皆さん! 覚えてますかこの映画?
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そうです。『アンブレイカブル』です。『シックス・センス』で世界的大ヒットを飛ばしたM・ナイト・シャマラン監督が手がけた2本目の作品。全米公開は2000年(日本公開2001年)なので、もう18年も前の映画です。
「18年前の映画とかもう忘れたわ!」
とか、
「18年前の映画なんか知らんわ!」
って人が大半だと思いますし、高校生とか大学生だと、よっぽどの映画好き以外は観たこともないのではないでしょうか。
実はこの作品、ヒーローの誕生を描いた映画なんです。
「いや、そんな映画ゴロゴロあるしw」って思ったそこのあなた。わかります。世はアメコミ映画戦国時代。実業家も、お医者さんも、サーティーワンをクビになったバイトのおじさんもヒーローになる時代です。
しかし、『アンブレイカブル』が公開されたのは、トビー・マグワイアがスパイダーマンを演じた最初の「スパイダーマン」シリーズ第1作が公開されるより2年も前。いわばヒーロー映画のパイオニアです。
そんな『アンブレイカブル』のその後を描く映画『ミスター・ガラス』が、なんと19年の時を経て公開されることが決定!
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どうです? アメコミ映画大好き世代のナウでヤングな皆さん。俄然興味湧いてきませんか?
というわけで今回は、『ミスター・ガラス』を観る前に、予習復習『アンブレイカブル』です。
※以降は一部ネタバレを含みますので、映画未鑑賞の方はご注意ください
『アンブレイカブル』(2000)
131人死亡した列車事故で、ただ1人無傷で生き残ったハゲのおっさん
Unbreakable、直訳すると【壊れない・破壊できない】。
主人公は、131人が死亡した列車事故から唯一人無傷で生還した男デヴィッド・ダン。彼は犠牲者の追悼ミサで、あるメッセージを受け取ります。
メッセージは、コミック関連の画商をしているイライジャという男からのものでした。デヴィッドはイライジャと接触したことから、今まで自分が抱いていた悩みや違和感に答えを見つけていきます。そして最終的に彼は、ヒーローとして覚醒するのです。
破壊不可能なカナヅチ男:デヴィッド・ダン
出典:https://ulaken.exblog.jp/28975886/
デヴィッド・ダンって大体こんな
・妻と息子の三人家族
・大学のアメフトスタジアムの警備員
・大学時代はアメフトのスター選手
・本人も気づいていなかったが怪力の持ち主
・列車事故でも無傷で生還できるほど頑丈
・細胞がバクテリアやウイルスに強く病気にならない
・触れることで、対象者が過去に犯した犯罪のビジョンが見える
・水が唯一の弱点、飲み込んだ水が肺に入りすぐ溺れる
・レインコートがトレードマーク
演じるのは『シックス・センス』でも主役を演じたブルース・ウィリス。アメコミ映画といえばドッカンドッカンCG使ってド派手なバトルが繰り広げられますが、この映画は静かで、マーベルやDCのヒーロー映画とはまた違った趣があります。たまにはテイストの違うヒーロー映画が観たいという方にオススメです。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『ミスター・ガラス』(2019)
骨折したまま生まれてきたハイパーアメコミオタク
『アンブレイカブル』を語るうえで欠かせないのがこの男、サミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャ。先天性の病気、骨形成不全症を患っていて両手両足が折れたまま生まれ、ちょっとした衝撃でも直ぐ骨が折れてしまい、ガラスように脆いため、付けられたあだ名が“ミスター・ガラス”。
外に出るのも嫌になった彼のために母親がプレゼントしたコミックがきっかけでアメコミの沼にドップリはまり、遂にはアメコミ関連の画廊を開くまでになったというハイソなスーパーオタクです。そんな彼は、自分の状況にコミックスの論理を当てはめ、自分をある一方の端だとすると、逆の端に自分と対局の存在、ケガをせず病気にもかからない人間がいるのではないかと探しはじめます。
その結果、遂に見つけたのが、131人死んだのにかすり傷一つ負わず生き残った男=デヴィッド・ダンです。
ワレモノ注意!:イライジャ・プライス
出典:https://ulaken.exblog.jp/28975886/
イライジャ(ミスター・ガラス)って大体こんな
・母子家庭で育つ
・骨形成不全症を患っている
・子宮にいた時からすでに骨折していた
・これまでに54回骨折している
・子供の頃のあだ名は“ミスター・ガラス”
・リミテッド・エディションという画廊をやっている
・アメコミの原画などを取り扱う画商
・最大の恐怖は自分の存在理由がわからないこと
・デヴィッドと同じく、飲み込んだ水が肺に入りすぐ溺れる
・無理くり七三分けにした髪型と、紫色がトレードマーク
自分が壊れやすいから、逆にメッチャ丈夫な奴がいるんじゃね?? ほら、漫画にもそういう? ?いるし!的な彼の理論は完全にこじらせていて、普通に聞いているとまじでヤバい人ですが、生い立ちが生い立ちなだけに、何か憎めないというか謎の魅力を持っています。ていうか、『アンブレイカブル』は彼が生まれたシーンで始まり、彼のカットで終わるので、ある意味、『アンブレイカブル』は彼の映画と言っても過言ではないのかもしれません。
そして、2019年1月18日に公開される『ミスター・ガラス』は彼が主役! ここまで読んで興味を持たれた方は、年末年始に『アンブレイカブル』を鑑賞されることをオススメします。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『スプリット』(2017)
女子高生を監禁する多重人格のボウズ
Split、直訳すると【分裂・裂ける】。
急に何の映画の紹介始まったの?って感じだと思いますが、
『ミスター・ガラス』の予告編とかポスターでもがんがんネタバレされているので先に言っちゃいますと、単なる『アンブレイカブル』の続編ではありません。この『スプリット』のキャラクターがグイグイに絡んできます。
マーベルシネマティックユニバース(MCU)で、アイアンマンに他の映画のキャラクターが絡んでくるみたいなあの感じです。つまり、マーベル・シネマティック・ユニバースならぬ、M・ナイト・シャマラン・ユニバースです。
主人公を演じるのは、若き日のプロフェッサーX(X-MEN)ことジェームズ・マカヴォイ。このキャラクター、本名はケビン・ウェンデル・クラムですが、幼少期に母親から受けた虐待の影響で、解離性同一性障害(いわゆる多重人格障害)を患っており、彼の中には23人の人格がいます。で、メインで登場するのがこの3人。
人格が入れ替わることで肉体にも物理的に変化が生じます。近視の人格になるとメガネが必須になり、糖尿病の人格は注射を打たなければならず、女性の人格になるとなで肩になります。そして、この3人の目的は、超人的な力を持つ24人目の人格“ビースト”を呼び起こすこと。
その生贄にする女子高生を拉致監禁するところから、この映画は始まるのです。
キモい!強い!おっかない!:ビースト
出典:https://ulaken.exblog.jp/28975886/
ビーストってだいたいこんな
・鉄格子を曲げるほどの腕力
・すごいスピードで走る
・皮膚はナイフを突き立てても折れるほど硬くて丈夫
・垂直に近い壁でも人間ヤモリのごとくスルスルと登る
・人間が究極の進化を遂げた姿であり、劣った人間の時代は終わったと確信している
・ビーストの人格は複数の動物に由来している
・ビーストを定着させるためには生贄が必要
・向上心がなく不純だと判断した若者を食べる
・苦しんだことがないものは無価値だと考えている
・逆に苦しみを経験したことがあるものは見逃す
・ケビンのフルネームを呼ばれると一時的に全人格が現れ混乱状態になる
ビーストはどんな若者を襲うのか? 「向上心がなく、苦しんだことがない若者」って何なのか?
それは現在公開中の予告映像で確認できます。
バーン! チアガールです! アメリカ映画におけるキラキラリア充のアイコン的存在、チアガール!
そうです。ビーストは、リア充ぱくぱくモンスターなんですね。
複数の人格を持つケビンは、マスコミからは「ホルド(Horde=群れ)」と呼ばれます。ビーストは存在を維持するため、より多くの若者を求めており、次は10〜12人ほどの無価値な若者を襲う予定で、『ミスター・ガラス』ではこのホルドも含めた三つ巴の人間模様が描かれるというわけです。
ていうか、イライジャの理論が正しいとすると、ミスター・ガラスの対局にアンブレイカブルなデイヴィッドがいたように、ホルドの対局にも、分裂せず強固で安定した精神を持つ人物がいるような……。
いやー、今から楽しみです。早く年、明けませんかね!
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それでは、また来年お会いしましょう! よいお年を! サヨナラ! サヨナラ! サヨナラ!
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