アニメファンが選ぶ「泣けるアニメ」とは?“あの花”や“ヒロアカ”などオススメ6作品をまとめて紹介

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ネジムラ89

アニメファンがおすすめする「泣けるアニメ」とは?『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『四月は君の嘘』など6本をまとめて紹介!

映像作品などを観て、感動して涙を流したらスッキリした気分になる……なんて体験をしたことは多くの人にあるのではないでしょうか。実際にこういった感動の涙は、リラックスしている時に働く、副交感神経によってもたらされるものとされています。疲れが溜まったいる時や、気晴らしをしたい時には、感涙するというのが効果的なわけです。

そこで、「泣きたい」気分の人にオススメできるアニメーションシリーズを6作品ピックアップ。いずれも感動的な物語が高い評価を獲得している作品ばかりですので、きっとあなたを涙させてくれる作品に出会えるはずです。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

“あの花”のタイトルで知られる2011年に放送されたアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。。監督に長井龍雪、脚本に岡田麿里、キャラクターデザインに田中将賀という『心が叫びたがってるんだ。』(2015)や『空の青さを知る人よ』(2019)などでも知られる超平和バスターズのチームが原作として名を連ねる記念すべき第1作でもあります。

小学生のじんたん、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ、そしてめんまの6人はかつては一緒に秘密基地に集まって遊ぶグループでしたが、めんめが事故死したことをきっかけに次第に疎遠な関係になっていきます。しかし、高校受験に失敗して引きこもりがちになっていたじんたんの所に突如として死んだはずのめんまが現れます。じんたんは自分にしか見えていないめんまの存在に当初は困惑するも、再びかつての仲間を集めて、めんまの願いを叶えるために奮闘していくことになります。

導入こそ不思議な物語ですが、幼い頃の恋や後悔、その中での成長など青春ストーリーがギュッと詰まった全11話。放送後もその結末に「泣いた」という評判や人気の高さから、放送後にゲーム化やテレビドラマ化を続々と多くのメディアミックスを果たしていくほどでした。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2018)

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

京都アニメーション大賞で唯一大賞受賞を果たした小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を、2018年にTVアニメーションシリーズ化。そして2019年と2020年には劇場公開長編が2作品製作されました。

大陸戦争にて武器として戦うことしか知らなかった少女・ヴァイオレットは、唯一自身の面倒をみてくれるギルベルト少佐を慕っていたものの、戦場でついに両腕を失い、さらには少佐とも別れることとなります。戦争が終結し、生きる目的を失ったヴァイオレットでしたが、そんな彼女が出会うのが手紙の代筆業。ギルベルトが最後に残した言葉の真意を知るべく、まさに人形のように感情の乏しかったヴァイオレットが、代筆業を通して人々を救い、自身の感情が豊かになっていく姿が描かれます。

基本的には1話完結の物語が描かれていくのですが、ヴァイオレットとの出会いで世代も性別も立場も違う各話に登場する依頼主の心情や状況に変化が生まれ、それによりヴァイオレット自身も成長していくという作りとなっています。その1話、1話のエピソードがまたどれも良い話で、手紙というテーマでここまで多様な物語が作れることに驚きがあります。京都アニメーションによる美麗なアニメーションにも注目です。

BANANA FISH』(2018)

BANANA FISH

1985年より別冊少女コミックで連載されていた漫画「BANANA FISH」が、2018年に満を持してアニメ化。

ニューヨークのストリートギャングのボスとして君臨する金髪の美青年のアッシュと、そんなストリートギャングの取材のためにやってきた日本の大学生である奥村英二の二人が、マフィアの暗躍によって拉致られてしまったことをきっかけに、“バナナフィッシュ”という謎の言葉の正体を探ることになっていく物語。クライムサスペンス物でありながら、アッシュと奥村の友情の物語としても見応えがあります。

なんといっても本作では、マフィアやギャングといった要素が絡んでくるだけあって、銃撃戦であったり、登場人物が死んでしまったりといった展開が数多く登場。スリリングな内容とその中で起こってしまう悲劇などには胸を打つ体験となっている一方で、だからこそそんな中で芽生える優しさであったり、愛や成長の姿にはより強い希望が感じられます。

出自こそ少女漫画ではあるものの、普段そういった作品に馴染みがない男性でも楽しむことができる硬派な不屈の名作です。見終えるとこの作品が深く心に刺さることとなるでしょう。

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四月は君の嘘』(2014)

四月は君の嘘

2011年〜2015年にかけて月刊少年マガジンにて連載されていた「四月は君の嘘」を、2014にTVアニメ化。原作漫画とほぼ同じタイミングでアニメシリーズも完結するという異例の形で、2クールにかけて物語の結末までの映像化を果たしています。

主人公は、世界的なピアニストを夢見た母に鍛えられ、実際に天才的な実力者へと成長した青年・有馬公生。幼い頃、数々のコンクールで優勝したものの、大事なコンクールの直前で母が亡くなってしまったことをきっかけに、自分の弾くピアノの音が聴こえなくなるトラウマを抱えてしまいます。そんな公正の前に、同級生の宮園かをりが現れたことで事態は一変。彼女の自由で個性的なヴァイオリンの演奏によって、公正の心境にも変化が生まれていく物語となっています。

音楽をテーマにしたピュアな青春ラブストーリーとなっており、すでに高い人気を誇っていたストーリーに、アニメ化に伴い実際にプロによる演奏が加わったことでより臨場感が増しています。2クールにかけて見事に綺麗な起承転結をみせる本作を観た後には、おそらくこの不思議なタイトルの見え方もガラリと変わってしまうはずです。ぜひその体験をしてみてください。

CLANNAD-クラナド-』(2007)

CLANNAD -クラナド-

恋愛アドベンチャーゲームという出自でありながら、ここまで硬派に恋愛を描いた作品はないのかもしれないという名作が『CLANNAD(クラナド)』です。その人気から2007年には単作の劇場版、そしてTVアニメシリーズが製作されます。中でもTVアニメシリーズにあたる『CLANNAD-クラナド-』、そして第2期の『CLANNAD〜AFTER STORY〜』は今なお根強い人気を誇る作品となっています。

怪我によりバスケットボールの選手生命を絶たれ、不良少年となった岡崎朋也が、偶然学園前で遭遇した女子生徒の古河渚との出会いをきっかけに、渚を始めとした周囲の人間たちの交流を深めていき、悩みを解消していったり、自身の過去と向き合っていく姿が描かれる物語です。

いわゆる美少女キャラクターが多く登場することから、最初こそ軟派な印象を受ける人も居るかもしれませんが、本作がすごいのは、そんなヒロインの中から、一人を選んで結ばれていき、恋愛を重ねたその先に至るまでを描いていくことにあります。学校を卒業し、就職し、結婚をして、子育てをして……それは素朴な出来事なのかもしれないのですが、これほどまでにその素朴なままであって欲しいと願わないほどの壮絶なドラマの連続に幾度となく泣かされます。

僕のヒーローアカデミア 第1期』(2016)

僕のヒーローアカデミア

10年代後半の週刊少年ジャンプを支えた人気漫画『僕のヒーローアカデミア』は、2016年からTVアニメシリーズもスタート。5期以上に渡る長期シリーズとして親しまれている作品です。

世界の総人口の約8割が超常能力“個性”を持つ世界で、その個性を悪用して悪さをする敵(ヴィラン)を取り締まるヒーローに憧れる少年・緑谷出久ことデク。しかし、自身は個性を持たない“無個性”のために、周囲からはその夢も絶望的に思われているのですが、トップヒーローであるオールマイトと遭遇したことをきっかけに、デクの運命が大きく変わっていくアクション作品です。

アメリカンコミックヒーローと日本の学園物が見事に融合した本作では、ヒーローを目指すデクの視点を中心に、ヒーロー志望の若者たちが、ヒーローとしていかに行動するべきか、未熟ながらも葛藤し、時に壁にぶつかり、それを乗り越え、切磋琢磨して成長していく様が丁寧に描かれていきます。デクはもちろん、同級生や先輩、教師陣……さらには敵側に至るまでの心情にも切実に描いており、誰もがいずれかののキャラクターには必ず強く共感できるような瞬間が用意されている作品と言えるのではないでしょうか。

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※2021年12月22日時点の情報です。

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