アカデミー賞を逃し続けてきたレオナルド・ディカプリオ、今年は受賞の可能性大!

俺は木こりだいい男よく眠りよく働く

谷越カニ

毎年恒例のアカデミー賞が現地時間の2月28日に開催されます。今年は『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの監督賞2連覇や『マッドマックス 怒りのデスロード』の裏方系の賞総なめに期待がかかるなど、例年以上に盛り上がりを見せています。

■ 『レヴェナント:蘇りし者』イニャリトゥ、アカデミー監督賞2連覇の偉業達成なるか?

そんな中、主演俳優賞にノミネートされたレオナルド・ディカプリオに注目が集まっています。

Leo1

出典:https://www.flickr.com/photos/124448708@N02/14178768530

これまで男優賞を逃し続けてきた悲運の男についに受賞のチャンス到来!過去のノミネートを振り返りながら、今年の受賞の可能性を考えます。

1度目 『ギルバート・グレイプ』助演男優賞ノミネート(第66回、1993年)

ギルバート・グレイプ

俳優デビューから3年、19歳の時にはじめて助演男優賞にノミネートされました。1995年以降は主演級の役が増えたため、唯一の助演賞ノミネートになります。

ディカプリオが演じたのは知的障害を持つアーニー・グレイプ。女の子に間違われそうな笑顔を浮かべるトラブルメーカー役を高い演技力で見事に演じました。

アカデミー賞の俳優賞ではハンディキャップを抱える登場人物を演じた俳優が受賞するケースが多い(『フォレスト・ガンプ/一期一会』のトム・ハンクスなど)にもかかわらず、受賞を逃します。受賞したのは『逃亡者』のトミー・リー・ジョーンズ。

2度目 『アビエイター』主演男優賞ノミネート(第77回、2004年)

アビエイター

11年ぶりのノミネートは主演男優賞でした。

巨匠マーティン・スコセッシとの黄金タッグを組み演じたのは「地球上の富の半分を持つ男」と評された実在の人物ハワード・ヒューズ。映画製作などの事業を展開し成功をおさめる反面、私生活では苦しみが多かった彼の波瀾万丈な人生を情熱的に演じましたが、受賞したのは『Ray/レイ』のジェイミー・フォックスでした。『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド、『ネヴァーランド』のジョニーデップも受賞を逃しています。

ちなみに、ディカプリオは本作で初めてゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞しました。

3度目 『ブラッド・ダイヤモンド』主演男優賞ノミネート(第79回、2006年)

ブラッド・ダイヤモンド

2年ぶりのノミネート。

ディカプリオが演じたのはダイヤモンドの密輸に手を染める傭兵ダニー・アーチャー。アフリカの内紛地域で問題になっている紛争ダイヤモンドと少年兵問題に焦点を当てた社会派ドラマをダーティーな演技で盛り上げたのですが、ここでも受賞を逃します。

栄冠に輝いたのは『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィテカー。『幸せのちから』のウィル・スミスも受賞を逃したほか、『ドライヴ』(2013)で世界中の映画ファンを魅了したライアン・ゴスリングが『Half Nelson(日本非公開)』で初めてノミネートされています。

ちなみに、同年公開の『ディパーテッド』はゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞の主演男優賞でノミネート。

4度目 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』主演男優賞ノミネート(第86回、2013年)

ウルフ

ついに3度目の主演男優賞ノミネートとなりました。監督・スコセッシとのタッグは5度目。

ディカプリオは主人公ジョーダン・ベルフォートを熱演。超がつくほどの億万長者の栄枯盛衰をハイテンションで演じ、受賞の有力候補に挙げられましたが、共演したマシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』でノミネート)に惜しくも敗れ、4度目のノミネート止まりに終わってしまいます。他の候補者に『アメリカン・ハッスル』のクリスチャン・ベールなど。

番外編 『ギャング・オブ・ニューヨーク』主演男優賞ノミネートをダニエル・デイ=ルイスにかっさらわれる

ニューヨーク

スコセッシと初めてタッグを組んだ本作は第75回(2002年)アカデミー賞で10部門にノミネートされました。しかし、主演のディカプリオは共演したダニエル・デイ=ルイスに主演男優賞ノミネートの座を奪われてしまいます。

当のディカプリオはデイ=ルイスのノミネートを当然と発言。相当な屈辱を覚えたはずですが、デイ=ルイスの演技を尊敬し、敬服を現した大人な一面をのぞかせました。

そして5度目……『レヴェナント:蘇りし者』主演男優賞ノミネート!(第88回、2015年)

レヴェナント:蘇えりし者

『バードマン、あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)でアカデミー監督賞を受賞し、今年も受賞が有力視されるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと初めてタッグを組んだ本作。

ディカプリオは実在のハンター ヒュー・グラスを演じました。極寒の荒野で熊に襲われ、重症を負うも奇跡的に一命を取り留めたグラスは、見捨てた狩猟チームの仲間に復讐するためサバイバルの旅を始める、という内容の映画です。

これまで散々苦汁をなめてきたディカプリオですが、前哨戦となる第73回ゴールデングローブ賞、第22回全米映画俳優組合賞、第69回英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞しており、アカデミー主演男優賞の受賞も最有力視されています。

ライバルは『オデッセイ』のマット・デイモン、『リリーのすべて』のエディ・レッドメイン、『スティーブ・ジョブズ』のマイケル・ファスベンダー、『Trumbo』のブライアン・クランストンの4人。

アメリカの映画評論家ピーター・トラヴァースはマイケル・ファスベンダーを高く評価する一方で、受賞はディカプリオになるだろうと予想。また、堅実に当てにいくアカデミー賞予想でお馴染みの映画評論家町山智浩もTBSラジオ「たまむすび」でディカプリオの受賞は揺るぎないと語っています。

レヴェナント:蘇えりし者

(C)Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

以上のことから、今年はディカプリオの受賞逃し芸は見られないのではないか、という結論に達しました。ゴールデングローブ賞受賞よりも先にラジー賞を受賞してしまう、共演俳優に主演男優賞をかっ攫われるなど苦汁をなめてきたレオ様。もはや恒例となった落選いじりからの卒業は目の前です。

2年連続で黒人俳優が俳優賞にノミネートされないことが問題視されるなど、波乱を呼んでいる今年のアカデミー賞ですが、明るい話題としてディカプリオの受賞の知らせを聞きたいものですね。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS
  • ynyn
    4
    強い緊張感と苦しさの映画。雄大な自然は美しく、希望が見いだせない。スカッとするシーン一切なし。
  • あずたろ
    4
    痛かった痛かった。痛すぎて見てるだけで悶絶して叫んでた。これを演じてるレオ様すごいわ。 それにしてもグリズリーが本当リアルで、本当にグリズリー使って撮影してるのかなって思わせるくらいだった。映像も綺麗で凍てつく寒さまで伝わってきた。これが実話がもとになってるってすごい。そして主人公の生命力と運の良さ?がすごくて、自分がこんな目にあったら何だか変な信仰心を持ってしまいそうだと思った。あ、その前に私だったら即死してるわ。 トム・ハーディ出てるの全然知らなくて最後の方のシーンでようやくあれ?って思ったらトムハで驚いた 笑
  • きよピヨ
    4
    昔の人って凄い生命力だなー!って思った映画。 この世界に現代人が来たら速攻死んでまうな… あと、お馬さんの中って暖かいのね まぁあれしか方法が無いよなー💦
  • タカ
    4
    壮絶サバイバル。
  • スグル
    4.5
    映画館で見たかった。 これに尽きる。 凄まじい映像とレオ様の鬼気迫る痛い・寒い・苦しいの熱演。 作中何度、(あまりに痛そうで)声を出してしまったか。 全てを失った男は、最後に"何"を信じたのか。
レヴェナント:蘇えりし者
のレビュー(49558件)