【ネタバレ】映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決闘-』結末はどうなる?原作との違いはある?徹底解説

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決闘-』原作と結末の違いはある?タケミチは過去を変えることに成功した?ネタバレありで徹底解説!

2023年4月に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』から約2ヶ月。早くも続編となる東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-が公開となりました。東京卍會のルーツを描いた前作に対し、今作ではその因縁によってしまう悲劇を、主人公タケミチが食い止めようとする物語が展開されました。

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(2023)あらすじ

タケミチは過去に戻ることで元カノのヒナタの命を救えたかと思われたが、再び凶悪化した東京卍會の影響でヒナタは殺されてしまった。今度こそヒナタを救うべくタケミチは過去へと戻る。

過去では東京卍會が暴走するきっかけとなった、東京卍會と芭流覇羅(バルハラ)との抗争“血のハロウィン”の日が迫っていた。東京卍會の壱番隊隊長の場地が亡くなり、怒ったマイキーが一虎を殺してしまったことが原因だと知ったタケミチは、その悲劇を起こさないためにも、芭流覇羅に寝返った場地を東京卍會から連れ戻そうとする。

しかしその裏では、東京卍會に潜り込み後に東京卍會を凶悪化させる元凶となったキサキがある思惑を抱えていたのだった……。

※以下、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』のネタバレを含みます。

今回の血のハロウィンでタケミチが阻止しなければいけなかったことは?

 

元々はヒナタを救出することが目的だったタケミチですが、過去を探っていったことでかつて東京卍會によって潰された“愛美愛主(メビウス)”出身の男・キサキの暗躍に気づきました。そんなキサキによって起こされてしまったのが、東京卍會と芭流覇羅の抗争です。

現代のドラケンの証言から、タケミチはこの抗争で起こる悲劇が脳裏に甦ります。この抗争では一虎が場地を殺してしまい、それに逆上したマイキーが一虎を殺してしまったことをきっかけに東京卍會は崩壊。キサキによる東京卍會の乗っ取りへと繋がっていきました。

タケミチはこの悲劇を阻止するべく、東京卍會に潜り込んだキサキを追放しようと考えます。そのためにマイキーから出された条件が、場地を東京卍會へ連れ戻すことでした。

タケミチはキサキによる陰謀を食い止めるべく、場地を説得することに注力していく様子が、今回の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』でも描かれます。

タケミチは過去をどう変えることに成功した?

場地を説得しようとしたタケミチでしたが、残念ながら失敗に終わってしまいます。仲間思いの場地は一虎を一人にはしないという固い意志を持っており、タケミチたちの再三の説得にも応じることはありませんでした。しかしそんな説得の最中で、タケミチは場地に死なないように促します。

結局当初の狙いだった芭流覇羅との抗争を阻止することもできず、決戦の当日を迎えてしまいます。事前に主戦力の数を減らされていたりと不利な状況の東京卍會でしたが、タケミチの捨て身の奮闘が仲間たちを感化させて、戦況を盛り返しました

しかし、この行動だけでは事態が好転したわけではありませんでした。窮地に追い詰められたマイキーを堂々とキサキが救出します。キサキは東京卍會が勝とうが、芭流覇羅が勝とうがいずれの場合に至っても、組織を乗っ取る算段だったことが判明します。

場地が裏切ろうとしていることをキサキから聞かされた一虎は、ついに一虎を刃物で刺してしまいます。それに怒ったマイキーは一虎を押さえ込み殴り続けます。タケミチが避けようとしていた悲劇が起ころうとしている中、刺されたはずの場地は立ち上がり、一虎に罪を負わせないように今度は自らの腹を刺してしまいます

これによりさらに暴走するマイキーでしたが、場地の思いを汲んだタケミチはマイキーを力づくで説得しようとします。ついに、マイキーが一虎を殺してしまうという悲劇を止めることに成功するので知った

タケミチが変えられることができなかった悲劇とは?

結局、タケミチは今回のタイムリープ でいくつかの悲劇を変えられませんでした。

まずは場地の死です。本来は一虎によって刺し殺されるはずだったのですが、実際に場地は一虎に刺されてしまったものの、場地はその後自らの腹に刃物を突き立て自殺することで、一虎が罪を負わないようにし、マイキーの暴走を止めることができました。東京卍會の凶悪化は場地の行動により回避されたのでした。

また、本来の目的だったキサキを東京卍會から追い出すことも成功しませんでした。マイキーが一虎を殺してしまうという悲劇は回避されたものの、依然としてキサキは東京卍會の傘下にい続けています。これに対し、場地から壱番隊隊長を引き継いだタケミチは、就任式で東京卍會を守るべくずっと目を光らせていく旨を高らかに宣言しました。

そんな決意表明の裏ではもう一つ。変えることができなかった悲劇が判明します。現代でタケミチがヒナタとデートをした際に、ヒナタが誰かにフラれてしまった思い出の場所であることが語られました。当時はタケミチは自覚していなかったのですが、実はそのヒナタをフッた人物はタケミチ自身だったことが最後に明らかになります。壱番隊隊長を引き継ぎ、東京卍會を守り、そしていずれはヒナタに降りかかる悲劇を防ぐ。その目的のためにもタケミチは堂々とヒナタに別れを告げるのでした。

原作漫画とはどんな違いがあった?

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は、前編にあたる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』と同様に大筋は原作漫画と同様の顛末を迎えることになりました。

一方でいくつかのディテールは今回の実写映画版で独自のものへとアレンジが加わっています。

例えば、今回の実写映画版ではキサキの狡猾さがより強調されています

序盤でキサキ率いる参番隊が芭流覇羅に襲撃されてしまい、キサキがタケミチを助けようとする展開は実写映画版のオリジナルのものです。キサキが東京卍會の味方として立ち回っている様子が表れています。また場地の裏切りを一虎に示唆する役割を担わせるところにも、キサキの元凶としての危険性が感じられるアレンジとなっていました。

また最後にタケミチが壱番隊隊長となるシーンが登場しますが、原作では千冬がタケミチを指名するという形でタケミチが就任することになります

今回の実写版ではその展開は割愛されており、タケミチの壱番隊就任に対する千冬の思いは、場地の墓参りに訪れた千冬が場地に語りかける言葉の中に描かれることとなりました。

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』ではタケミチの壱番隊隊長の就任は、映画全体を踏まえた上での成長と決意の終着点として描かれることとなりました。

この後タケミチはどうなってしまうのか?

壱番隊隊長を引き継ぎ、ずっと“ここ”に居続けることを宣言したところで『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は終わってしまいます。果たしてこの後タケミチはどうなってしまうのでしょうか。

原作漫画ではこの後の物語ももちろんしっかり描かれています。

ただし、原作漫画では今回の“血のハロウィン編”終了後に現代へと戻っており、そこで現代の千冬と出会っていたり、自身が東京卍會の幹部になるなど、過去の改変により未来の状況が大幅に変わっていることを知ります。

ただし、現代の東京卍會がキサキによって支配されているという状況は変わっておらず、再びタケミチには悲劇が訪れます。未来を変えるべくまたしてもタケミチは過去に戻っていき、因縁のグループ“黒龍(ブラックドラゴン)”との戦いが描かれる「聖夜決戦編」へと突入していきます

このエピソードはすでにTVアニメシリーズ『「東京リベンジャーズ」聖夜決戦編』として映像化も果たしているので、どうしてもこの続きが気になる人は、原作漫画やTVアニメシリーズを観てみるのもいいでしょう。

そして今回の終わり方であれば、実写版の続編を作ることも不可能ではない状態です。もしかすると、近い将来に続編製作のニュースを聞ける日が来るかもしれませんね。

(C)和久井健/講談社
(C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

※2023年7月7日時点の情報です。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS