ドラマファンから高評価を集める「国内刑事ドラマ」とは？「SPEC」や「MOZU」など人気の10本を紹介

先の読めない展開に心をつかまれる国内刑事ドラマ。硬派な推理サスペンスや謎解きドラマから熱血バディものまで、手に汗握る展開の名作が満載です！　今回は、そんな国内刑事ドラマの中からFilmarksで評価が高い作品10本をご紹介します。

『踊る大走査線』（1997）

『教場』などの君塚良一脚本、『ロングバケーション』などの亀山千広プロデュース、『SP 警視庁警備部警護課第四係』などの本広克行演出という豪華製作陣による刑事ドラマ。織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、水野美紀、ユースケ・サンタマリア、いかりや長介出演。

脱サラして警察官になった青島俊作は、交番勤務を経て念願の刑事課に配属される。しかし、”所轄刑事”は踏み込んだ捜査ができず、理想の刑事像とはまるでかけ離れていることが判明。人一倍正義感が強い青島は、警察の階級社会に立ち向かい、個性派揃いのメンバーと共に事件解決のために奔走する。

斬新な刑事ドラマとして大ヒットを記録し、多数のスペシャルドラマやスピンオフドラマ、劇場版などが製作された。

『ケイゾク』（1999）

『池袋ウエストゲートパーク』などの堤幸彦監督、『民王』などの西荻弓枝脚本でおくる刑事ドラマ。中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、野口五郎、鈴木紗理奈、徳井優出演。

迷宮入り事件だけを捜査する「捜査一課二係」に、東大卒の女性エリート刑事・柴田純が配属される。頭脳明晰だがマイペースであか抜けない柴田は、叩き上げの刑事・真山徹と共に、難事件の解決に挑む。

独特の世界観が好評を博した本作は、スペシャルドラマや劇場版も製作され、のちに設定を一部引き継いだ続編として「SPEC」シリーズが放送されている。

『ガリレオ（第１シーズン）』（2007）

東野圭吾の推理小説「ガリレオ」シリーズをTVドラマ化。福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、品川祐、渡辺いっけい、真矢ミキ出演。

天才物理学者・湯川学のもとに、新人女性刑事の内海薫が捜査協力を求めてやって来る。不可解な難事件を解明すべく、2人が奔走するさまを描く。事件のトリック解明に加え、頭脳明晰だが変わり者の湯川と、感情を素直に表現する薫の掛け合いも見どころ。

劇場版2作品が公開、13年にはTVドラマの続編が放送され、ファンの多い一作。

『BOSS 1stシーズン』（2009）

「離婚弁護士」シリーズの脚本・林宏司、演出・光野道夫、主演・天海祐希が再集結。竹野内豊、戸田恵梨香、溝端淳平、吉瀬美智子、ケンドーコバヤシ、温水洋一、玉山鉄二出演。

アメリカ帰りの訳ありキャリア刑事・大澤絵里子は、警視庁に新設された「特別犯罪対策室」の室長に就任。精鋭という体で集められたメンバーは、皆個性的で難ありの人材ばかりだったが、チームとして難事件を解決していく。事件解明やチームの人間模様、徐々に深まっていく絆など、綿密に練られた展開から目が離せない。11年には続編が放送された。

『絶対零度〜未解決事件特命捜査〜』（2010）

『家族のうた』などの酒井雅秋が脚本を担当。上戸彩、北大路欣也、宮迫博之、杉本哲太、山口紗弥加出演。

新設された「未解決事件特命捜査対策室」に所属する新人刑事の桜木泉が、個性的なメンバーと共に難事件の解決にあたる。正義感が強く、遺族への思い入れも強い泉は、粘り強い独自捜査で事件解決への糸口を探っていく。衝撃的な展開が話題を呼び、11年にシーズン2が放送。以降も主要キャストを一新して20年にはシーズン4が放送されている。

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』（2010）

『ケイゾク』の堤幸彦演出、西荻弓枝脚本でおくる異色の刑事ドラマ。戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、神木隆之介、福田沙紀、城田優出演。

科学的には解明できない事件を取り扱う「未詳事件特別対策係（通称・未詳）」に配属されたIQ 201の天才だが変人の当麻紗綾と、元SITの瀬文焚流。2人は”スペック”と呼ばれる特殊能力者たちが巻き起こす事件の捜査に挑む中で、各々の過去とも対峙することになる。

驚異的なヒットを記録した「SPEC」シリーズとして、スペシャルドラマやスピンオフ作品、劇場版など多数の作品が製作されている。『ケイゾク』の続編としてのポジションも持ち、細かい伏線や巧みな演出などが散りばめられ、何度見ても楽しめる作品として評される。

『ストロベリーナイト』（2012）

誉田哲也による警察小説「姫川玲子」シリーズをTVドラマ化。竹内結子、西島秀俊、小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平出演。

ノンキャリアから異例のスピード出世を遂げた刑事・姫川玲子。捜査一課で姫川班を率い、様々な事件を解決していく。ダークサスペンスの要素も色濃く、人間模様を深く丁寧に描く。のちに劇場版公開、それに伴うスペシャルドラマが放送されている。

『MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』（2014）

逢坂剛の小説「百舌シリーズ」をTVドラマ化。西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮、伊藤淳史、長谷川博己出演。

公安部のエース・倉木尚武は、繁華街の爆発事件で妻を失う。爆破テロの可能性も視野に入れた捜査が行われ、事件の真相を探るべく捜査に没入する倉木は、やがて国家を揺るがす陰謀に触れていく。映像化不可能と言われた原作を壮大なスケールで再現し、ダークで骨太な作品に仕上がっている。同年に続編が放送、15年には劇場版が公開された。

『BORDER〜警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係〜』（2014）

映画『GO』の原作者・金城一紀によるオリジナル脚本。小栗旬、青木崇高、波瑠、古田新太、滝藤賢一出演。

刑事の石川安吾は、生死の境をさまよったことを機に死者と対話できる特殊能力を得る。亡き被害者から証言を得て事件解決のために奔走するが、やがて違法捜査にも手を染めるようになる。生死や善悪などさまざまな”ボーダー”で葛藤しながらも、事件解決のために立ち向かうさまを描く。予想外の展開が話題を呼び、女性検視官を主人公にしたスピンオフ作品、および続編のスペシャルドラマが17年に放送されている。

『シグナル 長期未解決事件捜査班』（2018）

韓国のTVドラマをリメイク。「結婚できない男」シリーズなどの尾崎将也が脚本を担当。坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋出演。

ある事件がきっかけで心に深い傷を負った刑事・三枝健人。現在と過去をつなぐ謎の無線機を通じて、15年前の同じ事件を追う刑事と交信し、時効間近の誘拐事件を追っていく。21年に劇場版の公開とスペシャルドラマの放送が予定されている。

※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づいてセレクトしたものです。

※2020年4月30日時点の情報です。