独自のコメディセンスを持つ三木聡監督が放つ、待望の新作『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が、阿部サダヲ、吉岡里帆を迎えて2018年10月12日に劇場公開される。
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』あらすじ
驚異の歌声を持つロックスター・シン。その存在自体がロックであり、カリスマ的人気を誇っているが、実は彼には秘密があった。彼の歌声は“声帯ドーピング”というオキテ破りの方法によって作られたものだったのだ。
長年にわたる声帯ドーピングの副作用で、限界が近づく喉に焦りと恐怖を抱える彼が出会ったのは、異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうかだった。
2つの歌声が出会ったとき、ぶっちぎりのミラクルが起きる!?
何かと息がつまる現代社会に“歌”と“LOVE”で猛烈なエネルギーを注入するハイテンション・ロック・コメディ!!
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』キャスト
シン/阿部サダヲ
主演のシンを演じるのは阿部サダヲ。これまで『舞妓Haaaan!!!』(07)、『謝罪の王様』(13)、『殿、利息でござる!』(16)などコメディ映画の主演をはじめ、『夢売るふたり』(12)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(18)では圧倒的な演技力を見せつけた、人気・実力を兼ね備える日本映画界のオールラウンダー。
紅白歌合戦出場も果たした人気バンド「グループ魂」のボーカル“破壊”も務める彼が、驚愕の歌唱力で一躍スターダムにのし上がったカリスマロックスターを演じる。
シンのキャラクターを創り上げるにあたり参考にされたのは、そのパフォーマンスで世界中を驚かせてきたマリリン・マンソン。奇抜で衝撃的な、今までに見た事のないメイク姿の阿部サダヲの姿に要注目だ。
阿部サダヲコメント
いつかは御一緒してみたいとずっと思っていた三木監督とお仕事出来るとは…嬉しいです。しかもロックコメディ!! ワクワクします!! 台本を読んで、これはどうやって撮るんだろうっていうところばっかり…ワクワクします!!
吉岡里帆さんはお会いした事ないですけど、どんなふうかを見せてくれるのか、とても楽しみです。よろしくお願いします。
ふうか/吉岡里帆
ヒロイン・ふうかには、上半期ブレイク女優No.1(オリコン2017年)の吉岡里帆。『ゆとりですがなにか』(16)、『カルテット』(17)、『ごめん、愛してる』(17)など人気ドラマに続々と出演、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』(18)の公開も控えている。
ストリートミュージシャンとして活動するも、声が異様に小さく歌声が聞こえないという弱点を持つ難役を、今までに見た事のない振り切った演技で演じ切る。
さらに、映画・ドラマでは一度も披露した事のない歌声を、このたび劇中で初お披露目! 現在、絶賛特訓中であるギター演奏とともに奏でられる彼女の歌声と、豪華アーティスト達の提供による映画オリジナル曲にも期待が高まる。
吉岡里帆コメント
「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」
頂いた企画書の頭に書かれていたタイトル。これが私には映画の題でありながら、突然贈られてきた激励のメッセージの様に見えました。台本を読み進めていくと、絶妙な掛け合いに笑いが込み上げ、予測出来ない展開にワクワクし、ラストシーンではじんわりと胸が熱くなりました!
昔から大好きだった三木聡監督の作品に出られること、監督のピュアで真っ直ぐな台詞を発せられること、ただただ嬉しく台本を抱きしめたくなりました。そして同時に背筋が伸びました。
私の演じる明日葉ふうかという役は声があまりに小さなストリートミュージシャンです。でも私は歌もギターにも触れたことが無い人間です。ふうかになるべく0から作っていってます。殻を破るための殻作りを今しています。
生の成長記録として、皆様の胸が熱くなれる様に全力を尽くしますのでどうぞよろしくお願いします。
豪華実力派共演キャスト
ロックスター・シンのマネージャー坂口を演じるのは『殿、利息でござる!』(16)で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、大ブレイク中の千葉雄大。
また、ふうかの親戚・デビルおばさん役にふせえり、シンの所属事務所社長役に田中哲司、ザッパおじさん役に松尾スズキ、謎めいた女医役に麻生久美子、と三木作品に多数出演の個性派俳優陣が再集結。
千葉雄大コメント
三木監督の世界に入れることを本当に幸せに思いながら日々撮影しておりました。僕が演じる坂口はグチャグチャドロドロになって振り回される役回りでもあるのですが、全てが超興奮でした。音楽も最高にかっこよく、そして、尊敬する阿部サダヲ先輩とまたご一緒できたのも嬉しかったです。真剣に遊ぶ現場でした。みなさまにも早くこの世界にまざっていただきたいです。
麻生久美子コメント
久々に三木さんの台詞を言葉に出来て、本当に感無量でした! 見た目はパンチが効いてますが(笑)、一生懸命マジメに演じましたので、楽しんでいただけたらと思います。
ふせえりコメント
生きてると、色々、やな事、面倒くさい事があるけど、この映画を見て、「まぁいいや、いいし。」と思っていただけたら、何よりです。
田中哲司コメント
久しぶりの三木監督、楽しかったです。しかも、今回はリハーサルも何回かやらせて頂き、今までやった事ないような役にトライさせてもらって、三木組を堪能しました。そして今回、脚本を読んだ段階で、既に傑作の予感がしました。
松尾スズキコメント
三木さんの映画には主役でデビューさせていただきました。次に出たときは準主役、それからテレビで脇役、次に映画に出させていただいたときは、ワンカットのみ。となれば次は、声の出演だけ、くらいを覚悟していましたが、今回脇役に戻していただきました。三木さんにはドキドキさせられっぱなしです。
さらにお笑いコンビ「バイきんぐ」のツッコミ・小峠英二がロックバンドのボーカル・自滅役を演じるほか、ドラマ『セトウツミ』(17)で注目を集める片山友希、『イン・ザ・プール』(05)『野火』(15)などの中村優子、大人計画所属の池津祥子が出演。三木監督作常連の森下能幸はよろこびソバのおじさん役、岩松了は無料レコード社長役とどのような役柄なのか楽しみだ。
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』監督
原案・脚本・監督を手掛けるのは三木聡。「ダウンタウンのごっつええ感じ」、 「タモリ倶楽部」、 「笑う犬の生活」、「トリビアの泉」、近年では「ヨルタモリ」の総合演出など、人々の記憶に残る錚々たるTVバラエティ番組を数々手掛け、大御所放送作家として確固たる地位を築く。
長編映画では『亀は意外と速く泳ぐ』(05)、『転々』(07)、『インスタント沼』(09)などを手掛け、またテレビドラマでも、『時効警察』シリーズ(2006、2007)、『熱海の捜査官』(2010)など、オリジナリティ溢れる作品と、誰にも真似できない独自のコメディセンスで熱狂的なファンを生み出す。
三木聡コメント
一体、何が起ころうとしているのか?
目指すのは馬鹿馬鹿しいラブストーリー。人を愛すことは時に混乱して、見境が無くなり、超エリートが配偶者とは別の人を愛した為に、全てを失い、社会的地位のある人がスキャンダルの為に皆の前でお詫び、なんてニュースが毎日の様にテレビから流れてくる。それとは逆に愛とかとは一線置こうと言う人たちが「リア充」なんて言う言葉を生み出したりして…結局、21世紀になろうが、仮想現実やら拡張現実やらが現実世界を侵蝕しようが、我々は「好き」に振り回されて生きている。
果たしてこの映画はそんな現実の馬鹿馬鹿しさに対抗しうるのか? ただし、この映画に参加してくれてるメンバーのキャラは濃い、俳優、ミュージシャン、スタッフ、どこを取ってもキャラ濃すぎる人材ばかりで胸焼けしそうだ。
果たしてこの先にあるのは不毛地帯かそれとも桃源郷か? やってみないと判らない。そこがオリジナルのストーリーでやる意味だと思っています。
物語は破滅するロックスターと唄声の小さいストリートミュージシャンの出会いから始まります。破滅するロックスターを演じるのは阿部サダヲ氏。今、まだ撮影の準備段階だけど、この役を演じられるのは阿部サダヲ氏の他には居ないと確信してる。演技面そしてロック的なアナーキー感、どこを取っても凄すぎる。阿部さんの歌を実際に聞いただけで、ぶっ飛びました。
ここに立ち向かうのが吉岡里帆さん。まぁ大変でしょう。でも大丈夫、とても華奢な感じだけどこのカオスに平然と飛び込める強さと驚くべき集中力。話をしていても、パッと憑依するみたいに映画に集中する感じは今まで会った事ないタイプ。変ちゃ変な人ですよね吉岡さんは。サブキャラクターもベストメンバー。もう、ちょっと怖いくらいですこの俳優陣。
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』予告編
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』作品情報
2018年10月12日(金)公開
配給:アスミック・エース
公式サイト:http://onryoagero-tako.com
(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会
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