男女の恋の行方をコミカルに描いた「ロマコメ映画」。キュンとしたり、ハッピーエンドで幸せな気持ちになれる作品で溢れています。でも、正直似たような話や展開続きで、飽き飽きしてしまっているという映画ファンの方も多いのではないでしょうか？
本記事では、ポップスターと一般人の前代未聞の恋を描いたラブストーリー『マリー・ミー』から、男女逆転版のシンデレラストーリー『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』など、王道ロマコメとは一味違う「ロマンティック・ムービー」を、8本ピックアップしてご紹介します。
映画セレクト基準は？
本記事で紹介する映画は、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づきセレクトされています。
『マリー・ミー』（2022）
『ウソはホントの恋のはじまり』（13）の、カット・コイロ監督作。作家ボビー・クロスビーの同名グラフィックノベルを原作としている。ジェニファー・ロペスが製作と主演を務めるほか、オーウェン・ウィルソン、レゲトン歌手として活躍するマル―マが、今作で映画初出演を果たした。
あらすじ：世界的歌姫のカット・ヴァルデスは、新曲「マリー・ミー」を携え、大観衆の前で音楽界の超新星バスティアンと華々しく結婚式を挙げる予定だった。しかしショーの直前、婚約者バスティアンの浮気がスクープされる。失意のままステージに登壇した彼女は、観客の中から一人の男を指名、突然プロポーズするという驚きの行動に。新たなお相手は、平凡な数学教師とあって、前代未聞のギャップ婚に取り巻きのスタッフやマスコミ、ファンは大混乱となり、早くも離婚の噂が噴出する始末。お互いを知るところから始まった結婚生活は前途多難な道のりだった。その矢先、バスティアンとのデュエット曲だった「マリー・ミー」がグラミー賞にノミネートされたことで、カットとバスティアンの関係は、再び親密になっていき……。
世界的人気を誇るポップスターと平凡な数学教師が巻き起こす、前代未聞の恋の行方を描いたハッピーなラブストーリー。
『ザ・ロストシティ』（2022）
『トム・ソーヤーの盗賊団』（15）の、アーロン・ニーとアダム・ニーによる共同監督作。『オーシャンズ8』（17）の、サンドラ・ブロックが主演とプロデュースを務める。
あらすじ：人生に後ろ向きな恋愛小説家ロレッタ。ロマンティックな冒険モノの新作がようやく完成したが、新刊の宣伝ツアーにイヤイヤながら強引に駆り出されてしまう。そこでは、彼女の作品の主人公「ダッシュ」を演じるセクシーカバーモデル、アランの薄っぺらな態度が鼻につき、イライラ絶頂！ そんなロレッタの前に謎の億万長者フェアファックスが現れ、突然南の島に連れ去られる。なんと、彼はロレッタの小説を読んで、彼女が伝説の古代都市「ロストシティ」の場所を知っていると確信したのだった。そんなロレッタ誘拐事件を知り、南の島に真っ先に駆けつけたのは、目の前で助けられなかったことを悔やむあのウザいモデルのアラン。精鋭を味方に島へとたどり着き、ロレッタを探し出せたまでは良かったが、まるっきり好対照な性格の2人。この南の島から脱出するためにしぶしぶ手を組むも、大自然の過酷な環境に予測不能のハプニングが連続！ 果たして、億万長者が狙っているロストシティとは何なのか？ 彼らはこのロストシティに隠された「謎」を解き明かし、無事に抜け出すことができるのだろうか!?
大自然の壮大なスケールの中で次々とトラブルに見舞われる恋愛小説家と個性豊かなキャラクターたちの姿を描いた、冒険ラブコメディー。
『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』（2020）
『素顔の私を見つめて…』（04）の、アリス・ウーが監督と脚本を務める。『マイ・エレメント』（23）で、声優デビューを果たしたリア・ルイスが主演を務める。
あらすじ：アメフト男子に頼まれて、ラブレターを代筆することになった成績優秀なエリー。お陰で彼との友情は芽生えたけれど、彼と同じ女の子が好きな心の内はかなり複雑……。
同級生の宿題の肩代わりでお小遣いを稼ぐ頭脳明晰な主人公・エリーを軸に、複雑な三角関係をポップに描いた青春ラブストーリー。
『ロマンティックじゃない？』（2019）
『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』（15）の、トッド・ストラウス＝シュルソン監督作。『ピッチ・パーフェクト』（12）の、レベル・ウィルソンが主演を務める。
あらすじ：ニューヨーク市で建築家として働くナタリーは、仕事で認められようと奮闘するものの、頼まれることといえば、超高層ビルの設計とはほど遠いコーヒーとベーグルのお使いばかり。追い打ちをかけるように、ナタリーは路上で強盗に遭って意識を失ってしまう。目覚めた彼女を待っていたのはとっておきの悪夢。恋愛をずっと皮肉な目で見ていた自分が、なんとラブコメの世界のヒロインに！
ひょんなことからラブコメ界の世界に迷い込んでしまった主人公・ナタリーがたどる運命を、面白おかしく描いたロマンスコメディ。
『シングル・オール・ザ・ウェイ』（2021）
『かもめ』（18）の、マイケル・メイヤー監督作。ドラマ「アグリー・ベティ」シリーズのマイケル・ユーリーが主演を務める。
あらすじ：いつまでも独身でいることを家族からとやかく言われまいと必死のピーターは、親友のニックに恋人のふりをしてクリスマスに一緒に帰省してほしいと頼み込む。しかしピーターの母親が自身のイケメントレーナーとピーターのブラインドデートをセッティングしたことで、彼の計画は狂っていく……。
ロマンティックなクリスマスを舞台に、いつまでも独身でいる主人公・ピーターと、そのことを心配する家族との絆をあたたかな目線で描いたラブコメディー。
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』（2019）
『ウォーム・ボディーズ』（13）の、ジョナサン・レヴィン監督作。『モンスター』（03）の、シャーリーズ・セロン、『50／50 フィフティ・フィフティ』（11）の、セス・ローゲンが共演。
あらすじ：アメリカの国務長官として活躍する才色兼備なシャーロット・フィールド。大統領選への出馬を目前にして、ジャーナリストのフレッドに、選挙のスピーチ原稿作りを依頼する。常に世間から脚光を浴びるシャーロットと共に行動するうちに、高嶺の花と知りながら恋に落ちるフレッドだったが、越えなければならない高いハードルがいくつも待ち受けるのだった……。
才色兼備な国務長官と一向に芽が出ないジャーナリストとの恋をアメリカンジョーク満載に描いた、“男女逆転”版のシンデレラストーリー。
『クレイジー・リッチ！』（2018）
『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』（16）の、ジョン・チュウ監督作。ケヴィン・クワンの小説「クレイジー・リッチ・アジアンズ」を原作としている。『ハスラーズ』（19）の、コンスタンス・ウーが主演を務める。
あらすじ：生粋のニューヨーカーであるレイチェルは、恋人のニックが親友の結婚式に出席するため、一緒にシンガポールへ向かう。初めてのアジア旅行に胸を躍らせながらも、それまでニックが家族の話を避けているように感じていたレイチェルは、彼の家族に会うことにとても緊張していた。出発当日、空港で案内された先はファーストクラス……なんとニックは、かの国でもとりわけ裕福な一族の御曹司であるだけでなく、社交界の女性たちから超人気の独身男の一人だったのだ！ そんなニックの恋人として現れたレイチェルに、嫉妬深いお嬢様たちだけでなく、ふたりの交際をよく思わないニックの母エレナまでもが立ちはだかる。果たしてレイチェルは、クレイジーでリッチなこの世界で“本当の幸せ”を掴むことができるのか……!?
シンガポールを舞台に、普通の独身女性が、リッチな世界で繰り広げられる大騒動に巻き込まれていく姿を描いた現代版のシンデレラストーリー。アジア系キャストをメインに起用したことでも話題となった、ハリウッド製作のラブコメディ。
『ワタシが私を見つけるまで』（2016）
『あと1センチの恋』（14）の、クリスチャン・ディター監督作。『そんな彼なら捨てちゃえば？』（09）の、原作者である作家リズ・タシーロの小説「ひとりな理由はきかないで」を原作としている。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』（15）の、ダコタ・ジョンソン、『ピッチ・パーフェクト』（12）の、レベル・ウィルソン、『ダメ男に復讐する方法』（14）の、レスリー・マン、ドラマ「コミ・カレ！！」シリーズの、アリソン・ブリーらが豪華共演を果たす。
あらすじ：シングルでいるのもラクじゃない。恋人は途切れたことがないが、ひとりでは背中のジッパーすら上げられない主人公アリス。 シングル・ライフを謳歌し毎晩パーティー三昧な親友ロビン。仕事に打ち込み恋愛を避けてきた産婦人科医メグなど様々な“おひとり様”が登場。眠らない街ニューヨークで、遊びまわるだけでは決して満たされることのない独身女性の葛藤をユーモアを交え軽快に描き出す。
ニューヨークで暮らす独身女性4人の自由気ままなシングルライフから恋愛、自分自身を愛することの大切を、ユーモアを交えながら赤裸々に綴った傑作ラブコメディ。
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