『あの頃。』『愛がなんだ』で繊細な人間模様と一筋縄ではいかない青春を描いてきた今泉力哉監督の最新作。共同脚本に原作である『音楽』『ゾッキ』が相次いで映画化された漫画家・大橋裕之を迎え、オリジナル脚本で下北沢を舞台に「古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達について」と若者たちを描く。
『くれなずめ』『生きちゃった』など話題作に出演している若葉竜也を主演に、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚をはじめフレッシュなキャストが集結した。当初の公開から約11ヶ月の延期した待望の話題作『街の上で』が2021年4月9日公開決定。
映画『街の上で』(2019)あらすじ
下北沢の古着屋で働いている荒川青(若葉竜也)。青は基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。事足りてしまうから。そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、また、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。
映画『街の上で』キャスト
荒川青/若葉竜也
下北沢の古着屋で働いている。恋人にフラれたことを引きずっている。
川瀬雪/穂志もえか(保紫萌香)
青の元恋人。
田辺冬子/古川琴音
古書店の店員。青が通っている。
高橋町子/萩原みのり
美大生の映画監督。青に映画出演を依頼する。
城定イハ/中田青渚
衣装スタッフ。町子の現場を担当している。
その他、キャスト
村上由規乃、上のしおり、芹澤興人、タカハシシンノスケ、成田凌
映画『街の上で』見どころ
本作の見どころは「これは自分の物語だ」と錯覚するほど等身大の生活が描かれていることだ。『愛がなんだ』で「とにかく語りたくなる」と多くの観客を熱狂させた今泉監督だが、すでに彼の最高傑作と呼び声も高い本作もまさに「語りたくなる映画」だろう。
また撮影や録音をはじめ、『愛がなんだ』『サッドティー』などでタッグを組んだ「今泉組」のスタッフが再結集したため、今泉監督らしい世界観は本作も健在である。特に主演を務めた若葉竜也は『愛がなんだ』で魅力的なキャラクター・ナカハラを演じて、「主演二人よりも共感した」と多くのファンを獲得した。本作でも若葉の「共感しまくる演技」に注目したい。
音楽に関心が強い今泉監督らしく、音楽も本作の見どころになっている。舞台が「文化の街」下北沢らしく、主題歌・ラッキーオールドサン、音楽・入江陽と暖かいポップスを作ることに定評がある実力派2組が集結した。
当初の公開日から約11ヶ月の延期を余儀なくされたが、生きていく道にそっと光を差すような仕上がりになっているので、劇場で「自分の物語」を目撃して欲しい。
映画『街の上で』作品情報
2021年4月9日(金)全国公開
監督:今泉力哉 脚本:今泉力哉、大橋裕之
配給:「街の上で」フィルムパートナーズ 配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
公式サイト: https://machinouede.com
公式Twitter:https://twitter.com/machinouede
公式Instagram: https://www.instagram.com/machinouede/
※2021年4月4日時点の情報です。