デヴィッド・ボウイ:映画で知る偉大なるロックスターが遺した映画

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赤毛のケリー

偉大なるロックスター、デヴィッド・ボウイ

1月8日、69歳の誕生日に新作「ブラックスター」をリリース。

そしてその2日後、彼はこの世を去りました。

この悲報は、世界中が嘆き悲しんだ事でしょう。

彼が影響を与えたアーティストは数知れず。

彼こそスターマン。

ロックスターであり、俳優である彼が遺した作品をご紹介致します。

地球に落ちて来た男(1976年)

地球に落ちてきた男

(C) 1976 Studiocanal Films Ltd. All rights reserved.

あらすじ

アメリカのニュー・メキシコに不時着したニュートン(デヴィッド・ボウイ)はやがて発明家として成功するが、秘密主義の生活を続けるため、片田舎のホテルに引きこもる。そして、ホテルのメイド、メリー・ルー(キャンディ・クラーク)の世話になる。

彼女はやがてニュートンを愛するようになるが、彼は普通の人間とはどこか違う。彼の心の奥にはいつも宇宙の果てに残してきた家族のことがあった。彼の天才的な発明に脅威を抱く政府は、宇宙へと旅立とうとする彼をとらえて人体実験を始める・・・。

ミステリアスな魅力を100%生かしたデビュー作

デヴィッド・ボウイが初めてメジャーな映画に出演したのがこの作品です。公開当時、欧米ではカルトムービーとして知られていたのですが、日本では公開当時、不遇な扱いを受け、実際より短いバージョンで公開されました。

ニコラス・ローグ監督の推薦でこの作品でアクター・デビューを飾った彼自身がもこの映画が気に入り、自らのアルバム・ジャケットのスチールに使用しています。

戦場のメリークリスマス(1983年)

戦場のメリークリスマス

あらすじ

1942年、日本統治下にあるジャワ島レバクセンバタの日本軍俘虜収容所で、朝鮮人軍属カネモト(ジョニー大倉)がオランダの男性兵デ・ヨンを犯す。日本語を解する俘虜(捕虜)の英国陸軍中佐ジョン・ロレンス(トム・コンティ)は、ともに事件処理にあたった粗暴な軍曹ハラ(ビートたけし)と奇妙な友情で結ばれていく。

一方、ハラの上司で所長の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)は、日本軍の背後に空挺降下し、輸送隊を襲撃した末に俘虜となった陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)を預かることになり、その反抗的な態度に悩まされながらも彼に魅せられてゆく。

国内外の異色のスター達の競演

恐らく日本で、俳優としてのデヴィッド・ボウイはこの作品が一番有名なのではないでしょうか。彼は、英軍将校ジャック・セリアズ役で出演しています。ビートたけしの存在感に圧倒されがちの作品ですが、デヴィッド・ボウイの容姿、ただ、ただ美しい!その一言です。

ベルベット・ゴールドマイン(1998年)

ベルベット

あらすじ

ニューヨークの新聞記者アーサー(クリスチャン・ベール)は、かつてロンドンを席巻した伝説のロック歌手 ブライアン・スレイド(ジョナサン・リース=マイヤーズ)についての調査を始める。ブライアンは狂言暗殺をし、それ以来ファンからも失望され行方不明になっていた。

実はアーサーは若い頃ブライアンの熱狂的なファンであり、彼は70年代のロンドンを回想する。それはロック青年から、マックスウェル・デイモンという架空の人物を演じグラムロックの頂点まで上り詰めたブライアンの歴史であり、彼と共に愛憎の日々を過ごした“ワイルド・ラッツ”の元ボーカリスト カート・ワイルド(ユアン・マクレガー)、そしてアーサー自身の人生の記憶でもあった。

インスピレーションのもととなったデヴィッド・ボウイ

この作品は、70年代のグラム・ロック時代のロックスターが描かれています。グラム・ロックの頂点に上りつめた男のお話です。「そもそもデヴィッド・ボウイって?グラム・ロックって?」という方にお勧めします。

グラム・ロックが全盛期だった70年代、デヴィッド・ボウイもこのように架空の「ジギー・スターダスト」というロックスターを作りあげ、グラム・ロックの代表的な地位を確立することとなりました。

■ 関連記事:【訃報】デヴィッド・ボウイが許さなかった映画『ベルベット・ゴールドマイン』とは?

ここからは、近年の作品で彼の曲が使われている作品を少し紹介します。

LIFE!(2013)

ライフ

(C)2014 Twentieth Century Fox

あらすじ

ウォルター・ミティ(ベン・スティラー)はLIFE誌の写真管理部門で働いている。長い歴史を持つこの雑誌も廃刊が決まり、最終号の準備に追われる日々。年がら年じゅうデスクでフィルムを相手にしているウォルターは、自分の人生が日々同じことの繰り返しだと感じている。

そんな時、彼は空想の中に入り込む。その中では、横暴な上司と激しくバトルしたり、極地を旅する冒険家になったりと変幻自在。けれども現実に立ち返ると、空想とのギャップに疲れるばかり。 そんなウォルターの身に大事件が起きる。最終号の表紙を飾る写真がどうしても見つからない。運悪く、撮影した写真家は世界を放浪しながら写真を送ってくるのが常で、今も世界のどこにいるのか判らない。はからずもウォルターは写真家に会うために現実の冒険をすることに…。

挿入歌「スペース・オディティ」(1969年)

この作品で、この曲はとても素敵な使われ方をしています。主人公のウォルターが、この曲に導かれるようにヘリコプターに乗り込むのです。乗り込むタイミングと曲が盛り上がるサビの部分と重なってとても感動的です。

「スペイス・オディティ」(原題:Space Oddity)は、デヴィッド・ボウイの同タイトルの2作目のアルバムに収録。

フランシス・ハ(2014年)

フランシス・ハ

(C)Pine District, LLC.

あらすじ

バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。

主題歌「モダン・ラブ」(1983年)

この作品は現代のニューヨークが舞台でありながらモノクロ映像という一風変わった作品です。その作品にボウイの80年代のこの曲が使用されていることも斬新で正にモダン。

「モダン・ラブ」(原題:Modern Love)は1983年14枚目のアルバム「レッツ・ダンス」に収録。このアルバムは全世界に爆発ヒットとなりました。

パイレーツ・ロック(2009年)

パイレーツロック

あらすじ

素行不良で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は、更正を望む母の提案で、母の旧友クエンティン(ビル・ナイ)のいる船に乗船。その船は、アメリカ出身のザ・カウント(フィリップ・シーモア・ホフマン)ら、クールなDJたちがロックの取締りをもくろむ政府の目を盗み、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局だった。

エンドロール「レッツ・ダンス」(1983年)

この作品のエンドロールに「レッツ・ダンス」が使われています。たくさんのアーティストのアルバムのジャケットが次々に出てくるので、ロック好きにはたまらない映像です。また、出演者達が楽屋オチ的にこの曲に合わせてが踊っているのも見物。

「レッツ・ダンス」(原題:Let’s Dance)も「モダン・ラブ」と同じく1983年14枚目のアルバム「レッツ・ダンス」に収録。キャリアを通じて変化し続けたボウイが、ナイル・ロジャーズを迎えてディスコ路線に転じた大ヒット曲です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。彼は他にもたくさんの映画に出演していますし、彼の曲は他様々な映画で使用されています。彼が去っても彼の作品は残ります。映画の中でロック・スター:デヴィッド・ボウイを感じてみて下さい。

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  • 来夢
    4.4
    気持ち悪いを通り越して美しいっていうね。撮る人が撮れば実話ベースの原作ものでもここまでアーティスティックに表現できるもんなんだな。原作未読だから元はわからないけれども。 この美しさにあの名曲。役者たち(ミュージシャンや芸人)の演技は上手さとは違った魅力を感じるね。魅力というか狂気というか。 こういう社会性の強いアーティスティックでクレイジーな映画を撮れる監督がもっといたらいいんだけれどなー。 毎年クリスマスになると観たくなる。ような映画ではありませんが、いつ観ても素晴らしい映画です。 余談:最近在宅ワークの恩恵で独学でピアノをゼロから始めました。戦場のメリークリスマスを練習中です。指開かない。
  • もり
    4.2
    宗教観の違いで互いを理解できずとも、最終的に個人間で愛情と友情が芽生えていたところに良さがある。
  • watarihiro
    3.8
    1942年、日本統治下にあるジャワ島の日本軍俘虜収容所で、朝鮮人軍属カネモトがオランダの男性兵デ・ヨンを犯した。ハラ軍曹は切腹させようとしたがヨノイ大尉がやってきて軽くすました。その後、収容所に新たにイギリスの陸軍少佐であるセリアズがやってきた。彼の姿を見てヨノイ大尉は愛情のような感情を持つ、、、。 個人的にキャラクターの感情を掴み取りづらい作品だなと思いました。 時代は戦争で出てくる人物は全員兵隊なのに戦争映画とは感じさせない深い人間ドラマって感じでした。 坂本龍一は迫力ありました。 一回見ただけじゃ心のモヤモヤが消化しきれないです。これは4K修復版を見に行く事を検討します。
  • ally
    3
    2021/44 宗教観、組織論、精神性 等、日本と欧米の価値観の圧倒的ちがいが、浮き彫りになる 日本軍とイギリス人俘虜(捕虜)の二項対立が明らかな映画だが、我々が共感し理解を示すことができるのは、両者間どちらだろうか? 建前、自決という落とし前、神体という概念、責任の所在と虚偽、個人の生命よりも組織の秩序 これら日本軍が貫く独特な哲学・思想に対し、欧米人が解せぬ顔で悪態をつく おそらく2021年に生きる我々は後者の立場になり得るだろう 西洋の合理性と個の尊重という価値観は既に日本人の内面に反映されつつある これこそ連合国に敗北したことを象徴する出来事なのではないかと思った 精神性は過去の遺物となり、日本人が日本人たらしめるものは、雑にまとめると、日本国籍かつ日本に住んでいるという点だけである 日本軍統治下のジャワでは、ハラ軍曹は相手がイギリス人俘虜(捕虜)であっても、日本語でのコミュニケーションを貫きロレンスは仕方なしに日本語で応対する しかし、戦後ロレンスがハラ軍曹を訪ねるとその立場は逆転する ハラ軍曹含めた日本兵たちは外国人捕虜に対し人権を無視するような残虐かつ暴力的に扱った その上で、見せしめのように処刑を実施した それに対して、作中に描かれていないのでこれは想像に過ぎないが、戦後ハラ軍曹は独房で殴られることがあったのだろうか? 生ぬるい環境で首根っこを掴まれ、そして最終的に刑に処され死ぬ 過程はまるで違うがたどり着く結論は一緒 表出の仕方や恣意性は違えど、支配と被支配の構造はいつの世も変わらない 戦争の前と後で日本人がどのように変わっていったかということがよく分かる映画だった
  • masaki
    3.7
    30/2021 二二六事件に参加できなかった龍一さんと 弟を救えなかったボウイさん。 そうよねえ。
戦場のメリークリスマス
のレビュー(14675件)