【ストーリー対応版】映画の前に知っておきたい!『マーベルズ』のキャラクターや用語、関連作品を徹底解説!マーベル最新作を相関図で予習しよう!

マーベル最新作、映画『マーベルズ』。キャプテン・マーベルをはじめ、ミズ・マーベル、モニカ・ランボーを徹底解説!知っておきたいキャラクター設定や用語、関連作品を相関図と一緒に解説します。

アベンジャーズの最強ヒーロー「キャプテン・マーベル」の新たな物語を描く映画『マーベルズ』。『梨泰院クラス』のパク・ソジュンが新キャラクター・ヤン王子を演じることも明らかに。

MCU(マーベルシネマティックユニバース)は、2023年現在30以上もの作品があり、タイトルの垣根を超えてストーリーやキャラクターが繋がっていることも。しかも、今作は「キャプテン・マーベル」「ミズ・マーベル」「モニカ・ランボー」の3人のスーパーヒーローが手を組むストーリー。せめて、彼女たちのバックグラウンドは押さえておきたい!
しばらくマーベルはご無沙汰なみなさん、マーベル映画ははじめて……な方も、「とりあえずこれだけチェックしとけば大丈夫!」な情報をまとめました!

本記事でわかること……
■映画『マーベルズ』のあらすじ
■キャラクター相関図
■主要&関連キャラクター解説
■知っておきたい用語解説
■関連作品

映画『マーベルズ』って?あらすじをチェック

たった一人、宇宙で活動するキャプテン・マーベル。そんな彼女への復讐を誓う謎の敵の狙い……それは、地球をはじめ、彼女が守ってきたすべてを滅ぼすことだった。最凶最悪の敵サノスを圧倒する力を誇るキャプテン・マーベルでも救えない危機が迫るなか、彼女はモニカ、ミズ・マーベルとの運命的な繋がりから手を組むことに。新たなチームはアベンジャーズすらも超える、“強さ”に目覚めていく……。

*以下、マーベル作品のネタバレを含みます。

映画『マーベルズ』のキャラクターを知る。相関図をチェック

キャプテン・マーベルを主軸とする本作は、映画『キャプテン・マーベル』の続編とも言える作品。また、ミズ・マーベルとモニカも主役として活躍することから、彼女たちがこれまで出演してきたタイトルとの関連も十分ありえる。膨大なMCUの中から、本章では、映画『キャプテン・マーベル』、ドラマ『ミズ・マーベル』、ドラマ『ワンダビジョン』を中心に、彼女たちを取り巻く人物たちを相関図にまとめました。

映画『マーベルズ』のキャスト&関連人物解説

相関図を確認したところで、それぞれの人物がどういったことをしてきたのか、解説していきます。

映画『マーベルズ』の主要キャスト

キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン

元々アメリカ空軍に所属していた地球人。上官のウェンディ・ローソン博士がクリー人から追われているところに巻き込まれ記憶喪失に。その際、エネルギーコアの爆発によって、「フォトンブラスト」というスーパーパワーを得る。キャロルはそのまま誘拐され「ヴァース」という名前でクリー人として生き、戦士として鍛えられる。スクラル人を標的にした戦闘任務の際、事故で地球へ墜落。そこで出会ったフューリーとともに、自身が以前に地球にいた痕跡を探すことに。かつての親友マリア・ランボーと再会し、今は亡きローソン博士との記憶を辿り、自分がクリー人に騙されていたことを知る。現在は、ローソン博士の意思を継ぎ「戦争も嘘もなくす」ため、スクラル人とともに宇宙空間で活動している。出会ってから20年以上、フューリーとは、改造したポケベルでやりとりしており、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では地球に駆けつけた。

ミズ・マーベル/カマラ・カーン(イマン・ヴェラーニ

アメリカ在住の高校生。「スロース・ベイビー」の名で考察動画を動画サイトに投稿するアベンジャーズオタク。特に「キャプテン・マーベル」に憧れており、アベンジャーズのファンイベントでは彼女のコスプレをしていた。祖母から送られてきたバングルを装着したところ、ヌール(光)というスーパーパワーを身につける。実は、曽祖母のアイシャは、別次元からカマラの住む世界にきた「ジン」であり、カマラは「ジン」の力を受け継いでいる。別名「ナイトライト」。

モニカ・ランボー(テヨナ・パリス

ニック・フューリーが指揮する宇宙ステーションS.A.B.E.R.の敏腕エージェント。マリア・ランボーの娘で、自身が幼い頃からの知り合いであるキャロルのことを家族のように慕っている。ドラマ『ワンダビジョン』にて、ワンダが作り出した空間「ヘックス」を取り囲む高密度の障壁を生身で無理やりこじ開け、パワーを得る。攻撃の衝撃に耐えたり、銃撃をくらってもダメージを受け流すような様子を見せた。

グース

キャプテン・マーベルと行動を共にする相棒。見た目は猫だが、その正体はフラーケンという危険な種族。口から何本もの触手を出し、何でも飲み込んでしまう。過去にフューリーの左目を失明させたことも。今作では、仲間たちを集めて「ニャーベルズ」を結成する模様。

ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン

国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元司令官として「アベンジャーズ計画」を主導した人物。キャロルとは1990年代からの付き合い。現在はS.H.I.E.L.D.の長官を退任し、宇宙ステーションS.A.B.E.R.に滞在する姿が度々映される。ちなみに「アベンジャーズ」の名前は、キャロルが昔乗っていた戦闘機に書かれた名前「キャプテン・キャロル・アベンジャー・ダンヴァース」からとっている。

ヤン王子(パク・ソジュン

『マーベルズ』から初登場。惑星アラドナのカリスマ王子。

ヴァルキリー(テッサ・トンプソン

元々はアスガルドの軍隊の女性戦士。映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、死の女神ヘラとの戦いによって惑星アスガルドは崩壊し、アルガルドの民は地球に住処をうつす。サノスとの決戦の後、映画『ソー:ラブ&サンダー』でソーからニュー・アスガルドの王座を譲られ民衆を守っている。

「キャプテン・マーベル」に関連する人物

ウェンディ・ローソン博士(アネット・ベニング

アメリカ空軍の科学者でキャロルの上司。その正体はクリー人で、本名は「マー・ヴェル」。元々任務で地球に来ていたが、クリー人に迫害されるスクラル人を憐れみ、スクラル人が安心して住める星を探せるように手伝っていた。スクラル人のために作ったライトスピード・エンジンを、クリー人のヨン・ロッグに狙われ、射殺されてしまう。

マリア・ランボー(ラッシャーナ・リンチ

キャロルの空軍パイロット時代の同僚で親友。突然消えたキャロルのことを死んだと思っており、娘・モニカと暮らしていた。キャロルと再会後、キャロルの力になるため、モニカとともにS.W.O.R.D.(ソード)を創設。しかし、モニカが“指ぱっちん”の影響で5年間消失している間に、癌が転移し亡くなる。

スプリーム・インテリジェンス

クリー文明の中心地・惑星ハラにおいて、クリーを導くAI。真の姿を知覚できるものはいないとされ、特別なAI空間ではその人が尊敬する姿で現れ声を聞くことができる。キャロルも、度々スプリーム・インテリジェンスの言葉を聞き従ってきたが、その束縛を破り決別する。

ヨン・ロッグ(ジュード・ロウ

クリー人。記憶喪失になったキャロルを誘拐した張本人で、キャロルに偽りの情報を語り、戦士として鍛えた。記憶を取り戻したキャロルに叩きのめされ、星に送り戻された。

ロナン・ザ・アキューザー(リー・ペイス

クリー帝国に属するクリー人。『キャプテン・マーベル』で戦艦を引き連れてキャロルを攻撃してきたが、反撃され撤退。その際、キャロルの力を欲しがるような言動をする。

モニカ・ランボーに関連する人物

スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン

悪の組織・ヒドラ党の人体実験によって生み出された超人。超能力のようなパワーをもち、物を自在に操ったり心理操作も可能。初登場時はアベンジャーズの敵として立ちはだかるが、ホークアイ(ジェレミー・レナー)の説得によりヒーローになる。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後、恋人・ヴィジョンを失った悲しみから「ヘックス」という空間を作り出してしまう。(ドラマ『ワンダビジョン』)。騒動終結後は、自身の力の正体を知るため行方をくらますが、行く末は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にて描かれている。

ミズ・マーベルに関連する人物

ブルーノ・カレッリ(マシュー・リンツ

カマラの親友で、発明家。カマラのコスプレを手伝ったり、相談に乗ったりする。いい雰囲気になるカマラとカムランに戸惑う一面も。カラマの家とは遠く離れたカリフォルニアの大学へ進学した。

カリーム(アラミス・ナイト

パキスタンで活動する自警団レッド・ダガーの一員。赤いバンダナを身につけており、投げナイフを駆使してカマラを助ける。

カムラン(リッシュ・シャー

カマラの高校にやってきた転校生。カマラとはお互いに好意を寄せている。その正体は、別次元からやってきたジンの子孫。母の死によりパワーを受け継ぎ、カマラと同様、ヌールの力を得る。一時は暴走したが、カマラとカリームの助けを得て、パキスタンに逃亡した。

映画『マーベルズ』を観る前に知っておきたいマーベル用語

映画やドラマなど数多くの作品と歴史があるMCU。MCUで発表されるほとんどの作品は繋がっており、タイトルを飛び越えて物語に干渉していることもある。これまでも様々な事件が起こり、それを前提にすることもしばしば。膨大なマーベル用語の中から、特に『マーベルズ』を観る上で知っておきたい用語を解説します。

指パッチン

正式名称「ザ・デシメーション」。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にて、強敵サノスが行った技。6つのインフィニティ・ストーンをはめたガントレットを装着して指を鳴らすことで、宇宙の人口の半分を消滅させることができる。実際にこれは履行され、地球でもヒーローを含め、多くの人々が消滅した。それから5 年の月日が経ち、消滅した人々は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で復活。しかし、消えていた間の記憶はなく、姿も当時のまま。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後に発表されたMCUタイトルでは、この「指パッチン」の社会への影響がたびたび言及される。

S.H.I.E.L.D.(シールド)

国際平和維持組織。未知の脅威から地球を守るため活動している。長官ニック・フューリーのもとアベンジャーズを誕生させた。

アベンジャーズ計画

世界をあらゆる脅威から守るため、スーパーパワーを持つヒーローや超人を一つのチームにする計画。

S.W.O.R.D.(ソード)

MCUでは『ワンダビジョン』で初登場した組織。モニカ・ランボーと母、マリア・ランボーが創設。当初はキャロル・ダンヴァースと協力できるようにと作られたが、モニカは指ぱっちんで消失し、マリアは病死したため、タイラー・ヘイワードが長官となる。しかし、ヴィジョンを兵器として利用しようとする企みが発覚し、逮捕される。

S.A.B.E.R.

ニック・フューリーが現在拠点にしている宇宙ステーション、または組織。モニカ・ランボーがエージェントとして所属。

ジン

カマラが住む世界とは別次元「ヌール・ディメンション」からやってきた人々。ジン、またはクランデスティンと呼ばれており、ヌール(光)の力を使う。カマラの曽祖母・アイシャが別次元からやってきたジンであり、カマラもその力を受け継いでいる。また、カマラの高校のクラスにやってきた転校生・カムランもジンの子孫。

クリー人

宇宙の列強帝国クリーに住む人型の種族。住処とする惑星ハラはAIのスプリーム・インテリジェンスによって統治されている。キャロルは記憶喪失時にクリー人として戦闘教育を受けていた。クリー人の多くは青い肌をもつが、キャロルを訓練していたヨン・ロッグのように地球人のような肌の色をするものもいる。彼らの体には青い血が流れており、輸血されたものは長寿化する。キャロルはヨン・ロッグの血を輸血されている。スクラル人とは長年戦争をしていた。

スクラル人

緑色の肌をもつ人型の種族。ターゲットを認識することで、自在に擬態することができる。別名“シェイプシフター”(擬態の名手)。容姿や声質、DNAまで同等にできるが、古い記憶はコピーできないとされる。クリー人との戦争により、難民となった彼らをキャロルの上官ウェンディ・ローソン博士は救おうとしていた。キャロルがクリー人と決着をつけたあとは、住む星を見つけるためキャロルとともに宇宙へ旅立った。

映画『マーベルズ』関連作品をチェック

ここまで読めば、『マーベルズ』を楽しめること間違いなし! ……ですが、やっぱり関連作品を観ておくのが一番。ということで、『マーベルズ』に特に関係が深そうなMCUタイトルをご紹介。(おすすめ度は『マーベルズ』との関連深さ)

おすすめ度★★★映画『キャプテン・マーベル

あらすじ:過去の“記憶”を失い、その代償として強大な力を得た戦士ヴァース。彼女の過去に隠された“秘密”が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。自在に姿を変える正体不明の敵に狙われ、孤独や不安に打ちのめされても、彼女は不屈の精神で何度も立ち上がる。果たして彼女は記憶を取り戻し、この戦いを終わらせることができるのか? そして、最後につかむ“衝撃の真実”とは……?

キャロルの生い立ちやキャプテン・マーベル誕生について描かれており、『マーベルズ』の鑑賞前に一番におすすめしたい作品。キャロルだけではなく、幼少期のモニカも登場するため、二人の関係を知ることができる。舞台は1990年代で、数あるMCUの中でも時系列では2番目に古いストーリー。そのため、他作品を見ていなくても楽しめる。

おすすめ度★★★ドラマ『ミズ・マーベル

あらすじ:もしも憧れのヒーローのようなパワーを手に入れたら……? キャプテン・マーベルに憧れを抱くカマラ・カーンは、アベンジャーズオタクの高校生。 「スーパーパワーさえあれば……」と妄想の世界に浸っている。 ある日突然、強大な力を手に入れ、妄想したことが現実に!  なぜ、カマラは強大な力を得たのか?  ヒーローである前に、ごく普通の高校生であるカマラが、家庭や学校、社会で様々な問題に直面し、手に入れたパワーに悩みながらも“ミズ・マーベル”として目覚めていく。

「ミズ・マーベル」の誕生にまつわるストーリー。カマラが特別な力を使える理由はもちろん、“高校生としてのカマラ”という等身大の姿が描かれている。カマラが好きなヒーローとして「キャプテン・マーベル」の名前は出てくるものの、他作品との関連は薄いので、単独で観やすい。カマラと協力する3人の友達は今後も登場が期待できるため、観ておくと感動できるかも。

おすすめ度★ドラマ『ワンダビジョン

あらすじ:『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描く、マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ。とある郊外の街で、自身の強大な力を隠しながら、夢にまで見たヴィジョンとの平穏な結婚生活を送るワンダことスカーレット・ウィッチ。しかし、やがて二人の幸せな生活の裏に隠された“闇深い謎“がむきだしになっていく……。すべてが見かけ通りとは限らない……観る者すべてをだます超現実スリラー・アクション。

『マーベルズ』とはストーリーの繋がりは薄いと思われるが、モニカ・ランボーの活躍や、スーパーパワーを手にいれる過程が描かれている。作品自体は「アベンジャーズ」シリーズ、特に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』との関連が深く、主人公「ワンダ」がどういう人物か、これまでに何が起こったのかを把握していると感動もひとしお。『ワンダビジョン』を100%で楽しみたいなら、「アベンジャーズ」シリーズを先に観よう!

おすすめ度★ドラマ『シークレット・インベージョン

あらすじ:元軍人で、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元長官、ニック・フューリー。アイアンマン、キャプテン・アメリカらをアベンジャーズへと導き、最近ではスパイダーマンのスパルタ気味な保護者としても活躍するなど、“アベンジャーズの影のリーダー”と言っても過言ではない存在。そんなMCUに欠かせない男が、MCUの壮大な歴史の裏で長年立ち向かってきたという、地球外からの“インベージョン(侵略)”の阻止に挑んでいく。

『マーベルズ』のサブキャストでもあるニック・フューリーが主人公として活躍する作品。映画『キャプテン・マーベル』後、協力関係にあったスクラル人とフューリーとの間に亀裂が入りテロに発展していく様を描いている。『マーベルズ』にスクラル人が関わってくることは『ワンダビジョン』のモニカのラストシーンから考えると濃厚なため、観ておくとスクラル人に対する理解が深まるかも。

おすすめ度★映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』

あらすじ:最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命の半分が一瞬で滅ぼされてしまった……。残されたアイアンマンをはじめとするヒーローたちはもう一度集結し、サノスに立ち向かうため、そして世界を救うために最後にして史上最大の戦いに挑む……。

地球に駆けつけアベンジャーズを助けるキャプテン・マーベルの活躍を見ることができる。ただし、「エンドゲーム」で繰り広げられる強敵・サノスとの戦いは、「アベンジャーズ」シリーズの前作、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」から続くもので、「エンドゲーム」は後編的立ち位置。「エンドゲーム」を観る前は、「インフィニティ・ウォー」から視聴するのがお勧め。

映画『マーベルズ』作品情報

■公開日: 2023年11 月 10 日(金)全国劇場公開
■監督:ニア・ダコスタ
■製作:ケヴィン・ファイギ
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

(c)Marvel Studios 2023

Illustration:POISON

※2023年11月1日時点の情報です。

※最新の配信状況は、各動画配信事業者の公式サイトにてご確認ください。

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