「超高速!参勤交代」シリーズで大ヒットを収めた土橋章宏が手がける傑作時代小説「引っ越し大名三千里」が、主演・星野源、共演に高橋一生、高畑充希を迎え、映画『引っ越し大名!』となって2019年8月30日(金)より全国公開される。監督はジョゼと虎と魚たち(03)の犬童一心。
映画『引っ越し大名!』あらすじ
姫路藩書庫番の片桐春之介は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもりっきりで本ばかり読んでいるため、周囲から「かたつむり」と呼ばれる引きこもり侍だった。そんなあるとき、藩主の松平直矩(なおのり)は、江戸から国替え(引っ越し)を言い渡される。これまでの度重なる国替えで藩の財政事情は苦しいというのに、減封まで言い渡された上、行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。藩まるごとの引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る莫大な金額が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。しかし前任者はその激務が原因で亡くなっていた。
お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、なぜか春之介に白羽の矢が立ってしまう。国替えと減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(おらん)に助けを借りに行く。最初は父親の死の原因を作った藩に恨みを持っていた於蘭だが、春之介の優しさと頼りなさが放っておけずに手を貸すことになる。こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!
与えられた期限は3カ月。果たして春之介は、この一生一大の大仕事を知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのだろうか!?
映画『引っ越し大名!』キャスト
片桐春之介/星野源
姫路藩の書庫番。書庫にこもりっきりのため“かたつむり”と呼ばれている。引っ越しの知識があるだろうとの偏見で無理やり引っ越し奉行にされてしまう。
1981年、埼玉県出身。インストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」のメンバーとして音楽活動をスタート。2003年に松尾スズキ主宰の大人計画に入団し、俳優としても活動を始める。そのほか文筆家といくつもの顔を持ち、各ジャンルで類まれな才能を発揮。主な出演作に、映画『箱入り息子の恋』(13)、『地獄でなぜ悪い』(13)、ドラマ『11人もいる!』(11)、『逃げるは恥だが役に立つ』(16)などがある。
星野源コメント
オファーをいただいた時、時代劇の主演だというのでどんなシリアスな役柄だろうと身構えたのですが、その役が『引きこもり侍』だと聞き、楽しい作品になりそうだと非常にワクワクしました。
僕が演じる片桐春之介は、本を読むのが大好きで、人と接するのが苦手な男です。そんな内気な男が“引っ越し奉行”として無理やり引っ張り出されたことを切っ掛けに、人と接し、悩み、協力し、己の才能を開花させていきます。
脚本を読み、その痛快かつ胸が震えるようなストーリーに驚きました。犬童監督、一生くん、充希ちゃんをはじめ、素晴らしいスタッフ・キャストの皆様とお仕事できることを光栄に思います。
久しぶりの主演作品『引っ越し大名!』。春之介として精一杯楽しみたいと思います。
鷹村源右衛門/高橋一生
御刀番。春之介の幼馴染で、春之介を引っ越し奉行に推薦する。
1980年、東京都出身。祖母のすすめで幼い頃より児童劇団に所属。1990年の映画『ほしをつぐもの』でスクリーンデビューを飾り、俳優としてのキャリアをスタートさせる。主な出演作に、映画『シン・ゴジラ』(16)、『嘘を愛する女』(18)、ドラマ『民王』(15)、『カルテット』(17)なえどがある。
高橋一生コメント
台本を読ませていただいて、この役を何故僕にお声掛けくださったのか、嬉しく思うと同時に不思議でなりませんでした。
俳優は、少しずつそのイメージの幅が狭まってくるものだと理解しています。それでも僕は幸運な事に、今までいただいた役それぞれが独立していたと思います。
ただ、今回演じる鷹村源右衛門は、今までとはさらに違った方法論を持ち出さなければならないことを感じていますし、それをこの組で、この共演者の方々と共に作っていけることが楽しみで仕方ありません。
於蘭(おらん)/高畑充希
前任の引っ越し奉行・板倉の娘。父親から受け継いだ引っ越しのコツを春之介に指南する。
1991年、大阪府出身。2005年に現在の事務所であるホリプロのオーディションで主役の座を射止め、女優デビューを飾る。2007年から5年間、ミュージカル「ピーターパン」で8代目ピーターパンを務め上げた。主な出演作に映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)、NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(16)、『過保護のカホコ』(17)がある。
高畑充希コメント
2015年の犬童監督とのメッセージのやりとり履歴を先日発見して、「いつか一緒に。」という言葉を見つけ、やっと実現するんだなぁ、、と嬉しくなっています。時代劇で、京都で、馬にまで乗る。慣れないことだらけですが、未知の場所に思いっきりダイブするつもりで。
以前わたしの奥様だった(笑)源さん、高橋さんがいてくださることが、とてもとても心強いです。ほぼ紅一点、そわそわします。がんばります。
映画『引っ越し大名!』監督
犬童一心
1960年、東京都出身。CMディレクターとしてキャリアをスタートさせたのち、徐々に映画作品を手がけるようになる。1997年の『二人が喋ってる。』で長編映画監督デビュー。主な監督作に『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『グーグーだって猫である』(08)、『のぼうの城』(12)などがある。
犬童一心監督コメント
江戸時代、理不尽な人たちや、タイミングが引き起こす苦難を、偽ることなく、真っ直ぐな正直さ、そして笑顔で乗り切ろうとする若者を描きたい。それこそ、今一番必要だと思うから。星野源こその片桐春之介。きっと、最高にグッとくるはずです。キュート極まる高畑さん、ぶっ飛んだ一生さんにも、乞うご期待!!
映画『引っ越し大名!』原作
映画『引っ越し大名!』予告編
映画『引っ越し大名!』作品情報
2019年8月30日(金) 全国公開
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
配給:松竹
公式サイト:http://hikkoshi-movie.jp
(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会
【文/ビルボーイジン】
※2022年10月20日時点のVOD配信情報です。