今度の週末は映画を観ない？ まだ何を観るか決まっていない方のために、映画館で公開中&ネットフリックスなどの動画配信サービスで視聴可能な作品をFILMAGA編集部員がレコメンド！ 魅力的な作品が揃ってます！
今週はFILMAGA編集部・小川がレコメンド!
PROFILE:ミステリーで頭を使い、アクション作品でスカッとしたあと、ヒューマンドラマでジーンとする。春が近づいてきたからか、ホラーの気分も高まり中。
2月9日劇場公開『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』（2024）
あらすじ：主人公マイク（ジョシュ・ハッチャーソン）は、生計のために廃墟と化したレストラン“フレディ・ファズベアーズ・ピザ”で夜間警備をすることに。業務内容は“モニターを監視するだけ”と至って簡単なはずだったが、不思議な出来事が起き始める。長らく放置されていた機械仕掛けマスコットたちが動き出し、侵入者たちを襲い始めたのだ。マスコットたちの目的は何なのか、過去に起きた子供たちの失踪事件の真相とは。そしてマイクは無事に生き延びることができるのか……。
小川：スコット・カーソン制作の人気ホラーゲームを原作とした実写映画です。2015年に初報が出たものの長らく続報がなく、ファンにとっては待望の公開ですね。私もゲームをプレイしていたので心待ちにしていました。（怖すぎて一作目の1夜でギブアップしましたが……）映画の見どころはなんといっても、ゲームそのままのクオリティで動き回るフレディたちの姿！ 実際に機械仕掛けのマスコットたちを制作して撮影しているそうです。彼らって怖いですけど、同時に愛らしさもあって、そのどちらも堪能できる内容となっていました。また、主人公である人間側の生い立ちや心理状況、行方不明になった弟の謎などにも焦点を置かれていて、ゲームとは一味違う『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を楽しめます。ジャンプスケアもそこまで多くないのでホラーが苦手でも見やすいですよ。
2月9日劇場公開『夜明けのすべて』（2024）
あらすじ：月に1回訪れるPMS（月経前症候群）の影響で感情を抑えられなくなってしまう藤沢美沙（上白石萌音）は、転職してきたばかりだというのに、何事にもやる気がなさそうな山添孝俊（松村北斗）に怒りをぶつけてしまう。しかしそんな山添もパニック障害を患っており、様々な事を諦め、生きる希望を失っていた。生きにくさを抱えた二人は次第に、それぞれの症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
小川：PMSとパニック障害で苦しむ2人を見て、率直に衝撃を受けました。“生きにくさ”のせいで人生の選択を狭められて、ひとりで失望したり焦燥したりする姿は見ていてやる瀬ない。でも、山添くんが藤沢さんの気を逸らしてあげたり、藤沢さんが山添くんの髪を切ってあげたりして、お互いが自分自身ではなく、相手を助けようとする姿に心があたたかくなります。そして映画で語られるのは、パニック障害やPMSの苦しみだけではありません。人は生きていく中でさまざまな問題を抱えることがある。この映画は誰もが経験する辛さや悲しみに、優しく寄り添って囁きかけてくれる、そんな気がしました。音楽も美しいので、ぜひリラックスして観てほしいです。
配信中『死霊のはらわた ライジング』（2023）
あらすじ：互いに疎遠になっていた２人の姉妹。その感動の再会に水を差したのは「死者の書」によって復活し、人間の肉体を手に入れた死霊たちだった。生か死か？ 極限のバトルが繰り広げられる……！
小川：1981年に公開されたサム・ライミが監督&脚本を務めた『死霊のはらわた』の正統続編として制作された本作。制作総指揮にはサム・ライミと過去シリーズの主演ブルース・キャンベルが名を連ねていて、それだけで期待大でした。『死霊のはらわた』は若者たちがコテージで悪霊に襲われるというアメリカの古典的なホラーでしたが、今作の舞台はロサンゼルスのマンション。シングルマザーのエリーと妹・ベス、3人の子供たちが“死者の書”の呪いに巻き込まれてしまいます。子供の世話に追われながらも腐らず、妹の相談にもしっかり乗る自立した女性エリーを筆頭に、登場人物のキャラクターがしっかり描かれているので皆生き残ってほしい……！と思いながらの視聴でした。果たして家族はどうなってしまうのか……、ぜひ確認してみてください。血のりも量もすごいですよ！ ネットフリックスで配信中です。（2023年2月6日現在）
週末に観る映画は決まりましたか？ 名作に出合えたらFilmarksでレビューしてね。それでは良い映画ライフを！
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※2024年2月6日時点の情報です。
