今週末は映画を観ない? 映画館で公開中&動画配信サービスで視聴できる映画をFILMAGA編集部員がレコメンドする企画、「#週末なに観る?」。まだ予定が決まっていない方のために、 オススメしたい作品の魅力を語ります!
今週はFILMAGA編集部・冨山がレコメンド!

PROFILE:アカデミー賞の授賞式も目前。日本でもノミネート作品が次々と公開されていますが、今年はどの作品が受賞するのか……今から楽しみです!
劇場公開中『あの歌を憶えている』(2023)
あらすじ:ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた……。
冨山:メインキャラクターとなる2人の人物は、原題の“Memory”という言葉の通り、それぞれ「記憶」にまつわる悩みを抱えています。忘れたい“記憶”を持つシルヴィアと、忘れたくないのに“記憶”を失っていくソール。本作はそんな2人が偶然出会い、新たな希望と愛を見出していくヒューマンドラマです。本作で注目したいのはシルヴィアとソール以外の人物達です。彼らも、2人とは違った悩みや心の傷を抱えています。それぞれの守りたいもの、正義があるのです。シルヴィアやソールに共感出来ずとも、誰かしらに共感ができると思います。また本作の舞台となるのはNYなのですが、よくイメージされる華やかな場所や有名な場所がほとんど出てきません。シルヴィアを演じるジェシカ・チャステイン自ら街のショップに足を運んで衣装を選び、ヘアメイクもしていたそう。登場人物達の心情はもちろんですが、衣装やロケーションなどにも注目してみてください!
劇場公開中『ドライブ・イン・マンハッタン』(2023)
あらすじ:夜のニューヨーク。ジョン・F・ケネディ空港から一人の女性がタクシーに乗り込んだ。シニカルなジョークで車内を和ます運転手と女性はなぜだか波長が合い、会話が弾む。 聞けば運転手は二度の結婚を経験し、幸せも失敗も経てきた。一方プログラマーとしてキャリアを築いてきた女性だが、恋人が既婚者であることを運転手に容易に見抜かれてしまう。もう二度と会うことのない関係だからこそ、お互いの本音を打ち明けていく二人。他愛のないはずだった会話はやがて予想もしなかった内容へ発展し、女性は誰にも打ち明けられなかった秘密を告白し始める。
冨山:後腐れがない関係だからこそ、話せる話ってありますよね。本作は、空港からマンハッタンへと向かうタクシーに乗り込んだ乗客と、運転手の小さな出会いを描いた物語です。乗客の女性を『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(19)のダコタ・ジョンソン、タクシーの運転手を『I am Sam アイ・アム・サム』(01)のショーン・ペンが演じています。基本的にタクシーの車内での2人の会話で物語が進んでいき、他の人物はほとんど登場しません。なので、会話の間合いやセリフのトーンで全てが決まってしまう、ごまかしの効かない演出ですが、そこは流石のおふたりです。私が本作を観終えた後に感じたのは「大人のベッドタイム・ストーリー」という印象でした。自然とモヤモヤしていた気持ちが消えていて、今日はぐっすり眠れるな……と。心にモヤモヤしたものを抱えている大人のあなたに、オススメしたい一作です。
VOD配信中『ヴァチカンのエクソシスト』(2023)
あらすじ:1987年7月……サン・セバスチャン修道院。アモルト神父はローマ教皇から直接依頼を受け、憑依されたある少年の「悪魔祓い」エクソシズムに向かう……。変わり果てた姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判。その修道院の地下に眠る邪悪な魂……。全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる……。
冨山:本作の主人公であるアモルト神父は実在した人物で、彼の回顧録から、神父が実際に経験した悪魔祓いの一部始終を描いています。公開当時、作品自体はもちろん、日本語でファンと交流する監督など、多方面で話題になっていました。最近ようやく鑑賞した私も、鑑賞中にニヤニヤしてしまうほど面白い作品でした。普段からホラー作品をよく観るので、エクソシスト系の作品も度々観てきましたが、エクソシスト系の作品では、かなりの確率で最終的に神父達が悲惨な結末を迎えることが多いように思います。しかし、その不安を微塵も感じさせないのが名優ラッセル・クロウ。真面目でありながらも、すれ違う修道女たちに向かって「カッコー」と言うお茶目な一面を見せるアモルト神父を見事に演じあげています。また悪魔祓いのシーンで、物が動くなど客観的な描写だけではなく、神父の視点で悪魔がどのように攻撃をしてきているのか描かれていたのが個人的にはとても新鮮に感じ、見どころのひとつになっていると思います。続編の製作も正式に決定しているようなので、今のうちに是非ご覧ください!
週末に観る映画は決まりましたか? 良い作品に出会ったら、ぜひFilmarksでレビューしてくださいね。それでは良い週末を!
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※2025年2月20日時点の情報です。



