【ネタバレ】映画『スオミの話をしよう』あらすじと結末はどうなる?スオミの正体とは?

わざわざ聖地で結婚式を挙げた映画ドラマオタク

古澤椋子

映画『スオミの話をしよう』スオミとは一体何者なのか?物語の結末はどうなるのか?ネタバレありで解説。

三谷幸喜が5年ぶりに脚本と監督を担当する映画『スオミの話をしよう』。主演に長澤まさみを迎え、西島秀俊や瀬戸康史、遠藤憲一など豪華キャストが送るミステリー・コメディだ。

著名な詩人の妻・スオミが失踪した。詩人が住む豪邸に、訪れたのはスオミの元夫の刑事・草野圭吾(西島秀俊)。やがて屋敷にはスオミの歴代の夫たちが集まり始める。互いにとってのスオミを語ってみると、不思議なことに彼らの思い出のなかのスオミはどれも別人。本当のスオミの姿とは?

スオミの話をしよう』(2024)あらすじ

詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻であるスオミ(長澤まさみ)が突然姿を消した。捜査にやってきたのは、スオミの元夫の刑事・草野圭吾(西島秀俊)。草野は、部下の小磯杜夫(瀬戸康史)と寒川の世話係である乙骨直虎(戸塚純貴)と共に、スオミに何があったのかを調べていく。やがて屋敷にはスオミの歴代の夫たちが集まってくる。寒川の家の庭師である魚山大吉(遠藤憲一)、草野の上司である宇賀神守(小林隆)、怪しげなYouTuberである十勝左衛門(松坂桃李)。喧々諤々とスオミの話をする5人の新旧夫たち。しかし不思議なことに彼らの思い出のなかのスオミは、見た目も性格もスキルも喋る言語も違う。スオミはどこに消えたのか。本当のスオミの姿とは?

※以下、本作のネタバレを含みます。

どれも別人のスオミの姿

スオミには、5人の夫がいた。現在の夫は、著名な詩人の寒川しずお。スオミの失踪について調べるために寒川の家を訪れた草野は、スオミの4番目の夫だ。そして、寒川の自宅では、1番目の夫・魚山も庭師として働いていた。

現在のスオミは、寒川の連れ子の食事を作り、学校の送り迎えもするなど良き妻であり、母だという。しかし、草野の前ではそんな姿は一度も見せたことがない。草野の前でのスオミは、いつも小さな声で喋り、料理や家事もままならない引っ込み思案の女性だった。そしてスオミの高校の教師でもあった魚山の前では、いつもツインテールで傍若無人なツンデレの少女だったという。彼らが語るスオミの姿はどれも違う。しかし、どんなスオミも魅力的で、彼らはスオミに骨抜きにされていた。

3人が自分たちにとってのスオミを語らううちに、3番目の夫・宇賀神も登場。スオミは宇賀神の前では中国語のみを喋り、色気と豪快さを併せもつ女性だったという。宇賀神もそんな彼女の面倒を見ることを楽しんでいた。4人が各々にとってのスオミについて話していると、身代金3億円を要求する電話が。身代金が足りないと騒いでいるうちに、2番目の夫・十勝が登場する。スオミは十勝の前では、明朗快活ではっきりとした女性だったという。

豪華な邸宅を中心に、5人の夫たちが共に過ごしていたスオミとの回想シーンが描かれる。にぎやかな会話とともに、スオミの失踪事件は徐々に解決へと向かっていく。

物語の結末はどうなる?

スオミを誘拐した犯人からの要求は3億円を2つのバッグに分け、それをチャーターしたヘリコプターで公園に落とせというものだった。バタバタしながら準備をしてヘリコプターに乗り込む5人の夫たち。無事、身代金の支払いに成功した。

寒川の邸宅に戻ってきた5人。スオミの帰りを待っているうちに、草野はこの要求がどこかおかしいことに気づく。ヘリコプターを使って引き渡しなんて難しいことを要求してくるのは、ヘリコプターを所持している十勝がいることを知っている人間でなければできないはずだ。草野は邸宅のなかに内通者がいるのではないかと指摘する。

内通者は、寒川の世話係・乙骨。彼はスオミに頼まれ、スオミとともに失踪事件を企てていたのだ。5人の夫の前にやっと姿を現したスオミ。スオミは、寒川を騙して3億円を受け取り、思い出の地であるフィンランドに向かおうとしていたのだ。

スオミは幼いころから相手の望む自分を演じる女性だった。魚山、十勝、草野、宇賀神それぞれが望む、彼らにとっての理想の女性像を演じていたのだ。そんなことをやっているうちにスオミは自分自身が分からなくなり、そのたびに各夫の前から姿を消していた。

スオミが唯一自分らしくいられたのは、寒川の前だけ。しかし、それは寒川が自分のことしか考えておらず、スオミに何も求めても与えてもいないからだった。その証拠に、寒川は身代金が入っていると見せかけた空のアタッシュケースを差し出していた。スオミを本気で助けようとはしていなかったのだ。

スオミには、愛する人に本当の自分を求めて欲しいという願いがあった。しかし、新旧5人の夫のなかには、その欲望を満たすものはいなかった。スオミは高校時代の友人・薊とともに、次の男性との出会いを求めてまた行動するのだった。

豪華な邸宅を舞台にしたワンシチュエーションミステリーコメディである本作。夫たちのプライドが生み出すユーモアと、長澤まさみによる5パターンのスオミの鮮やかな演じ分けが楽しめる映画となっている。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

※2024年9月14日時点の情報です。

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