「攻殻機動隊」シリーズどの順番で観るのがオススメ?初心者向けにTVアニメ・劇場版を徹底解説!

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

今このタイミングで、「攻殻機動隊」をアニメで観てみようと思うとシリーズが多すぎて、どれから観ればいいかわからないという人も多いでしょう。そこで今回は筆者がおすすめする「攻殻機動隊」アニメシリーズ鑑賞順序を紹介します。

「攻殻機動隊」のこと、みなさまご存知ですか? 「攻殻機動隊」とは、1989年に士郎正宗によって発表された漫画を原作に、以降の様々な近未来SF作品に多大な影響を与えてきた作品です。シリーズは漫画だけでなく、小説、ゲーム、アニメと様々なメディア展開を果たしています。中でも、アニメ作品はこれまでに何シリーズも作られてきています。

今このタイミングで、「攻殻機動隊」をアニメで観てみようと思うとシリーズが多すぎて、どれから観ればいいかわからないという人も多いでしょう。そこで今回は筆者がおすすめする「攻殻機動隊」アニメシリーズ鑑賞順序を紹介します。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002)

まず、一番に手を取ってみるのをオススメするのが、TVアニメシリーズの第1弾となる『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』です。2002年にTV放送を果たした、「攻殻機動隊」初のTVアニメシリーズです。本シリーズを160分にまとめた総集編『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』も製作されています。

基本的には一話完結のエピソードで構成されているのですが、話を追っていくうちに「笑い男事件」という大きな事件に通じていく物語となっています。

時代設定やどういった登場人物がいるのか、さらにはどんなテーマを根幹に持った作品なのかが、多くの人に飲み込みやすい作りとなっているので、この作品から攻殻機動隊ワールドに入ってみるのがオススメです。現在のファンでも、このシリーズを観てファンになったという方も多いのではないでしょうか。

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攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(2004)

2番目に見るのをオススメするのが、TVアニメシリーズの第2弾『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』です。2004年にTV放送を果たした『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の続編にあたるシリーズとして、2年後を舞台に「個別の11人事件」という新たな事件を巡るエピソードが展開されます。こちらもシリーズをまとめた総集編『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven』も製作されています。

キャラクターや設定も地続きになっているので第1シリーズを見終えた後に順番通り観ていくのがオススメです。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』がピンと来なかったという人は、本作の鑑賞をスキップするというのもアリです。

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(2006)

続いてオススメするのが、これまで紹介してきたTVアニメシリーズの第3弾にあたる『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』です。

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』から2年後を舞台に“傀儡廻し”という謎のハッカーと対峙する物語で、2006年に発表された作品です。これまでのTVアニメシリーズと物語は繋がっていますが、複数話作られてきたこれまでのシリーズとは違って、本作は一本の長編作品として登場しました。本作は元々、劇場版を予定して作られた作品で、TV放送以降に『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』(11)という3D劇場版も公開されました。

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』の結末で迎える展開が大きく関わる物語なので、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』を観ていない人は、必ず先にそちらを観ておきましょう。逆に『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』をスキップした人は、本作をスキップしてしまうのもアリかもしれません。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995)

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

TVアニメシリーズを見終えた、もしくは見終えてなくても、ある程度設定を把握しましたよ、という方はぜひ、『攻殻機動隊』初の映像化作品である『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の鑑賞をオススメします。公開は1995年。監督は劇場版の「うる星やつら」シリーズや「機動警察パトレイバー」シリーズに携わってきた押井守です。

原作の漫画のエピソードを基に制作された本作は、TVアニメシリーズに比べると厳かな雰囲気で展開される作品となっています。日本だけでなく海外でもカルト的な人気を誇る作品で、「攻殻機動隊」を世に大きく広めたと言える位置付けの作品です。

時系列でアニメの「攻殻機動隊」を観ていくのであれば、本作を一番最初に観るべきではあるのですが、舞台設定などを知らないで本作を観ると一度に入ってくる情報量も多く、「攻殻機動隊」という作品自体を難しいものと感じさせかねないと思い、TVアニメシリーズの後の鑑賞をオススメします。

ちなみに、ハリウッド映画である実写版「攻殻機動隊」でもある『ゴースト・イン・ザ・シェル』(17)は、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』が題材になっているので、次にオススメする続編『イノセンス』の前に、実写版を観るのも順番的にちょうど良いかもしれません。

攻殻機動隊

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イノセンス』(2004)

イノセンス

続いてオススメするのが劇場公開作品『イノセンス』です。

タイトルに「攻殻機動隊」と付いていないのですが、本作は紛れもない『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の続編作品です。2004年に押井守監督によって制作されました。本作の主人公は、これまでのシリーズの主人公であった草薙素子ではなく、その仲間であるバトーが務めます。

『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』よりも増して、独特の演出や癖のある話の見せ方は人を選ぶのですが、その唯一無二の映像演出や、華美な音楽と街が織りなす不思議な雰囲気は、「攻殻機動隊」のアニメ作品でも随一の見事さを誇る作品となっています。

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「攻殻機動隊 ARISE」シリーズ(2013〜2014)

攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain

劇場版シリーズを体験し終えたら、次に体験して欲しいのが2010年代以降に登場した「攻殻機動隊 ARISE」シリーズです。本作は、『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』(13)、『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』(13)、『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』(14)、『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』(14)の劇場版4部作となるシリーズです。この4部作を再編集して、2エピソードを追加したTV放送版というのも存在しており、そちらは「攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」というシリーズです。

劇場版の4部作で観るのか、TV放送版を観るかは、お好みで選んで良いと思いますし、気に入ったのであればもう一方も鑑賞してみて、双方の違いを探ってみるのも面白いでしょう。

本作は、これまでのシリーズから監督やキャスト、キャラクターデザインに到るまでを一新したシリーズです。公開当時は久しぶりの新作ということもあって、これまでとは大きく変わる見た目などから様々な賛否を産みました。これまでのシリーズと対比して『攻殻機動隊 ARISE』シリーズがあなたにとってどう映るのかを試してみるのも、当時の論争を追体験するという意味でも鑑賞の順番として推奨したいところです。

攻殻機動隊

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攻殻機動隊 新劇場版』(2015)

攻殻機動隊 新劇場版

そして最後にオススメするのが2015年に劇場公開された『攻殻機動隊 新劇場版』です。世界観や物語は、「攻殻機動隊 ARISE」シリーズに準ずるものとなっているので、「攻殻機動隊 ARISE」シリーズを鑑賞後に体験するのがオススメですが、物語自体は、主人公である草薙素子の過去を掘り下げたものとなっています。

「攻殻機動隊」のアニメ化としても一番新しいものとなるのが本作です。 初のアニメ化である『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』から数えると、20年以上の時を経て映像化された本作が、どんな映像体験を見せてくれるのか。「攻殻機動隊」アニメ化の最新版という位置付けで、鑑賞に臨んでみるのもいいでしょう。

攻殻機動隊

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今回は、「攻殻機動隊」のアニメシリーズを大きく7ブロックに分けて、オススメの鑑賞順序を紹介しました。こう言ってしまうと本末転倒ですが、実際のところ、観る順番に正しい・正しくなんかないので、すでに違った順番で観てしまった人も、落胆せずに自分の好きな順番で「攻殻機動隊」楽しんでみましょう。

攻殻機動隊

逆に、今回紹介した順番以外で「攻殻機動隊」を体験してみてピンと来なかった人は、ぜひ、この順番での鑑賞を試してみて欲しいです。「攻殻機動隊」という世界の面白さを飲み込みやすいのでは? というイチオシの順番なので、そんな私のゴーストの囁きをぜひ信じてみてくれたら幸いです。

(C)1995・2008士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMNET、(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会、(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会

※2020年7月13日時点のVOD配信情報です。

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  • ユーキ
    4.2
    テクノロジーが人間と機械の境界を溶かすとき、「私が私である」根拠はどこにあるのか。 その問いと正面から向き合い、世界のSF史を塗り替えたアニメーション映画の金字塔。 『AKIRA』と並び、ヤンマガが生んだ二大巨頭。 その系譜にあるのは、単なるエンターテインメントの枠を超えた「未来を思考する装置」としての映像体験。 冒頭、緑色のタイプライター風の文字が躍るシークエンスから、電脳化された世界へと一気に引き込まれる。 舞台は、電脳化とサイボーグ技術が普及した近未来の香港。 猥雑でありながら妖しく美しい夜景は、今なお圧倒的なビジュアルとして記憶に残る。 川井憲次氏による劇伴も唯一無二で、独特の世界観をさらに深く刻み込む。 そして、主人公・草薙素子を演じた故・田中敦子さんの声。 クールで知性的でありながら深い孤独を帯びたその声は、この作品の魂そのものだった。 便利さを追求した果てに、肉体も記憶もデジタル化した世界。 そこで問われるのは「ゴースト」の在り処だ。 ここでいうゴーストとは、魂というより「自我」に近い。 しかし本作は、その自我すら揺るがす。 記憶は改竄され、身体は交換可能になる世界で、「個とは何か/生命とは何か」を情報として再定義できるのか。 コピーを生むだけでは生命とは言えないのか。 人間と人形の違いはどこにあるのか。 問いは連鎖し、境界は溶けていく。 「人間は、可能性を追い求め、出来るとなったらやる生き物」 作中のこの言葉は、AIや生命倫理の課題に直面する現代の私たちにこそ、より重く響く。 物語の鍵を握る「プロジェクト2501」。 人形使いは説く。 単なる情報のコピーは生命ではなく、多様性と滅びの可能性こそが生命の本質だと。 本作が描くのは、人間と機械を分かつ壁を探す物語ではない。 その壁が崩れたとき、私たちは自分をどう定義し直すのか。 「自己定義の拡張」の物語だ。 素子が個としての自我を押し広げていくプロセスは、人間であることを捨てるのではなく、高次の存在へとアクセスするための「変異」に他ならない。 ラストシーン、街を見下ろす彼女の呟きが、かつてない解放感をもって響く。 『マトリックス』をはじめ後のクリエイターたちに多大な影響を与え、今やネットミームの宝庫ともなっている本作。 ネットワークやAIが日々進化し身近になっている現代だからこそ、私たちはこの作品が予見した未来の渦中に、自ら立っていることを実感する。
  • Yuki
    3.8
    難しくてうまく説明できてるか分からんけど、 脳以外が義体の人間が存在して、脳を直接ネットに繋げられるから、脳をハッキングして肉体を悪用するやつらが出てくる世界線。 映画や漫画中には、 時々作者は遠い未来からやってきたのでは? と思う作品があるけど、これもそう。 記憶を塗り替えられてたり、 自分自身でも、自分が人間から生まれたのか、プログラミングなのか、分からないかったり、 ここら辺の設定がとても面白かった。 でも難しくてところどころ雰囲気で見てた。それでも面白く感じられた! それにしても生まれる前の作品とは驚き。 AIが生活の中心になろうとしてて、30年前にもそれが予想できてたのかな、、
  • レイ
    4.5
    攻殻機動隊全話視聴。 2番目に好きなアニメ作品になった
  • -
    午前10時の映画祭 もっかい見る
  • HORIBE
    3.8
    おそらく20年ぶりくらいに視聴 AIが身近になった今、当時より面白く感じられるのは作品の先見性のためだろう ストーリーによる推進力を大きく使わず 風景描写と音楽が続く静的な時間経過を盛り込み 世界観で物語に惹きつける手腕が見事で 押井守の作家性をようやく把握することができた。 普通それは長くても5分くらいの長さの映像である音楽PVでは容易だけど、映画的な1時間半でそれをやるとダレてしまうもの。 それを可能にしているのは、おそらく一度の視聴では認識もしていないディテールのうまさの積み上げによるものだろう。 SF的な機械類の動きも含めたデザインや電子世界の映像化の妙が効いている。 アニメとは絵が動くことでアニマ(魂)がやどる芸術であり、映像(動画)は“動く”ことに喜びがあり、そのことを最も理解・表現していのがアニメ第一世代の高畑勲や宮崎駿。 その後に、ストーリーの力を組み込んだのがガンダムの富野由悠季であり、 その上でアニメの新しい表現方法を提示したのが押井守だったんだな。 この後、TVシリーズの『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(神山健治)(2002–2003)に行って、『イノセント』に戻ろう 楽しみ
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
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