映画ファンが「なんか心地いい…」と高評価！アンニュイな雰囲気が魅力の映画10本

淡々とした空気感の中にリアルな人間模様が描かれる、アンニュイな雰囲気の映画にしっとりと浸りたい……。そんな気分にピッタリな映画を集めました！　今回は、Filmarksで高評価を集める、アンニュイな雰囲気が漂う映画10本のキャスト＆あらすじを紹介します。

『さよならみどりちゃん』（2004）

南Q太の同名コミックを、『ロボコン』などの古厩智之監督が実写映画化。星野真里、西島秀俊、松尾敏伸、岩佐真悠子、佐藤二朗出演。

平凡なOLのゆうこ（星野真里）は、いいかげんな性格のユタカ（西島秀俊）と関係を持つが、ユタカには「みどりちゃん」という本命の彼女がいるという。ユタカに嫌われたくないゆうこは、彼に言われるがままの生活を送るが……。一途な女性のリアルな片思いを描いた、切ないラブストーリー。

『ストロベリーショートケイクス』（2006）

魚喃キリコの同名コミックを、『無伴奏』などの矢崎仁司監督が実写映画化。脚本は人気小説家の狗飼恭子が務めた。池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子、加瀬亮、安藤政信出演。

大失恋を経てデリヘル店の電話番を務める里子（池脇千鶴）、里子が憧れるデリヘル嬢の秋代（中村優子）、プライドが高く過食症のイラストレーター塔子（岩瀬塔子）と、その同居人で恋に生きるOLのちひろ（中越典子）。立場も性格も異なる4人の女性の恋愛模様と日常をリアルに映し出す。

『百万円と苦虫女』（2008）

『ふがいない僕は空を見た』などのタナダユキが監督・脚本を担当。蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助出演。

短大卒業後、就職できずにアルバイトをして暮らす21歳の佐藤鈴子（蒼井優）は、とある出来事がきっかけで実家に居づらくなり、海辺の街へ。百万円貯まるごとに新しい土地に移り、住まいを転々とする。行く先々での出来事や、出会いと別れを通じて少しずつ成長し、やがてほのかな恋に落ちる……。不器用な女性のリアルな心情を、ゆるやかに、繊細に描いた青春ロードムービー。

『おと・な・り』（2009）

監督は『君に届け』『ユリゴコロ』などの熊澤尚人。岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之出演。

進むべき道に迷うカメラマンの聡（岡田准一）と、フラワーデザイナーを目指してフランス留学を控える七緒（麻生久美子）。アパートの隣人同士である2人は直接顔を合わせたことはないものの、互いの生活音を通じ心を通わせるようになっていく。30歳の男女の等身大の恋愛を描いた、大人のためのラブストーリー。

『カケラ』（2009）

桜沢エリカのコミック「LOVE VIBES」を原作として実写映画化。『0.5ミリ』などの安藤モモコの初監督作品。満島ひかり、中村映里子、津川雅彦、かたせ梨乃出演。

夢や目標もなく、満たされない恋愛をしている女子大生のハル（満島ひかり）は、メディカルアーティストをしているリコ（中村映里子）から声をかけられる。好きになるのに性別は関係ないというリコの人生観に戸惑いながらも、2人はやがて親密な関係になっていく……。女性同士の恋愛や友情、不完全な女性が前を向いて成長していくさまを独特の世界観で描いた青春ストーリー。

『婚前特急』（2011）

『わたしのハワイの歩きかた』などの前田弘二による長編初監督作品。吉高由里子、浜野謙太、杏、石橋杏奈、青木崇高、宇野祥平出演。

24歳のOL・池下チエ（吉高由里子）は、時間を有効活用するため5人の男性と同時に付き合っていた。しかし親友・浜口トシコ（杏）の突然の結婚がきっかけで、5人の彼氏を“査定”し、本当の相手を見極めようとする……。気ままな恋愛を楽しむ女性が、本当の恋を探すために奔走する。吉高由里子の魅力があふれる、肩肘張らずに楽しめるラブコメディ。

『百円の恋』（2014）

周南「絆」映画祭でグランプリに輝いた足立紳の脚本を、『イン・ザ・ヒーロー』などの武正晴監督が映画化。安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織（小出早織）、宇野祥平出演。

実家で引きこもり生活を送る32歳の一子（安藤サクラ）は、離婚して出戻ってきた妹の二三子（早織）と揉め、ヤケクソで一人暮らしをすることに。百円ショップでアルバイトを始めた一子は、引退寸前の中年ボクサー・狩野（新井浩文）に恋をする……。どん底に落ちた女性が、ボクシングを通して人生をリスタートする姿を描く。

『オーバー・フェンス』（2016）

佐藤泰志の小説を、『もらとりあむタマ子』『ぼくのおじさん』などの山下敦弘監督が実写映画化。オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介出演。

妻に見放され、東京から故郷の函館に戻った白岩（オダギリジョー）は、実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。ある日、仲間に連れていかれたキャバクラで、鳥になりたいという風変わりなホステス・聡（蒼井優）と出会う。孤独な男女が織りなす日々と、人生の変化を細やかに描いた青春ドラマ。『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く函館3部作の最終章。

『南瓜とマヨネーズ』（2017）

魚喃キリコの同名コミックを、『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの冨永昌敬が監督・脚本を手掛け実写映画化。臼田あさ美、仲野太賀（太賀）、オダギリジョー、清水くるみ、光石研出演。

ツチダ（臼田あさ美）は、ミュージシャン志望の恋人・せいいち（太賀）の夢をかなえるため、彼には内緒でキャバクラで働いて生活費を稼いでいた。一方、仕事もせず堕落した生活を送るせいいちだったが、ツチダがキャバクラの客と愛人関係を結んだことを知り、心を入れ替えて働き始める。そんな矢先、ツチダのかつての恋人・ハギオ（オダギリジョー）が現れる……。二つの恋の間で揺れる女心をリアルに描いた、切ないラブストーリー。

『愛がなんだ』（2018）

角田光代の同名小説を実写映画化。『アイネクライネナハトムジーク』などの今泉力哉が監督を務める。岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、江口のりこ出演。

28歳のテルコ（岸井ゆきの）は、マモル（成田凌）に一目惚れしてから、仕事などそっちのけでマモル中心の生活を送っていた。しかしマモルにとってテルコはただの都合のいい女で、関係を発展させようとすると拒絶されてしまう。ある時、ふとしたことからまるで恋人のような仲になりテルコが有頂天になる中、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう……。アラサー女性の痛いくらいにまっすぐな片思いの行方を描いたラブストーリー。

※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2020年9月5日時点の情報です。