『Girl/ガール』(18)などのルーカス・ドン監督最新作、色鮮やかな花畑や田園を舞台に、無垢な少年に起こる残酷な悲劇と再生を描いた『CLOSE/クロース』が、2023年7月14日(金)より公開される。
本記事では、第75回カンヌ国際映画祭で「観客が最も泣いた映画」と称され、グランプリを受賞した映画『CLOSE/クロース』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『CLOSE/クロース』(2022)あらすじ
花き農家の息子・レオと幼馴染のレミは、24時間365日ともに時間を過ごし、親友以上で兄弟のような関係だった。中学校に入学し、親密すぎるあまりクラスメイトにからかわれたレオは、徐々にレミから距離を置くようになる。気まずい雰囲気のなか、些細なことで大喧嘩をしてしまった2人。仲直りすることができず時間だけが過ぎていたある日、レオは衝撃的な事実を告げられる。それは、レミとの突然の別れだった。移ろいゆく季節のなか、自責の念にかられるレオは、誰にも打ち明けられない想いを抱えていた……。
『CLOSE/クロース』キャスト一覧
レオ/エデン・ダンブリン
花き農家の息子。活発な性格。
レミ/グスタフ・ドゥ・ワエル
少し引っ込み思案だが、音楽の才能豊かなレオの幼馴染。
ソフィ/エミリー・ドゥケンヌ
レミの母親。
ナタリー/レア・ドリュッケール
レオの母親。
ピーター/ケヴィン・ヤンセンス
レミの父親。
チャーリー/イゴール・ヴァン・デッセル
レオの兄。
スタッフ
■監督:ルーカス・ドン
■脚本:ルーカス・ドン、アンジェロ・タイセンス
『CLOSE/クロース』見どころ
美しい花畑や田園を背景に少年たちの残酷な悲劇と再生を描いた本作は、映画製作・配給スタジオ「A24」が北米配給権を獲得したことでも話題に。2人の関係性に名前をつけようとする社会によって徐々に変わっていく少年たちの様子に、胸をギュッと締め付けられる。思春期に誰もが抱えた「後悔」と「孤独」、そして「再生」を繰り返すことで人は強くなり、かつて感じた“あの日の痛み”が繊細な描写と瑞々しい映像の端々から蘇るだろう。
監督を務めるのは、前作『Girl/ガール』(18)で第71回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン。長編2作目となる本作では、学校という社会の縮図に直面した10代前半に自身が抱いた葛藤や不安な想いを投影させている。
主人公・レオと幼馴染のレミを演じるのは、本作で俳優デビューとなるエデン・ダンブリンとグスタフ・ドゥ・ワエル。『Girl/ガール』の主人公を演じたビクトール・ポルスターと同じバレエスクールに通うエデン・ダンブリンは、14歳の時に偶然電車内でルーカス・ドンと出会い、オーディションを薦められ見事抜擢された。レミ役のグスタフ・ドゥ・ワエルはオーディションでエデン・ダンブリンとのペアでの演技を高く評価され、レミ役の座を勝ち取った。その他キャストには、『天国でまた会おう』(17)などのエミリー・ドゥケンヌ、『ジュリアン』(17)などのレア・ドリュッケール、『REVENGE リベンジ』(17)などのケヴィン・ヤンセンス、『イゴール・ヴァン・デッセル』(16)などのイゴール・ヴァン・デッセルが出演している。
絶妙な年齢に差し掛かった少年の揺れ動く心情を鮮やかな色彩で魅せた『CLOSE/クロース』。この機会に是非チェックしてみては?
『CLOSE/クロース』作品情報
■原題:Close
■公開日:2023年7月14日(金)全国公開
■上映時間:104分
■配給:クロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES
■製作国:ベルギー、オランダ、フランス
■公式HP:https://closemovie.jp/
(C) Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022
※2023年6⽉16⽇時点の情報です。