いじわるグリンチのクリスマス」
絵本なので話はシンプル。グリンチがクリスマスが嫌いな理由も明かされません(「そのわけはきかんでおくれ」とのこと…)。よって子供の頃のグリンチも出てきません。犬のマックスや女の子は出てきますが存在感はほとんどないです。
ちなみにグリンチがクリスマスを盗みに行く〝フー村〟のフーは地名ではなく「Who(フーヴィル=Whoville)」です。絵本では「だれそれむら」と訳されています。それほどにグリンチは自分以外のことに興味がないということの表れだと考えられます。
ジム・キャリー版の実写映画『グリンチ』(2000)
ジム・キャリーのコメディ演技を味わう映画ですね。キャラクターデザインもちょっと不気味……。原作絵本の世界観をより大きく再現した映像は迫力のあるものでした。ちょっとしたラブロマンスもあったりして「子供向け」というニュアンスは薄い作品です。
クリスマスを嫌いになった理由は「同級生からのイジメ」となっています。性格がひねくれたのもイジメによるものなので同情する気持ちも湧きそうなのですが、湧かない……。ジム・キャリーのオーバーアクト気味(!?)な演技のせいでしょうか。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】新作映画『グリンチ』(2018)
映像と動き、色彩やキャラクターの華やかさが過去作と比較して段違いに素晴らしいです。なんと言っても子供時代のグリンチの可愛らしさ! そして、グリンチがクリスマスを嫌いになる理由を知るとグッと胸が苦しくなります。クリスマスが嫌いというより恐怖症みたいな感じにも見えます。
「クリスマス恐怖症」ってのは現代人にも実はちょっとあることだと思うので、グリンチに共感しながら観ることができるという点でも今までのものとは違う深みのある作品になっています。
また、犬好きにはたまらないリアルな仕草を見せてくれる名犬マックスを始め、グリンチの心を動かすきっかけとなる少女シンディ・ルーなどサブキャラたちも大活躍します。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】本当のクリスマスを『グリンチ』で!
グリンチがクリスマスを盗んでいくシーンは何度でも観たいくらいに最高ですし、クリスマス映画としての楽しさが詰まっています。
グリンチを通して大人たちも「クリスマスとは何か」「クリスマスになぜ歌を歌うのか」を思い出すことができますので、ぜひ劇場でご覧ください!
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
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※2020年9月22日時点のVOD配信情報です。