2019年の4月から9月までの2クール放送されたのが『あなたの番です』。次々と起こる殺人の謎を考えていく考察ブームを巻き起こし、人気を博したミステリードラマ。『あなたの番です 劇場版』が2021年12月10日から公開予定。そこで、観た人は復習として、観たことない人はどんな展開だったかがわかるように第1章となる1話から10話までをネタバレありで振り返っていく。
『あなたの番です』(2019)あらすじ
手塚菜奈(原田知世)と手塚翔太(田中圭)は新婚早々マイホームを手に入れ、マンション「キウンクエ蔵前」へ引っ越してきた。その当日、定期的に開かれているという住民会に参加することになった菜奈。
そこでひょんなことから、「人は誰しも殺したい人がいる」という話の流れになり、殺したい人を発表するゲームがスタート。ただし、「殺したい人がいる者同士、交換で殺人すれば動機がないので疑われないのでは?」ということから、殺したい人の名前を書き、それを箱の中へ。そこからくじを引く要領でひとり1枚ずつ引く「交換殺人ゲーム」が行われた。
冗談だと思い軽い気持ちでみんなが参加していたが、その日の夜、管理人の床島比呂志(竹中直人)がマンションの敷地内で亡くなっているのが見つかる。その後も、ゲームで名前を書かれた人が次々と亡くなっていく。ミステリー好きの菜奈は、ゲームだったはずの交換殺人が実際に行われているのではないかと推理するが……。
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/anaban/
企画・原案:秋元康
脚本:福原充則
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、小室尚子、中茎強(AXON)、内田秀実
登場人物
※名前の前に★がついている人は交換殺人ゲームの参加者
<「キウンクエ蔵前」関係者>
302号室
★手塚菜奈(原田知世)
スポーツウェアのデザイナー。夫・翔太と同じくミステリー好きで、交換殺人ゲームで名前を書かれた人が亡くなっているのを目の当たりにして、真犯人を探そうとしている。ちなみに翔太とは未入籍。
手塚翔太(田中圭)
スポーツジムのトレーナー。菜奈が大好きで何度もアタックしまくってようやく結婚までこぎつけた。人との距離感が近く、空気が読めないところも。
管理人
★床島比呂志(竹中直人)
「キウンクエ蔵前」の管理人。図々しく、人のプライバシーもお構いなしに入り込んでくるので、一部の人に嫌われていた。最初の死者。持病に悩み自殺したと言われているが……。
101号室
★久住譲(袴田吉彦)
エレベーターの管理会社に勤務。袴田吉彦に似ていることがコンプレックス。
102号室
児嶋佳世(片岡礼子)
自宅で子供向けの英会話教室を営む。夫・俊明との関係が冷え切っていること、自身に子供がいないことで、304号室のそらに執着する。
児嶋俊明(坪倉由幸)
地図会社勤務。妻・佳世との仲が冷え切っている。普段、愛人宅にいるため、自宅にはほとんど帰ってきていない。
103号室
★田宮淳一郎(生瀬勝久)
早期退職した元銀行員。真面目で堅物。住民会でも、融通のきかない意見を言うため煙たがられることも。ある時から小劇団に入りのめり込む。
田宮君子(長野里美)
淳一郎の妻。なんだかんだ夫を支えている。
104号室
★石崎洋子(三倉佳奈)
主婦。噂話や交換殺人ゲームについて敏感。護衛のために格闘技をはじめる。
石崎健二(林泰文)
洋子の夫。区役所の職員。交換殺人ゲームに敏感すぎる洋子に呆れている面も。
石崎文代(田村海優)
洋子と健二の娘。小学3年生。しっかり者。
石崎一男(大野琉功)
洋子と健二の息子。文代の弟で小学1年生。よく姉と一緒に行動している甘えん坊。
201号室
★浮田啓輔(田中要次)
暴力団の下っ端構成員で何度か詐欺で捕まったことも。あいりの親代わりをしている。
妹尾あいり(大友花恋)
浮田の娘のような存在で、彼の家に居候している。柄は悪いが本当は心優しい。柿沼と結婚する予定。
柿沼遼(中尾暢樹)
浮田の子分的存在で、恋人のあいりとともに浮田の家に居候している。チャラく見えるが、浮田やあいりを想う純粋な一面も。
202号室
★黒島沙和(西野七瀬)
理系の女子大生。菜奈が交換殺人ゲームの真犯人を見つける推理を進めていくうちに、一緒に犯人探しをするように。
203号室
★シンイー(金澤美穂)
中国人留学生。近所のブータン料理店でバイトをしている。クオンは恋人。彼のほかにも不法滞在者を部屋に匿っているため後ろめたい。
クオン(井阪郁巳)
ベトナム人。シンイーの恋人だが、不法滞在している。
イクバル(バルビー)
バングラデシュ人のSE。シンイーとクオンの部屋にともに暮らしている。
204号室
西村淳(和田聰宏)
小規模の外食チェーンを運営する会社の社長。キーホルダーを指で回すクセがある。
301号室
★尾野幹葉(奈緒)
手作りやオーガニックにこだわりを持つ。翔太に初めて会ったときから彼に執着し、突然彼にプレゼントを贈ったり、拒絶すると恨み言を言ったりするなど猟奇的な面も。
304号室
★北川香澄(真飛聖)
ラジオパーソナリティでシングルマザー。仕事が忙しく、そらを放置しがち。
北川そら(田中レイ)
香澄の息子。よくマンションでひとりで遊んでおり、子どもに執着する児嶋佳世が我が子のように接することも。
401号室
木下あかね(山田真歩)
フリーライター。住民のゴミをよく漁っていて、マンションの清掃係を任される。ゴミを見ては、住人の行動を考察している。
402号室
★榎本早苗(木村多江)
住民会会長。専業主婦で、押しに弱いが明るい性格。菜奈と仲良くなり、交換殺人ゲームの真犯人について彼女と推理している。
榎本正志(阪田マサノブ)
早苗の夫で警視庁すみだ署生活安全課の課長。出世のことばかり考えている。
403号室
★藤井淳史(片桐仁)
大学病院の勤務医。ずる賢い性格。よくメディアでもてはやされている学生時代からの友人・山際祐太郎を妬んでいる。
404号室
江藤祐樹(小池亮介)
IT起業家でアプリを作っている。なぜか、赤池幸子と仲がいい。
501号室
佐野豪(安藤政信)
よく大きな荷物を抱え、外階段を使って移動している謎の男。
502号室
★赤池美里(峯村リエ)
義母・幸子と一見仲よく見えるが、本当はいびられているためストレスが溜まっている。その上、わがままな彼女の介護に疲れ果てている。
赤池吾朗(徳井優)
美里の夫で幸子の息子。気が弱い。美里と幸子の仲が悪いのを知りながら、それを見て見ぬふりをしている。
赤池幸子(大方斐紗子)
吾朗の母で、美里の義母。車椅子生活を送っていて、美里に学がないことに苛立っている。そのため介護されながら彼女をいびっている。
新管理人
蓬田蓮太郎(前原滉)
床島に代わりに派遣されてきた新しい管理人。軽く明るい性格。木下のことが好き。
<「キウンクエ蔵前」部外者>
細川朝男(野間口徹)
菜奈が以前勤めていたデザイン会社の社長で、彼女の元夫。
桜木るり(筧美和子)
藤井が働く病院の看護師。優しい顔をして実はドS。
神谷将人(浅香航大)
警視庁すみだ署の刑事。402号室の正志に弱みを握られていた手前、交換殺人ゲームのことを知ったが、ひとりで捜査をしていた。
水城洋司(皆川猿時)
警視庁すみだ署の刑事。刑事のくせに怖がりで死体が見られない。
※以下、ドラマ『あなたの番です』ネタバレを含みます。
1話
・引っ越し早々、感じ悪い管理人
手塚菜奈、翔太夫妻が「キウンクエ蔵前」へ引っ越してくる。翔太が買い物に行っている間、部屋に来た管理人の床島。許可もなく部屋に上がり込み、不必要なのに部屋の写真を撮ってプライベートを探る彼を不快に感じる菜奈。
・住民会で交換殺人ゲームが!
月1回開催されているという住人会。引っ越した当日だが、今後の人間関係も考えて出席することにした菜奈。その歓談タイムに、自分は住民に嫌われていると騒ぎ出す床島。そこから「人は誰しも殺したい人がいるはず」、「接点のない人物を殺すと犯人が捕まりにくい」、「みんなが殺したい人を知りたい」という話の流れになり、「交換殺人ゲーム」が行われた。
・床島の死体がマンションの敷地内で発見!?
悪趣味だと思いつつも、みんなが紙に書かれた名前の人がまさか殺されるとは思わずはじめてしまった交換殺人ゲーム。しかしその当日、ゲームに参加していた床島の死体がマンション内で発見される。
そのほかチェックしてほしいシーン
・引っ越しのときに落としてバラバラになってしまった菜奈たちの家にあるパズル。
・黒島のあざ。
・車庫入れを練習する早苗。
・管理人室周辺で翔太が聞いた鍵が擦れ合う音。
亡くなった人物
管理人・床島
2話
・掲示板に貼られていた「管理人さん」という紙
床島が亡くなったことで、臨時の住民会が。そこで掲示板に「管理人さん」と書かれた小さな紙があったとシンイー。それを見て、参加者みんなが交換殺人ゲームは実際に行われたのではないかと疑い出す。
・ブータン料理店のテレビに山際祐太郎が殺されたニュースが流れる
菜奈と翔太がマンション周辺を歩いているとブータン料理店を発見。そこではシンイーが働いていて、藤井や久住も客として訪れている。その2人と合流した菜奈と翔太は、お店で流れているニュース番組でメディアで活躍していた医師の山際祐太郎が殺されたことを知る。藤井は以前、ゲームに参加した人へ「山際祐太郎」と書いたと公言していて……。
・所在不明の山際の頭部が藤井の部屋に!?
自分が書いた名前の人物が亡くなり、戸惑う藤井。そうこうしているうちに彼のもとへ「あなたの番です」などの文字が書かれた脅迫状が届くように。迷惑がっていると、ある日洗濯機の中に山際らしき頭部が入っているのを見てしまう。自分が引いた紙に書かれていた「タナカマサオ」を殺さなければいけないのだと焦るが、誰だか検討がつかず途方に暮れる藤井。
そのほかチェックしてほしいシーン
・サングラスとマスク姿で外を出歩く久住。
・翔太が担当するパーソナルトレーニングの個人顧客として細川朝男がやってくる。
亡くなった人物
山際祐太郎
3話
・シンイーが店長にセクハラを受けていた!?
ブータン料理店の店長・ドルジに気に入られていたシンイーは、何かと理由をつけて家に来るよう誘われるなどセクハラを受けていた。それをうまく交わしていたものの、納得がいっていなかったシンイー。
・「タナカマサオ」の正体がわかる!
誰に聞いても「タナカマサオ」の正体がわからなかった藤井。エスカレートしていく脅迫に怯える中、自分の病院で診察していると「タナカマサオ」という名の患者がやってくる。それがなんとブータン料理店の店長・ドルジだった!? ドルジはブータン人らしく見せるための偽名で本名は田中政雄だと発覚。
・藤井がブータン料理店に侵入
田中政雄がドルジだとわかった藤井は、彼しかいない時間を狙って店に侵入。その後、店で爆発事故が起こり、田中政雄が遺体で発見される。するとシンイーの部屋に「あなたの番です」と書かれた中華包丁が見つかり……。
そのほかチェックしてほしいシーン
・田宮がマンションに監視カメラを置く。
・早苗が出かけるのに自転車を使用。
亡くなった人物
タナカマサオ
4話
・交換殺人ゲームのことが翔太にバレる
今まで心配をかけたくなかったことと、大ごとにしたくなかったことから翔太に交換殺人ゲームのことは秘密にしていた菜奈。しかし尾野を通して翔太にバレてしまう。
・引いた紙にあった名前と書いた名前の告白
住民会の一部のメンバーで、引いた紙の名前を言い合うことに。洋子は自分の名前「石崎洋子」を書き、引いた紙は「吉村」、浮田は引いた紙には「赤池幸子」、黒島は引いた紙には「織田信長」、菜奈は引いた紙には「こうのたかふみ」と書いてあったと告白。
・502号室の異変
赤池家の嫁姑の不仲を知っていた浮田は自分が引いた紙に「赤池幸子」の名前が書いてあったことからゲームを理由に嫁から殺されるのではないかと心配していた。
そんな中、赤池家が住む502号室に異変が。それを知らせた早苗とともに菜奈と翔太は502号室へ。すると赤池美里と夫の吾朗が首を切られて亡くなっているのが見つかる。
そのほかチェックしてほしいシーン
・よくしゃべるようになる黒島。
・木下が黒島のゴミを漁るとその中から香典袋が入っていたビニール袋が出てくる。
亡くなった人物
赤池美里
赤池吾朗
5話
・「赤池美里」と書いた人物は?
次々とマンション関係者が亡くなり、さすがにすみだ署の水城と神谷も住民の中に犯人がいるのではないかと疑い出す。そんな中、浮田が菜奈、早苗、黒島へゲームで「赤池美里」と書いたと告白。まさか書いた人物が亡くなると思わず、3人に真犯人を見つけるよう頼む。
・ほかの住民にも交換殺人ゲームのことが知られる
立て続けに事件が起こり、気分転換に手塚夫妻を食事に誘う早苗。すると遅れてきた翔太は江藤、西村、木下を連れてくる。そして、彼らが知らないはずの交換殺人ゲームのことについて聞かれ戸惑う早苗と菜奈。
家に帰って、菜奈は翔太とゲームの話をしなかったことで少し揉めるがすぐに仲直り。しかし夜中、ベッドから抜け出してまで出かけて行った菜奈は細川と会っていて……。
・袴田吉彦が殺される!?
交換殺人ゲームに不安を覚えた久住。それに耐えきれずに、似ていることがコンプレックスでゲームでは「袴田吉彦」と書いたと菜奈へ告白する。その矢先、何者かに襲われ袴田吉彦が亡くなる。
そのほかチェックしてほしいシーン
・赤池美里・吾朗が亡くなったときに、浮田と同居人のあいり、柿沼、シンイー、西村のアリバイがない。
・そらを自宅へ連れて行った佳世と北川が揉める。
亡くなった人物
袴田吉彦
6話
・久住の引いた紙にあった名前は?
自分が名前を書いた袴田吉彦が亡くなりショックを受ける久住。菜奈に引いた紙に書いてあった名前は「細川朝男」だと打ち明ける。そして、その名前を書いたのは自分だと告白するとともに殺さないでほしいと懇願する菜奈。
・菜奈が翔太との婚姻届を出せなかった理由
久住が菜奈と引いた紙について話していたときに同席していた翔太。なぜ菜奈が細川を知っているのか、彼女が夜中に彼と会っているのを目撃したときから疑問だったが、彼が菜奈の元夫だったということが発覚。しかも翔太との婚姻届が出せなかったのは、細川から離婚届を出してくれるはずがなかなか提出してくれなかったこともわかる。
夜中に会っていたのは、ゲームで名前を書いてしまったため危険な目に遭っていないか気になっていたからだと語る菜奈。
・北川がゲームで書いた名前は?
ある日行われた住民会で一部の人から書いた名前と引いた紙にあった名前を伝え合うことに。早苗は書いた名前は「初恋の人」、引いた紙にあったのは「電車の席を譲らない人」、黒島は書いた名前は「早川教授」、北川が書いたのは「児嶋佳世」、引いた紙は白紙。
その矢先、佳世に頼んでゴルフバッグを会社に送ってもらった夫の俊明。中身を確認するためにバッグを開けるとそこには佳世の足が入っていて……。
そのほかチェックしてほしいシーン
・ゲームで書いた名前と引いた紙にあった名前を教え合うようみんなに説得してほしいと菜奈たちに頼まれるが断る田宮。
・久住がエレベーターに何か仕掛けをしていると田宮が黒島に伝える。
亡くなった人物
児嶋佳世
7話
・浮田が真犯人に近づく!?
書いた名前の人が亡くなったことで浮田と久住が、「あなたの番です」と書かれた紙を入れられるなどして脅されていることを互いに打ち明け合う。そこで紙を見せ合うと、交換殺人なら違う人が書いているはずなのに筆跡が同じことに気づく浮田。そして名前を書いたときにちょっとした仕掛けをした浮田は、真犯人らしき人物がわかったので「カマをかけに行く」と久住に伝えたが……。
・浮田が殺される
浮田が娘のようにかわいがっていたあいりが柿沼と結婚することになり、彼女が会いたいと望んでいた実の父を探していた。ようやく見つけて彼が働いているリサイクルショップで対面させるも、あいりは長年の父への恨みを晴らそうと事件を起こしかけた。あいりと柿沼に逃げるように指示するがその後、浮田はお店のトイレで死体となって発見される。
・細川がジムを欠席する
菜奈から細川との関係を聞き、菜奈のために彼が襲われないようにボディガード代わりになろうとする翔太。しかしある日、細川がジムを欠席する。そのとき彼が行っていたのは倉庫。どうやら仕事関係で訪れていたようだが、そこへ久住が登場。彼によりかごが取り外されたエレベーターの下まで突き落とされて亡くなる。そのとき巻き込まれた久住も意識不明で入院することに。
そのほかチェックしてほしいシーン
・新しい管理人・蓬田が登場。
・マスターキーが紛失していることに気づく蓬田。
亡くなった人物
浮田啓輔
細川朝男
8話
・細川の殺人を疑われる菜奈
細川が亡くなったことでネットで殺人依頼をしたのではないかと疑われる菜奈。結局、依頼の書き込みをしたのが久住だとわかりようやく彼女の疑いが晴れる。
しかし、事情聴取していた神谷が交換殺人ゲームのことを知っているはずなのに口にしない。どうやら同僚で出世を狙っている早苗の夫・正志に弱みを握られ、口止めされているようで……。
・北川が引っ越す
マンション関係者が次々亡くなり、しかも自分が名前を書いた佳世が亡くなったこともあり、北川が引っ越すことに。交換殺人ゲームについて敏感になっている石崎が邪魔をするハプニングがあったが、304号室が空室に。
・田宮から引いた紙、書いた名前の情報をもらう
まだ不明な人から書いた紙と引いた紙の名前を独自で調査する翔太。尾野からは教えてもらえなかったが、田宮に粘って聞くと書いた名前は銀行時代の後輩「こうのたかふみ」、引いた紙にあった名前は「ゴミの分別ができない人」ということがわかる。
この話を聞き、菜奈と2人で「こうのたかふみ」へ会いに銀行へ。田宮から忠告を受けていたとは言うものの翔太たちの話に取り合わず外出してしまう甲野貴文。しかし腑に落ちずに追いかける翔太の前で突然死んでしまう。
そのほかチェックしてほしいシーン
・402号室の玄関のドアが開いたときに、そらが何かを目撃。
・黒島の部屋で、菜奈、翔太、早苗の4人がホワイトボードを使って書いた紙、引いた紙について整理していると、誰かが嘘を言っていると言い出す翔太。
亡くなった人物
こうのたかふみ
9話
・交換殺人ではなかった?
細川が亡くなったのに脅迫されていない菜奈。しかも彼女がやったわけではないのに甲野が亡くなった。それを考えると、交換殺人は行われてなかったのではと推理する菜奈と翔太。それをすみだ署の神谷に伝えるが……。
・榎本家が怪しいと思いはじめる手塚夫妻
尾野のほかにいつも玄関のチェーンを使っているのが早苗だと思い出す菜奈。家の中に見られたくないものがあるのかと疑い出す。その後、木下から管理人・床島が早苗の秘密を知って脅すような手紙を以前送っていたことを菜奈が聞いてしまう。それらの事情を踏まえて、榎本家が怪しいと菜奈と翔太が思いはじめる。
・榎本家へ侵入する翔太
ある出来事から正志を部屋まで送ることになった翔太。榎本家の部屋の秘密を知ろうと、そのタイミングで家に入ってしまう。すると手塚家では寝室にしている部屋の前に家具を置いていることがわかる。きっとその部屋に何かを隠していると疑った翔太は別のタイミングで榎本家に侵入。
塞いでいた部屋を開けるとそこには拘束された黒島と謎の男の子。家の秘密を知ったことに激昂した早苗から攻撃された翔太もその部屋に監禁されてしまう。
そのほかチェックしてほしいシーン
・亡くなった管理人の床島が西村宛のお詫びとして麻雀マットを置いていっていたと新管理人・蓮田が住民会のときに持ってくる。
・「証拠があるんです」と誰かに詰問する場面を回想する田宮。
10話
・息子を監禁していた榎本夫妻
黒島とともに拘束されてしまった翔太。その部屋にいた男の子は、榎本夫妻の息子・総一だった。黒島は総一の存在に気づかれ部屋に閉じ込められてしまった。ちなみになぜ総一が監禁生活を送っているかというと彼いわく、いじめによくあっていて、それをかわいそうだと思った早苗が自分の監視下に置くためだったとのこと。
・山際祐太郎殺しの犯人がわかる!?
腕を縛られている黒島と翔太。この拘束を解くためのものがないのか総一に助けを求めると、部屋の中から道具を探してくれる。そしてその途中で出てきたのが謎のクーラーボックス。開けてみると、山際祐太郎のものだと思われる頭部が……!? 榎本夫妻が山際殺しの犯人だと発覚。
・翔太を見つけるため榎本家に行く菜奈
ジムの仕事も無断で休み、家にも帰ってこない翔太を心配する菜奈。榎本家に何か手がかりがあると思い、意を決して向かう。すると、過去の事件の弱みを利用し神谷を呼び出した榎本夫妻が、黒島を殺すため3人で別室に運んでいる最中だった。そのため開いていた玄関から部屋に入ると翔太が! しかし早苗に気づかれ殺されそうになる菜奈。それを止めようとベランダに出た総一が落ちてしまう。それを受け止める翔太。
その結果、翔太が入院。退院間近となり、あまりにも菜奈に会いたくて病院を抜け出し家に帰ると布団で寝ている菜奈。しかし、菜奈の顔見るとそれは寝ているのではなく死んでいる顔で……。
そのほかチェックしてほしいシーン
・佐野のクーラーボックスから氷のほかに生肉が出てくる。
・榎本家でつぶやいた神谷の「決断は早いほうなんです」という言葉。
亡くなった人物
手塚菜奈
第1章での謎が、第2章-反撃編-で明らかに
主人公だった手塚菜奈の死で幕を閉じた第1章。菜奈を殺した犯人は誰なのか。また交換殺人ゲームをきっかけに起こった事件を裏で操っている真犯人がいるのか。いたとしたらそれは誰なのか。第1章で散りばめられた謎が第2章-反撃編-で明らかにされる。
その前に第1章でわかった、交換殺人ゲームで参加者が書いた名前と引いた紙にあった名前、亡くなった人と殺人を犯したと思われる人物のまとめがこちら。
参加者 | 書いた紙 | 引いた紙 |
---|---|---|
101号室・久住 | ★袴田吉彦 | ★細川朝男 |
103号室・田宮 | ★こうのたかふみ | ★ゴミの分別ができない人 |
104号室・石崎 | ★石崎洋子 | ★吉村 |
201号室・浮田 | ★赤池美里 | ★赤池幸子 |
202号室・黒島 | ★早川教授 | ★織田信長 |
203号室・シンイー | タナカマサオ | 赤池美里? |
301号室・尾野 | ? | ? |
302号室・手塚 | ★細川朝男 | ★こうのたかふみ |
304号室・北川 | ★児嶋佳世 | ★白紙 |
402号室・榎本 | ★初恋の人管理人・床島? | ★ゴミの分別ができない人山際祐太郎 |
403号室・藤井 | ★山際祐太郎 | タナカマサオ |
502号室・赤池 | 赤池幸子 | ? |
管理人・床島 | ? | ? |
※★印が主人公に自己申告した名前
犯人 | → | 亡くなった人 |
---|---|---|
? | → | 管理人・床島 |
榎本 | → | 山際祐太郎 |
藤井 | → | タナカマサオ |
シンイー? | → | 赤池美里・吾朗 |
浮田? | → | 袴田吉彦 |
? | → | 児嶋佳世 |
? | → | 浮田啓輔 |
久住 | → | 細川朝男 |
? | → | 甲野貴文 |
? | → | 手塚菜奈 |
名前を整理すると、書いた名前と引いた紙にあった名前が一致しない部分もあり、榎本早苗以外でも教えてくれた人の中には嘘をついている人がいる可能性が大。殺された人の犯人も不明なところが多く、ここが今後どのような展開になっていくのかが、第2章-反撃編-の見どころだ。
※2021年11月17日時点の情報です。