「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズはTBSの日曜劇場枠で放送された連続ドラマ。タイトルは日本の刑事事件における裁判有罪率が99.9%であることからきており、残りの0.1%の事実にこだわる型破りな弁護士を主人公に真実を解き明かしていく痛快リーガルエンターテイメント。最高視聴率20%を超える大人気シリーズとなり、今冬には劇場版の公開も決定しました。今回はドラマ版と劇場版まとめてご紹介します。
『99.9-刑事専門弁護士-』(2016)
日本の刑事事件における裁判有罪率は99.9%。つまり無実を証明できるのは0.1%。そんな0.1%の事実にこだわる型破りな弁護士・深山大翔(松本潤)はその実績から日本4大法律事務所の一つである斑目法律事務所にヘッドハンティングされる。そこで深山は敏腕弁護士の佐田篤弘(香川照之(市川中車))やエリート弁護士の立花彩乃(榮倉奈々)らと共に刑事事件裁判の弁護を請け負う“刑事事件専門ルーム”のチームに所属することになる。チームに数々の刑事事件が舞い込み、深山はメンバーと衝突しながらも、“0.1%の事実”を追求していく。
連続ドラマ初である刑事専門弁護士を題材にしたリーガルエンターテイメント。1話完結型で進められ、知っていそうで知らなかった弁護士と司法の世界が展開される。事件のトリックもしっかり構成されており、事実を求め最後まで諦めない主人公が無罪を解き明かしていく痛快なストーリーは視聴者の心を掴んだ。
事実にこだわる型破りな弁護士役の松本潤と勝利にこだわってきた敏腕弁護士役の香川照之(市川中車)の2人が、ぶつかり合いながらも事件の真相に迫っていくかけ合いに注目が集まった。ヒロインを演じた榮倉奈々が主人公に振り回されながらも成長していく姿にも人気が出た。
『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(2018)
自ら納得するまで事実を追求する型破りな弁護士・深山に振り回され、刑事事件専門チームの室長が定着せずにいた。見かねた所長の斑目春彦(岸部一徳)は、民事の仕事に戻っていた前室長の佐田を呼び戻す。後任が見つかるまでの兼務ということで渋々承諾した佐田。こうして再びコンビなった深山と佐田は逆転不可能な事件に挑んでいく。
日曜劇場では異例となったシリーズ化の2作目。前シリーズと同様のスタンスで0.1%に隠された真実を解き明かしていく。前シリーズは主に検事VS弁護士の構成だったが、今シリーズは裁判官にも焦点を当て、検事と弁護士と裁判官という三角関係から事件を構成する。新ヒロインである元裁判官の弁護士・尾崎舞子を木村文乃が演じ、裁判官の実情も展開させた。
『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE(仮)』(2021)
ドラマの最高視聴率が20%を超えるなど、大人気シリーズとなり続編を求める声も多かったが、今回シリーズ第三弾として劇場版の制作が決定。松本潤演じる深山と香川照之(市川中車)演じる佐田の名コンビはもちろん、新米弁護士役の杉咲花も加わり、新ヒロインとのかけ合いや劇場版ならではのストーリーに期待が高まる。今冬公開予定。
※本記事で紹介する作品は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年6月10日時点の情報です。