映画「レッドクリフ」は英雄伝「三国志」の中でも特に有名である“赤壁の戦い”を描いた歴史アクション超大作。アジア映画史上最大の規模で製作され、圧巻の映像スケールと、三国志を知らない人でも楽しめる構成で大ヒットしました。今回はシリーズ前編と後編をまとめてご紹介します。
『レッドクリフ Part I』(2008)
三国時代の中国。曹操(チャン・フォンイー)は絶大な権力を握り天下統一を目指していた。曹操の野望を阻止するため、蜀の軍師・諸葛孔明(金城武)と呉の司令官・周瑜(トニー・レオン)は同盟を結び連合軍を結成する。そして、いよいよ80万の軍勢を備える曹操軍が長江の赤壁に迫り、連合軍との全面戦争が始まろうとしていた。
『ミッション:インポッシブル2』などを手がけたジョン・ウー監督のもと、100億円以上の製作費をかけて作り上げた歴史スペクタクル超大作。「三国志」で天下三分の計が実現することになった“赤壁の戦い”を2部作で展開する。前編は赤壁の戦いの前哨戦をクライマックスとして描かれている。80万の軍勢に対して6万の軍勢で対抗する諸葛孔明の知略と奇策、戦いの壮大なアクションシーンが展開され、三国志を知らない人でも夢中になる作品。アジア映画として歴代最大のヒットとなった。
三国志の英雄たちが皆魅力たっぷりに描かれており、アジアのスター達が集結して演じている。知力溢れるトニー・レオン演じる周瑜と金城武演じる孔明はもちろん、関羽(バーサンジャプ)や張飛(ザン・ジンシェン)の迫力あるアクションシーンにも目が離せない。そして女性陣も輝いており、特に周瑜の妻・小喬を演じるリン・チーリンの美しさには目が釘付けになる。
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『レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―』(2009)
孔明の奇策で曹操軍を撤退させた連合軍だったが、疫病が蔓延してしまい撤退を決意する。しかし孔明と周瑜は戦地に残る。曹操軍にスパイとして潜入していた尚香(ヴィッキー・チャオ)によって2000隻もの戦艦による曹操軍の陣営がわかり声を失う連合軍だったが、周瑜は勝機を見出す作戦を立てる。そして曹操と連合軍の最大の戦い“赤壁の戦い”が始まるのだった。
赤壁の戦いをクライマックスに描く後編。孔明の奇策や周瑜の地理学や気象学を駆使した戦略を軸に、曹操や連合軍の劉備らそれぞれの戦いが展開される。お互いの戦略を読み合う頭脳戦も面白いが、壮大なスケールで描く赤壁の戦いのシーンは圧巻。
前編・後編ともに壮大なスケールで様々な英雄の戦いが描かれるが、ストーリーは比較的シンプルに構成されわかりやすく、人間ドラマにも感動でき、歴史的知識がなくても十分に楽しめる内容になっている。
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※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2020年11月27日時点の情報です。